第8話 部活見学
第8話 部活見学
秋山先生は部活動紹介の次の日の朝のホームルームで言った。
「部活見学は今日から1週間だから、行きたい奴は見学したい奴は部室に行くように」
「藤野は今日部活見学行く?」
「文科系?体育会系ー?」
「体育会系」
「体育会系の部活に入る気はないからいいや、文科系の時は一緒に行くー」
「長谷川だっけえ?、お前、体育会系の部活見学行くのお?」
「まあ」
「一緒に行こうぜえ」
衛藤という奴に誘われた。ハーフっぽい顔の奴だ。
部活見学に行くことになった、部活動が始まる時間がまちまちだから一日で何件も回れる。
まずは体育会系の部活見学衛藤と一緒に回ることになった。
空手部
先輩達が会話している。
「で、俺は思うわけよ格闘ゲームのガードってすごいって」
「普通にガードしても痛いんだよ、ちょっと鉄拳風に技打ってくれないか」
先輩は組手で格闘ゲーム風の蹴りをガードした。
「痛い!、痛い」
「三島平八風だなこれ」
「俺、飛鳥の足技できるよ」
「一人でやるとすごいな」
「完コピじゃん」
「これでガードすると?」
飛鳥の技を繰り出した。
「痛!」
「いって!」
攻撃をかましたほうがけがをした。
「足くじいた…ねん挫した」
部の顧問の先生がやってきた。
「おーい、部活始めるぞー」
「この足でやるのかよ…」
「普段からふざけてんだな、この部活」
先輩達の行動に呆れたのでので俺たち、俺と衛藤は次の部に行くことにした。
柔道部
畳の上で側転とかバク転とかして遊んでいる。
「だからあの時、遊びでやっていたバク宙を披露したのか」
バク宙した、だが、着地に失敗、足をひねった。
「いってええええええええ!!」
そこに顧問が稽古場に来た。
「よーし、練習始めるぞ、ん?どうかしたか?」
「な、何でもないです…」
めっちゃ痛そうな顔してる!
先輩は足を怪我したまま練習に参加した。
「めっちゃ脂汗かいてる、相当痛いんだ!」
ふざけて怪我したって言ったら怒られるからなあ…。
俺たちは次の部に行くことにした。
卓球部
レベルが高い、すごい回転かけて球を打っている。
「なんかすげえんだけどお、サーブってあんなに曲がんの!?、俺のチンコより急なカーブじゃん」
と衛藤は下ネタをぶっこんだ。
「その例え方が最低!」
「なんかすげえスポーツってカンジだなあ、卓球舐めてたわ」
他の部活が酷いからかもしれないが…。
初心者にはrベルが高すぎたので俺たちは違う部に言った。
バレー部
見学に来るなり、部の先輩に。
「チッ男かよ」
と悪態をつかれた。
「帰ります」
「あっちょっと待って部員がいないと部活ができな―」
「じゃあ、男が来ただけで舌打ちすんのはやめろましょうよ」
イラっと来たので俺たちは違う部に行った。
テニス部
「なんか俺は付いていけないレベルなんだけど…」
部活動紹介で披露した技は遊びでやっていた技のようだ、でもツイストサーブはかなり努力したな。
実力じゃなくて、展開のレベルが。
「ツイストサーブまでならまだ分からなくもないけど、ドライブBまで使える部活はちょっと俺も付いていけない」
この部活も初心者は無理だと悟ったので俺たちは違う部に行った。
水泳部に見学に来た、俺、泳げないけど。
「自分の巨乳を恥ずかしがって腕で胸を隠す可愛い先輩はどこだあ!?」
衛藤が叫んだ。
ツDけて
「貧乳しかいねえじゃねえかあ!高身長のクールなスレンダー美人先輩はいねえのかあ!?」
「いないよ!」
「泳ぎやすそうな体系の女ばっかだなあ!」
めっちゃ失礼な事を言う衛藤。
「男は泳ぎにくそうだぞ、ホラ」
俺は水泳部の男子部員を指さした。
先輩男子は巨根ばかりだ。
「そんなの求めてねえよお!!、AVか!」
俺は泳げないし衛藤もがっかりしたので違う部に行った。
レスリング部
「暑苦しい男二人が絡んで掴み合ってハアハアしながら汗だくになる競技ってヤバいだろお」
「ひどい偏見だ」
