↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
右も左も魔女ばかり ~離島の魔法特区にある高専に入学した僕の想定外な日々~  作者: 於田縫紀
第5章 夏休みが来る前に

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
103/186

第102話 旅行は何処にしましょうか

 8月6日金曜日。

 例年8月9日から夏休みだそうなのだが、今年は7日が土曜で8日が日曜。

 本日が夏休み前最後の登校日になる。


 なお夏休みの開始が南国の癖に遅いけれど、その分新学期が始まるのも遅い。

 今年は9月27日から学校開始だ。


 この期間、島を出る学生も多い。

 他にも内地で免許を取ったりとか。

 早い学生は金曜午後の最終便で、既に島を出ていたりする。

 でもまあ僕は刀を作ったり魔法の特訓をしたり、挙げ句の果てには20人分の飯を作っていたりする訳で……


 これもなかなか楽しい訳だ、実際は。

 家に帰っても、どうせやる事は無いしさ。


 今日のメニューは、蒸し豚と蒸し鶏を中心とした冷たいメニュー色々だ。

 蒸し豚蒸し鶏の他には細切りのキュウリ、パパイヤ、蒸したニンジン、蒸したもやし、湯通しして冷やした揚げ豆腐、ゆで卵といった感じ。

 他に鶏と野菜のココナッツミルクスープ、明太子を和えたじゃがいもも付ける。

 ソースはごま風味棒々鶏風とネギ醤油風と2種類。


 スープ以外は全て冷たいメニューだ。

 これも冷気を操る魔法使いがいれば簡単に作れる。

 今回は愛希先輩が冷却魔法の練習という事で手を貸してくれた。

 何かと便利でいいな、魔法って。


「さて、今日は食べながら北海道で観光したい場所を決めるわよ」


 由香里先輩からそういう話が最初にあった。

 という訳で今日はホワイトボードが出ている。

 なお板書係は必要ないとの事だ。


「いただきます」


 唱和してご飯を食べ始める。

 すると何処からか出現した全身真っ黒な小人が、投票された紙を見ながら板書を始めた。

 あれは一体何の魔法だろう。

 魔力を辿ると黒魔女……世田谷美南先輩だ。


 この人の魔法はいつ見てもよくわからない。

 闇魔法とは聞いているけれど、それこそ色々な種類の事が出来るようだし。

 最近は近距離空間移動も出来るらしい。

 もうすぐ東京へ行ける!とか言っていたし。


 さて、黒い小人は黙々と板書を続ける。

  ① 網走監獄

  ② 宗谷岬

  ③ 札幌藻岩山で夜景

  ④ 利尻島か礼文島でウニ丼

  ⑤ 稚内でタラバガニ

  ⑥ 根室付近で花咲ガニ

  ⑦ 北見枝幸でカニ三昧

  ⑧ 釧路和商市場で勝手丼

  ⑨ 帯広で豚丼三昧

  ⑩ 小樽でスイーツ三昧

  ⑪ 小樽で寿司三昧

  ⑫ 石狩のサーモンファクトリー

  ⑬ 札幌ラーメン横丁


「何か食べ物ばかりだね」


「確かに」


 愛希先輩の言葉に思わず頷く。

 ここでは場所と食べたいものを書くのがデフォルトだったのだろうか。

 観光とはすなわち食べることなのだろうか。

 網走監獄と書いてしまった自分の常識が恨めしい。

 いや、他に思い浮かばなかったんだ。


「愛希先輩は何を考えた?」


「藻岩山で夜景。函館の夜景と比べてみたくてさ」


 この人もまっとうだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。