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男子高校生の青春  作者: 次原明人
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第6話 部活動紹介

 第6話 部活動紹介


今日は各部が新規部員を獲得のために行う部活動紹介の日だ。

古いが広い、入学式をやった体育館でやる。

新入生のために行われるが、2、3年は部活動紹介をする人だけがステージの近く体育座りで出番を待っている。

1年の勧誘を目的とした部活の一大イベントらしい。

さすが広いなここの体育館。さすが全校生徒を入れられるだけの大きさはあると来た。

「各部活の部員が趣向を凝らして新1年生達を楽しませて部員獲得のために頑張るから、みんな真剣に見るんだぞ」と秋山先生は言った。

きっとみんな本気で活動している姿を見せて、自分たちの真剣さを見せて感化されたり興味を持たせて部員を勧誘するんだろうな、ちゃんと見ないとな。

部活動紹介が始まった、まずは空手部だ。

空手部

「寸止めなので安心してください」

「空手はそこまで危険な競技ではないのです」

と、二人で組手をやっていたが片方の正拳がまともに顔面に入った。

寸止めのはずがクリーンヒット

「す、すまん大丈夫か?」

「やったなコラァ!」

マジ殴りの殴り合いになった。

「死ねゴラァ!」

「おめーが死ね!」

どっちも顔から血を流している、鼻の骨が折れたのだろう。

「うおっ、すげえこれが空手部の本気か」

「あれ?空手って寸止めするんじゃなかったっけー?」

「寸止めしないとこんなに凄惨なんだ…」

教師たちは止めたが殴り合っていた二人は血だらけになってストップ。ようやく二人は教師たちによって離された。

このあと部活できんのか?、出会って3秒でバトルだろ。

一時中断し。

空手部組み手をやっていた二人は裏に連れて行かれた。紹介した部員はステージ近くの席に戻った。

あ、終わっても残るシステムなんだ。

あれが空手部か…

ゴルフ部

グリーンとグリーンとホールの付いた人工芝を敷きチップインをするらしい。

チップインが大きくそれ、待機していた野球部の坊主の頭に当たった。

「痛えなコラァ!」

野球部員はゴルフボールを打ったゴルフ部員に向けて矢のような返球をした。

「ごほっ!」

チップインを外した先輩のみぞおちに当たって、倒れた。

「どうだこの野郎!」

「…………」

野球部員が一人教師に裏に連れて行かれた。ドナドナ。

サッカー部


フットサールコートに見立ててコーンを置きミニゲームをやるようだ

「とーうっ!」

ふわりと浮いたボールをイキったサッカー部員がオーバーヘッドをかました。だが失敗、ボールをスカした。

ギャハハハハハ!!

そして着地に失敗したオバーヘッドのの先輩が頭から着地、バタンゴキッ、首から嫌な変な音がした。危険な音だ。大丈夫か?。

「…………」

一瞬、静寂に包まれる。だが部員の危険な雰囲気にすぐに教師が「大丈夫か!?」声を出して駆け寄り静寂が解かれたと同時に場がざわざわし出した。

「大丈夫かー!?」

倒れたサッカー部はピクリとも動かない。しかも泡を吹いている。

「担架持ってきて担架!」

「動かさないで!」

凄惨な事故になってしまった。

それでも部活動紹介は続く。終わらせなかった。

少し時間を置いて、部活動紹介は再開した。

ラグビー部

「ラグビーは危険なスポーツではありません健全で安心なスポーツです」

続けて

「私達ラグビー部はクリスマスには恋人たちがいる公園で他校とハードな合同練習を行い、恋人たちの妨害をします」

ギャハハハハハハ!!