「ここには何人ホモがいるんですか?」
衛藤はレスリング部の先輩に質問した。
「ひどい質問だな!」
「1人だよ、というよりアイツはバイ」
「やっぱりいるんだ!」
「なあんだあ、一人か、しかもバイ…」
「何をがっかりしてんだよ!」
「ブリーフ穿いてパンツを取り合うレスリングしてるんですかあ?」
「しない」
先輩に冷たく言われた。
「あっ!、紹介の時、勃ってた人だ!」
俺は例のアレな人を見つけた。
「アレは勃っているのかな…?」
「あいつは試合の五分前までAV見て上を向いたイチモツを無理やりしまって試合に出たからな、その時見てたAVはゲイと熟女とスカトロとロリ物」
先輩が例のアレの人を暴露した。
「性癖めちゃくちゃじゃないか!」
レスリングはしたくないので俺たちは違う部に行った。
野球部は選ばれた人しか入れないので行かなかった。
バドミントン部
サッカー部員が2人遊びに来ていた。
サッカー部員が「ちょっとやらせてくれよー」とバドミントン部員に言った。
「あ…は、はい…」
断れない部員。
「あれ、結構俺できるじゃん!?バドミントン部の方が向いてる?」
「そんなにうまくねえだろ」
と遊んでいる。
「うわっ、バドミントン部めっちゃ迷惑そう」
「ちょっとヤらしてくれって言っただけでヤらせてくれるのかあ?」
「なんか今、『や』の発音がおかしくなかったか?」
「え?」
「ん?」
なんか話がかみ合っていないようだけどもな。
「うちの部活、よく遊びに来るやつがいるからはっきり言って邪魔なんだよね~」
と、バドミントン部の先輩がこぼした。
「大変ですね」
俺達も見学じゃなくて実は遊びに来たなんて口が裂けても言えない…
元々はいる気はないので俺たちは違う部に行った。
サッカー部
見学を担当してくれる男子サッカー部のマネージャーに質問した。
「女子サッカー部と合同練習とかあるんですか?」
「まあ、たまに」
「可愛い娘いますかあ?」
「みんな男みたいだよ、髪短いし」
「女子マネージャーはいますか?」
「いたらいいよね」
「居ないんだ…」
「プレイ中わざと不可抗力で女子の身体触ったりする事はありますかあ?、というか触れますかあ?」
わざと不可抗力って全く意味が反対の事、つまり対義的な事言ってるけど日本語間違ってないか?
「触れなくもない」
「マジですかあ!」
「でも、嫌われるな…」
「ええ、マジですかあ……」
「お前は女子の身体を触る目的でサッカー部に入ろうと思っているのか?」
「それもありますう」
衛藤は身体目当てだった。
「衛藤、お前、!」
「でも、サッカー部に巨乳いないし、男みたいな女の体なんて触りたいか?、あそこにはアフロの女もいるんだぞ」
「それは嫌ですねえ…」
衛藤ががっかりしたし、俺もサッカーの経験がないので俺たちは違う部に行った。
アーチェリー部
「アッー!チェリー部かあ…なんかホモくさいなあ」
一々下ネタ言わないと気が済まないのかこ衛藤は。
「なんか野球部とかが遊びに来そうですね」
俺はアーチェリー部の先輩に言った。
「よく分かったね、うちの部と卓球部はよ野球部とかサッカー部の奴らが遊びに来て、やらせてやらせてとか言ってきてはっきり言って迷惑なんだ」
「バド部もそんな事言ってましたね」
「バド部もか!?俺らは遊びじゃないんでね、軽い気持ちでやっているわけじゃないんだ」
「柔道部にその言葉を聞かせてあげたい」
「ヤらしてくれなんて…大胆だなあ」
「なにが!?」
「ナニがだよお」
「話がかみ合っていない気がする」
元々冷やかし出Kていたので俺たちは違う部に行った。
ゴルフ部
ゴルフ部員がグラブでゴルフボールをリフティングしていた。
ゴルフ部の先輩が「これは得意なんだけどゴルフは苦手」と言っていた。
「練習しましょうよ!」
俺は思わずツッコんだ。
「金がないんだよ」
「活動内容は何ですか?」
「たまに打ちっぱなしに行くかな」
「おっさんの生活と変わんないじゃないですか!」
