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男子高校生の青春  作者: 次原明人
36/40

第35話 田口君の告白

英語講座が終わって自主勉強中。


俺らが気になっていたことを俺が聞くことにした。


「田口ってさ、なんでこの学校の事に詳しいの?」


「この前エロ本買った時も普通に買えてたし、店員に年齢聞かれてた時何かかざしてたよな」

                                 ・・

「内部情報めっちゃ詳しいじゃん、レスリング部の3年の人がゲイとか、また男子クラスかよって怒ってたし」


「体育の時『田口なんでお前いるんだ?』言われて怒って帰ったよなあ?」


「入学式の時も『田口、お前なんでここにいるんだ?』って聞かれて『俺は1年だよ!、名簿見ろ』って言ってたよね」


「自己紹介の時、先生に『田口?…田口!?』って驚かれてたしな」


「なんか高1にしては高3みたいな顔つきだしい」


「先輩にタメ口で話してたの見たよー」


「ここまでかっ…」


田口君が視聴覚室の教壇に立ってと口を開いた。


「みんな、聞いてくれ」


「ん?」


「みんなに言わないといけないことがあるんだ」


「何?」


「実は俺はホモだとか?そういう話?」


「違う!進と一緒にするな!」


「それはどういう事だ!?」


「実は童貞だとか言うんじゃないだろうな」


「どどどど童貞ちゃうしっ!」


「何で関西弁なんだよ」


「ちょっと静かにしてくれっ」


…………


「実は俺…お前らより歳三個上なんだっ…」


…………?


「「「「「「えええええええええええええええええ!?」」」」」」


「3個上!?」


「それじゃあ今年19歳!?」


「早生まれだけど学年で言えばそうだなっ」


「おめえはその3年間はどうしてたんだよ!?」


「この学校の高校生だったぜっ」


確かに田口君については不可解なことが多々あった。


俺らの年齢と会わないかみ合わない会話、する昔話が俺たちと3学年くらいずれていた。


懐古厨


エロ本を普通に買える


1年生にしては学校の事情に詳しすぎる.etc


「じゃあ、なんでこの学校にもう1度入りなおしてんだよ!?」


「話すと長いけど、そんだな、あれは卒業式の前の日…」


 ~


先生が


『卒業式に車を自分で運転して登校したり茶髪で登校したりしたら退学だからな、お前ら絶対そんなことはするなよ!』


『うーす』


『じゃあ、明日遅刻するなよ』


そして卒業式の日…


「『やっぱり野球部の伝統として卒業式には茶髪っしょ』と言ってた馬鹿がいた」


「その後、彼の行方を知る者はいなかった…」


「テイルズの全滅ゲームオーバーかよ!」


「俺は高三の時に運転免許を取得してな、卒業式の日はイキって学校に車を運転して登校したんだっ、そしたら」


先生に


『田口、お前ちょっと来い!』


「俺はある部屋に連れて行かれた、親も一緒に」


『お前、車運転してくるなって言ったじゃないか』


『あれ、フリじゃなかったんですかっ!?』


『お前は先生にセクハラしたりして何度も厳重注意が積み重なって、何か一個事件を起こしたら退学寸前の状態なのは理解しているか?』


『知らなかったです、今言われて初めて知ったっ』


『お前、退学な、厳重注意多重で停学、停学2で退学よって田口広孝を退学処分にする』


 ~


「そんで退学されたっ」


「お前馬鹿だろ!」


「フリだと思ったんだよ!」


続けて


「そんでな、決まってた専門学校に入学辞退の電話かけてな『君は馬鹿かね』と言われたぜっ」


「そりゃそうだろうな」


「俺は高卒の資格がほしかったから考えた。大検を受けるか?、いやいや俺はそんなに勉強してないし、家で試験勉強するのは面倒くさい、今までの単位があるから通信制に通うか?、いやいや知らない所に行くのは嫌だし、変なイキったヤンキー年下のクソガキにからかわれたら喧嘩しちまうかもしんないし。で結論は同じ高校にもう一回入学することにしたんだ」


「なんで?」


「ギリギリ三次募集があったからすぐ申し込んで一回はこの高校に受かっているんだから当然受かった」


「まあ、三次募集がある高校はうちくらいだもんな」


「そして俺は入学してすぐに成績優秀者の学費免除の制度に申し込んで受かってタダで学校に通っているっ、あと教育書で俺に合った勉強法を見つけけて実践したら最後の評定オール5取れたから、3年間あったらいい大学受かるじゃないかって思って大学に入ってみたくなったからけど、1週目の時、評定をオール3だったから1からやり直して評定オール5を目指してと思って、あと、もう一回学校に通ってみたかったなあと思ったんだ、もう一回青春を過ごしてみたいとっ」


また続けて


「だがしかし、一年下から共学になったのにもう一回入学してみたら男子クラスになってしまったって事が残念だった」


「かわいい娘と学校に通いたかったなと思ったがこのバカ高校に可愛い娘なんてほぼいなかった、可愛いけどポリスマンの娘とかブスのモゾとかしかいないっ、ちなみに妹三個下だから学校は違うけど結果的に同級生タメになっちゃったな」


「3個上とは言えなんでそれ以上にそんな昔のことに詳しいの?」


「8個上のいとこのあんちゃんが近くにすんでいてそこから手ほどきを受けたんだぜっ」


「最後に一つ構わないか?」


山口君だ。


「なんだっ?」


「自分はゲイではない」


「もうその話はいいよ!」


田口君にかかっている不思議が全て解けた。


「じゃあこれからは俺達君付けで呼ぶわ」


「ああ、そしてくれ」


次の日


「おう、田口、今週の新作AVチェックしたか?」


「赤羽、お前ら昨日これからは君付けで呼ぶって言ってたなかったかっ?」


「お前をいまさら君付けで呼ぶのはめんどくせえ」


「俺もぉ」


「俺もお」


赤羽たちのグループ(赤羽、木戸U、ジェイ、湊)は呼び捨てで、俺、藤野、左藤、山野っち、ナギ、山口君は君付けで呼ぶように決まった。

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