「ラグビー部の伝統行事!」

「その日はラグビー部じゃなくても誰でも練習に参加可能で毎年有志やOBが集まって練習をします」

「俺、今年はいけねえわ!」

「お前は絶対来るタイプ」

「ギャハハハハハ!!」

部活紹介を待っている先輩が騒いでる。

そこに行くって奴って寂しい奴ってことだよな。


「ゴールキックを見せます!、2階の壁に貼ってあるテープの中にボールを蹴って当てます」

「お?お?」

「へえ」

「あれは!」

「五郎丸のルーティーン!」

「懐かしい」

ラグビー部のキッカーが五郎丸のルーティーンから入りキックのため数歩下がった。

形から入るタイプなんだな。

五郎丸風のルーティーンをして、キックをした、が、だがポールからそれてぽとん、と落ちてしまった。

ギャハハハハハ!!

「…………」

あんなルーティーンやっといて色んな意味で外した奴はどんな心境なんだろう。

「かっこいー!」

「おもしろいよー!」

あまりのかっこよさに目を背けたくなる程だ。俺だったらこんな状況になったら逃げるね。

「あっ、逃げた!」

キッカーは涙をぬぐいながら出てってしまった。本当に逃げちゃったよ…。

生徒に当たり、怪我をした。

演劇部

「私たちは、演劇分でえす!」

「チャラ!」

チャラい奴が先頭を切って話した。

「お前、それじゃみんなが興味持たねえよ、代われ」

お笑い芸人のネタか?

「私たちは、演劇部です!」

「はぁ」

「みんな、サッカーをやってみないか!」

「面白くねえよ!代われ」

お?下ネタか?

「俺と夜の公演をおこなわだッ―」

ギャハハハハ!!

「噛んでんじゃねえよ!」

我が家のネタのパクリじゃん。

茶道部

お茶をたてるようだ。

そして

目についた新入生を一人指名してお客を入れてお茶をやる。

お客はまずお茶が入った器を持ったら、

「あちっ!」と叫んだ。

お茶は熱いものだろ…。

そして茶道部の人の指示に従って器を手のひらの上で回し飲んだ。

「苦くね!?」

お茶は苦いものだろ。

ギャハハハハ!!

「なんで部員が飲まないんだ?」

隣にいた田口が答えた。

「茶道部は今一人しかいないから誰かにお茶飲んでもらわないとできないだろっ」

「自分でお茶作って回して飲んだら確かに変だもんな」

と言うかなんで茶道部の内部事情知っているんだ?。

陸上部

ハードル

「ハードル全部倒したぞ…」

「しかも最後完全に蹴ったぞ」

テニス部

ネットを設置して4人でワンセットゲームをするらしい。

「ツイストサーブ!?」

「ちゃんとサーブに対処できてる!?」

「ヒグマ落とし!」

「あっ、天井にぶつかった」

「アクロバットテニス!?」

「零式ドロップ」

レベルが高い、どうやらここはテニヌ部のようだ。

バドミントン部

二人が出て来てひたすらラリーをする。

「地味」

スマッシュをしたら部員の顔面に直撃した。

「痛そう」

柔道部

畳を持ってきて敷き、柔道をができる設備を整えた。

「はっ!」と言いながら畳の上で一人の柔道部員がバク宙をした。

「おお~!」

何故かバク宙した!?

「凄いけど今、ここでバク宙をする意味が分からない」


謎のバク宙。

日頃からああいう、柔道と関係ない悪ふざけをしているんだろうな。

柔道と全く関係のなさそうだけど…。

卓球部

「何だ!?意外とレベル高いぞ!?」

「あんなサーブ打てねえよ!」

どうやらこの学校の卓球部は相当強いらしい、中学の卓球部とはレベルが違う。

水泳部

男子部員と女子部員がTシャツに短パンで出てきた。

なんだあの謎スタイルは?

緊張でなのか知らないが…

「目が泳いでいる…」

「さすが水泳部」

「女子は水着で出て来いよおおおお!!」と待機していた他部の部員がヤジを飛ばした。

「ぬーげ!ぬーげ!ぬーげ!」

他部の人達がコールを起こした。

女の子泣いて出て行ってしまった。

天文部

早速タブの先輩たちがヤジを飛ばした

「君の小宇宙コスモを見たーい!」

「…見せてよ!」

「君の望遠鏡で俺のアスタリスク*を見てくれー!」

「望遠鏡でナニを見せてくれるのかな~?」

最低すぎる…

あっ野次った先輩に望遠鏡投げつけた!