今日1日で体育会系の部は一通り周り終わった。
次の日
放課後
今日は文化部を回る予定なので昨日と同じく俺と衛藤と、今日は藤野も一緒に回ることになった。でも衛藤は途中から合流すると言っていたので俺と藤野はまず文芸部に行くことにした。
文芸部
「涼宮って奴来なかったですか?」
「来ていません」
文芸部の部長に冷たく言われた。
「ライトノベルってどういうの書くんですかー?」
「突然ある力に目覚めた主人公が女子校に唯一、男子として入り未知の敵と戦い、複数の女の子に好かれる話です」
「…………」
なんだろう。
「何か聞いたことがあるような…?」
「ありがちもありがちなー…」
「その小説の原稿あります?」
「勝手に読んでいいよ」
俺と府jのは軽く目を通した。
そして、こそこそ話で藤野と会話した。
「なんかいくつかの作品を切って貼って付けたような話だよな」
「友達が書いたから読んでって言われて読まされる痛い小説みたいだなー」
「それ!的確すぎる表現だな!そんでたいして面白くないのな」
「主人公の名前が作者と同じ名前ってのがな」
「しかも俺TUEEEEEEE的なー?」
こそこそ話終わり
「他にも話あるんですか?」
「手違いで女子校に入ることになり、男だとばれるとまずいから女装して入学して、前世との因縁にと決着をつける話ならあります」
「…またか」
「女子高好きだなー」
「他はありますか?」
「女子高の先生何だが―」
「また女子高!?」
「続きは?」
「女子高の先生なのですが、実は中学生で、女の子に好かれて、五角関係になる話なら―」
「分かりました」
「もう、いいでーす」
藤野とはじっこによってヒソヒソ話をする。
「おい、あの人才能ないぞ」
「女子校の話ばっかだよねー」
「前世との因縁とか女子校から話が飛びすぎで、突拍子もないよな」
「もっと設定にひねりがないとー」
「なんか聞いたことありそうな設定のオンパレードなんだけど、あれは俺達を笑わせようとするネタなのか?」
「違うと思うけどー…」
「あれを真面目に言ってんの?」
「ちょっと確かめてみよー」
「先輩、ちなみにその話小説にして賞に投稿とかしました?」
「しました」
ひそひそと話しをはじめる。
「おい!、マジでやってんぞあの人」
「やばいなー」
「先輩、ちなみにどこまで行きました?」
「一次選考で落ちましたが」
「そうですか」
古語で藤野と会話した。
「やっぱりかー!」
「そりゃそうに決まってるだろ、あれで賞とらせたら出版社潰れるぞ」
「小説家になろうにでも投稿しても閲覧数でも下位に終わりそうだなー」
「ちなみに先輩って小説って何冊ぐらい読んだことあります?」
「20冊くらいです」
「ちなみに作品はいくつ読みましたか?」
「三つです」
「その3三つの設定くっつけて貼っただけのように感じるな」と俺は藤野に聞こえるくらいの声の大きさで言った。
「今度は違う出版社に投稿しようと思います、あれは見る人の好みによって落ちたんです、他の出版社なら大賞とれます」
「絶対無理だよー…」
「ダメだコイツ、早く何とかしないと」
自分の凡才に気付かない手遅れな先輩がいる部活には入りたくないのでこの場を後にした。
違う部活の見学を終えた衛藤も合流した。
書道部
「俺の筆も握ってくれるかなあ?」
「最低か!」
書道部を見学していたが。
「すごい真面目にやっているな」
「みんな真面目にやっている、それは、ヤジられたら怒るわけだよー」
「あの下ネタのヤジな、誰だよ、俺の筆、握ってくれるかなあ?って言ってた奴」
衛藤が顔を赤くして言った。
「……すまねえ」
舐めてきた自分たちが恥ずかしくなって俺たちは違う部に行くことにした。
演劇部
演劇を見せてくれるようだ。
「演劇 『ももたろう』」
「昔々あるところに親父と姐さんが―」
「それ極主夫道!」
「闇芝居のやつかー」
「原作パクっちゃダメでしょ」
「他にはなんかあるんですかー?」
「『前衛的真夏の夜のい―』」
「もういいです」
なんかいろいろとダメだったので俺たちは違う部に行くことにした。
茶道部
もう仮入部している女子が5人いたが先輩の部長合わせて、
ブス6人
俺らはほかの人には聞かれない程度のボリュームで話した。
「可愛い子6人だったら日常系のアニメにでもなるんだけどなあ」
「原作4コマ漫画のな」
「まんがタイムきららとかねー」
ただ、現実はブス6人。
「これじゃ何のドラマも話も生まれない」
いても面白くなさそうだったので、俺たちは違う部に行った。
美術部
「俺、中学の時美術部」
そう、俺は美術部だった、中3の3か月間。
「そうだったんだー」
「でもなんかゆるそうだな、美大に行く人いなそう」
「エロい本あんじゃんかあ!」
「それは美術の為のヌード写真の本だ」
美術部の部長が冷静のにツッコんだ。
「これで抜いたりしてるんですかあ?」
「するか!、これは芸術だぞ!」
否定する部長
「でも、たまにエロい日は見るでしょお?」
「あぁ…まぁ…」
「見るのかよ!」
「もちろんしゃせいするんですよねえ?」
「どっちの意味でだよ!?」
「美術の先生って女の人ですかー?」
「いや、男だ」
「どんな先生なんですか?」
「良い先生だよ、俺らの嘆願に賛同して、校長にヌードデッサンの為の美女ヌードモデルを連れて来てくださいと強い熱意で迫ったからな、校長も熱意に負けてヌードモデル手配したからな、そして校長も美術に興味を持ってくれたのか、ヌードモデルの写生する日に来て時間が終わるまで顧問と一緒にずっと見守ってくれたからな」
「それ、ただ、見たかっただけだろ!」
「その後、校長と顧問も射精したんだろお?」
「最低か!」
「て、ことはたまにヌードモデルをデッサン出来るってことですか?」
「そうだね」
「俺、入ろうかなあ!」
「その日だけ来るのは無しですよ」
「ちぇっ」
衛藤…やはりその目的で入ろうとしたのか。
「でも、顧問もその日以外あんまり来ないんだ」
「この校長あって、この顧問あり、と」
「美術部って男だけなんですかあ?」
「女子もいるよ」
「マジですかあ!?」
衛藤は続けて
「俺、モデルになってもいいわあ、俺の鍛え抜かれた美しい肉体美」
「ちなみに女子部員はルックスは可愛いですか?」
「おい、俺の話聞けよお」
「ブスだけど」
「使えないですね!」
「可愛かったら俺がヌードモデルになってやろうと思ったのになあ」
「悪質だな!」
「そんでいつの間にか大きくなる股間を見て、えっ!?と顔を赤らめ、そして、興味深げにそのイチモツに触りしごいてフェ―」
「衛藤、妄想が口に出てるぞ!」
完全にAVだろそれ…
「でもブスじゃ意味ないよお、ブスにそんなことやったって意味がない」
「と、言うかそれをやった時点でもう犯罪になるんじゃ…」
校長と顧問が最低だとわかったので、俺は興味はなくなった、衛藤と府jのも美術には興味がなさそうだったので俺たちは違う部に行くことにした。
新聞部
部活動紹介に出てたけど?印象が薄い。
「何か面白い記事ってないんですか?」
と、新聞部の部長に聞いた。
「うちの生徒が橋の下でヤったという噂があるんだが…」
「アンダーザブリッジでえ!?」
「詳しくー」
「ヤる場所がなかったから橋の下を見つけてここがいいんじゃねと思い、彼女をそこにひきつれて生でヤったらしいんだが」
「最低じゃないか!」
「しかもそいつは童貞、彼女は処女」
「初体験がそんなアブノーマルなところで!?」
「しかも男は初めてだったもんだから、初め、入れる穴を間違えて挿れてしまい―」
「ケツ穴確定だろお」
「最低じゃないか!初体験で何やってんだよそいつら…」
「ちなみにいつら不細工だったらしい」
「クソだな!」
「まあ、こんなの新聞の記事にできないけどね」
「仕方ないね!」
後日その男子生徒は特定されたがあれは嘘だったらしい。うわ、こわいこわいこわいこわい、なんでそんな嘘つくの…?