天文部にあるまじき部員失格の行動だ。

バスケ部


初めに庶民シュートを数人がかわるがわるやり、フリスロー、そして3Pシュートを決め場を盛り上げる。

どうやらバヌケ部じゃないらしい。

「よかった、ここは普通のバスケ部だ」

そしてオオトリ、身長195センチくらいのがでかい人が出てきてダンクを決めるようだ。

桜木花道並みの遠くからのダンクを試みて失敗、落下し、背中を床に強く打ちつけた。

ギャハハハハハ!!

「大丈夫かー!?」

腰を痛めて担架で運ばれるのだが選手の身長が大きく過ぎて担架から体が余って運べず、仕方ないから教師4人で体をもって保健室に運んで行った。大丈夫だろうか…。

剣道部

二人出て来て試合をするようだ。

可てょうの人の竹刀が胴に入った。

「大丈夫、みね打ちだ」

「がはっ!、ごほっ!、がああああ!、げほっげほっ!ハア、ハア、ハア、ごほっ!」

倒れてからから苦しんで起き上がらないんですけど…。

レスリング部

「ねえ、あの人勃起してない?」

隣の田口に話しかけた。

「あいつは元々あのサイズなんだぜっ」

「そうなの!?」

「知らない奴はものすごい引くけどなっ」

「きゃああああああああああああああ!!」

「あっ、引いた」

「嬉しい悲鳴かっ」

「恐怖の叫びだよ」

俺は続けて

「もう一人は…女子?」

「いや、髪が長い女顔の男だっ」

「紛らわしい!!」

「あいつは顧問にマジで女子の45キロ級に出ろって言われたからなっ」

「確かにばれなさそう」

練習試合が始まった。

「レスリングやる奴ブスが多いからな、県大会とか東北大会とか悲惨だぞ、選りすぐりの強いブスが集まるんだぜっ」

「地獄じゃないか」

「全国大会とかで東京の方の女子が来ると可愛いらしいんだけどなっ」

二人は激しい取っ組み合いで、ようやく巨根の奴が相手を固めて終わった。

「おい、あの巨根の人完全に勃起してるよ!、亀頭見えてるし!」

「あいつ、ホモなんだぜっ」

「ぎゃああああああああああああああああああああ!!」

女子の悲鳴が体育館の中をこだました。

「今度は完全に引かれた!」

アーチェリー部

女性の部員が出てきて、「今日は打ちませんけどこういう道具を使います」といっつぁ、すごいシステマチックなんだなアーチェリーの弓って。

「俺の心も打ち抜かれた打ち抜いてええ!」)

「君の乳輪の的を打ち抜けば何点かな~?」

他部の先輩たちの野次が最低すぎる…。

さすがに、女の子はとても怒っていた。

パソコン部

部員がパソコンをいじって、言った。

「今、この学校のセキュリティを超え学校にハッキング成功しました」

「…………」

無言で教師に無理やり外に連れて行かれた。

「凄いパフォーマンスだな」

後で停学か?