面白い話だったけど、俺たちは違う部に行くことにした。
軽音楽部
部員は男だけだった。
「男だけって教室にいる時と変わらないじゃないか」
「文化祭の数日前みたいなノリー」
「ゲイおん!」
衛藤、それは
「やめておけ!」
女子がいなかったので違う部に行くことにした。
吹奏楽部
俺ら3人の他にも3人見学に来ていた。
「ドラムあんじゃんかあ」
「軽音楽部にもあるだろ」
「そうだねー」
部に人に質問された。
「楽器の経験は?」
俺は答えた。
「ピアノを一カ月ほど習っていました」
「ピアニカはできまーす」
「リコーダーは吹けますう」
他の3人
「フラメンコギターを少々」
「ケーナなら」
「マンドリンなら…」
「使えねえ…」
「今、何か言いました!?」
なんか失礼なことを言われたので違う部に行くことにした。
天文部
ここでは下ネタは禁句のようだ。下ネタ禁止と壁に紙が貼ってある。
「小宇宙見えますかあ?」
衛藤は先輩の部員に訊いた。
それギリギリだぞ。
「たまに見えるよ」
「先輩のアソコの神秘見たいっすわあ…」
衛藤が言ってしまい…
「下ネタ言ったね?」
「アレ?ここって天で悶えるって書く天悶部じゃないんですかあ…?」
「字がちげえだろ!」
衛藤は全く逆の事を思っていたようだ…。でも、もう手遅れ。
「帰れ!」
「うっすう…」
追い出されたので俺たちは違う部に行くことにした。
手芸部
部活動紹介に出てたっけ?印象にない。
「手芸部か、スゴイ手技とテクニックで相手をイかせてくれるんだろうなあ」
「そう言う意味じゃないよ!」
「手淫をしてくれるんだろお?」
「ちげえっ!」
ブスな女子が集ま手編み物しているだけでつまらなかったので、その場を後にしておれたちは違う部に行った。
漫画研究会
「うわぁー…」
「なんか眼鏡の女子多くないすか?」
「あと三つ編みな」
「眼鏡かけてる女の子は好きだけど、これは受け入れらないわあ」
男3人で来たら、それだけでブス共がときめいて、どっちが本命なの!?受けなのとか聞かれたのでもう嫌ッ!。
腐女子の基本スキル披露してきたな。
可愛い娘の集まりだったら百合でも日常系でも漫画にできそうなシチュなんだけどな、ブスの集まりじゃなあ、SSもできない。
「三つ編みメガネ女子は、メガネを取って髪をほどいたらすげえ美人って言うのが定説なんだが、こちらはメガネを取っても髪を解いても変わらずブスだな」
「眼鏡を取ったブス、髪を解いたブスだよー」
大体めぼしい部活見学は終わった。入りたい部活はなかった。
次の日の昼休み
「んで、衛藤はどこの部活に入る?」
「バスケ部、かなあ」
「バスケ部行ってなかったじゃん!」
「俺も身長デカくないから行かなかったー」
「昨日、合流遅れたのはバスケ部に言ってたからだよお」
「なんでバスケ部に?」
「俺、中学の時バスケ部だったからあ」
「部活見学した意味ねえ!!」
全く実りのない部活見学だった。
「ちなみに部活動紹介で怪我した先輩はどうだったの?」
「全治2か月らしいよお」
「あんな桜木花道リスペクトしすぎなきゃよかったのに」