バレーボール部

男が出ていた。

数人の男子バレーボール部員がひたすらトスをしながらキャプテンが話すというシュールな画を見ている。

他部にの先輩たちはやじって

「男子バレーボール部しかねえのかよ!?」

「はい、男子バレーボール部です、女子バレー部はありません」

「綺麗でスレンダーな高身長の女子バレー部員を出せえええ!!」

「いないって言ってんだろ!」

続けて

「今、マネージャーがいないので募集中です」

「小柄でちょこっとドジな女子マネージャーはどこだあああ!?」


「いないから募集中なんだよ!しこいなあ!」

「美人な女性顧問は?」

「だからゴリゴリの男の体育教師です!」

女子サッカー部

他部の先輩たちの野次がひどい

「俺ので球遊びしなーい!?」

「球より俺ので棒倒ししなーい!?」

「最低すぎる…」

ハンドボール部

「部員募集中でーす」

普通。

敵を抜いてゴールをするパフォーマンスをしたがいかんせん地味だ。

殆どの人がルールが分からないのであまり盛り上がらなかった。

女子ラクロス部

「それより俺の棒握ってくんなーい!?」

また先輩たちの下品なヤジが飛んできた。

陸上ホッケー部

「陸上ホッケーの紹介をしながらパックをリフティングしてるすごい」

と言ったら隣の田口が答えた。

「あれ、大会では禁止なんだけどなっ」

「意味ないじゃん!」

あれをやる意味が不明すぎる。


ライフル射撃部

「その光線銃で撃ち抜いてーーーーー!」

「それが言いたいだけだろ!」

あのやじってる先輩オタクだな。

美術部

「先生の裸婦画を描きたいでーす!」

他部の先輩がからかった。

「男性の体育教師のヌードならできます」

「したくねーよ!」

「俺のヌード画描かなーい!?」

「その可愛い一物をですか?」

「何だとゴラァ!」

吹奏楽部

「俺の縦笛を吹いてくれません?、吹いてほしーなー!」

他部の先輩の股ひどい野次。

クソか!

新聞部

「先生のヌード記事を所望する!」

他部の先輩の切実な願いが聞こえた。

「スポーツ新聞か!?」

文芸部

「どうも文芸部です」

「基本的に一般小説は読まないんだろ~!」

他部の先輩がやじった。

「はい」

「えっ?」

「一人しかいない眼鏡の女子部員はいねえのかよ!?」

「いません」

「ヒューマノイドインターフェイスの統合情報思念体は!?」

「いません」

「長門を出せええええ!!」

「名前だしちゃった!」

野次ってる先輩絶対オタク。

「いません、いたら嬉しいです」

けっこードライだな部長。

「僕たちは小説を書いて賞に出したりしてます」

「官能小説か~?」

「いえ、ライトノベルです」

「えっ…」

「引かないでください、お願いします」

軽音楽部

「俺らのバンド放課後コーヒーブレイクと―」

ん?

「―拘束バンドは―」

「パクリじゃねえか!」

他部のオタクの先輩がつ込んだ。

某けいおんアニメとボッチのロックなアニメに影響を受けていないとは言わせないグループ名だな。

と、言うか何のパクリかを知っている時点でツッコんだ奴は追及されればアレだとバレてしまうぞ。

「可愛い女の子四人組ガールズバンドを出せえええ!!」

「男四人組なんてお呼びじゃねえんだよ!」

「ドラムはケツドラムかー!?」

オタクの先輩何人いるんだよ!

「矛先はここにまで…」

書道部

「俺の筆を握ってくんな~い?」

「僕の筆おろし…手伝ってよ!」

他部の先輩の野次が卑猥過ぎる…

手芸部

「君の手技で僕の下の方を―」

言おうとした瞬間とうとう連れて行かれた他部の先輩。

漫画研究部

「へぇ、入ろうかな」

「あいつら裏ではBL描いてるんだぜ」

「うそぉ!?、やめとこう…」

どおりりで女子ばっかだなって思ったんだ、しかもブス。

「史上最低の部活動紹介だったな」

俺がつぶやいたら田口が

「え?、毎年こんな感じだぜっ」

「そうなの!?、ん?、毎年?」

さっきからなんで田口こんなに詳しいの?

「いつもあんなヤジとかあんの?」

「一人裏に連れてってもその後何人も出てくるからキリがなくて、そのうち相手にするのをやめたんだよっ」

「諦めちゃったの!?」

準備不足や慢心、セクハラが横行するひどい部活動紹介だった。

「男子だけの時代は楽しかったんだがなっ」

なんでそんなこと知ってんの?。

謎が謎を呼ぶ不思議な田口だった。

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