第32話 モノマネ
第32話 モノマネ
基礎英語講座の終わり、自主勉強中の息抜きに俺と藤野と田口君と湊で駄弁ってた。
「声優ではだれが好きー?」
「俺、水樹奈々、コレットが好き」
「奈々様良いよね奈々様ー」
「田村ゆかりだろ、俺、実はゆかり王国民なんだっ」
「何の話してんの~?」
「好きな声優の話」
「花澤香菜一択でしょ~」
「俺、花澤さんの声真似できるよー」
「へえ、じゃあやってみて」
「『いーそーのくん!』」
「それ違う花沢さん!」
「『花澤さぁん』」
「それカツオな!」
俺は続けて言った。
「藤野、花澤香菜さんの真似できないだろ」
「さっきのは冗談だよー、今度はちゃんとやる、いくよ、では、化物語から千石撫子」
「『カツオお兄ちゃんもう大人だから……、撫子の裸を見て、いやらしい気持ちになったりは、しないんだよね?』」
「似てるけど何で磯野!?」
「暦お兄ちゃんはどこ行ったっ!?」
「『暦お兄ちゃんもう大人だから……、ワカメの裸を見て、いやらしい気持ちになったりは、しないんだよね?』」
「だから何で磯野!?」
『コナンのモノマネもできるよー』
「やってみ」
「『蘭姉様は生きているんだ』」
「ミトス入っているぞ!」
「17歳の人の真似もできるよー」
「誰?」
「ゆかり姫かっ?ほっちゃんか?」
「『フィリア・フィリス、17歳です!。オイ!オイ!』」
「井上喜久子さんかっ」
教祖様か。
「じゃあ続いてデスティニーのスタンいきまーす」
「『だぁーりゃー!』」
「似てる!」
「殺劇武荒剣かっ」
PS版のスタンだ。
「続きましてーFateのギルガメッシュ」
「『誰の許しを得て俺を見ている、狂犬めが せめて散りざまで俺を興じさせよ、雑種』」
「声優同じだよ!」
遠くにいたナギにはウケていた。
「つぎ、フルメタル・パニック!の相良宗介、『コッペパンを要求する!』」
「声優同じだって」
「同じなのかっ!?」
「スネ男」
「『この車4人乗りなんだ』」
「声優同じだって言ってんだろ!」
「それも関さんなの~!?」
「イカ娘が言いそうだけど言わない言葉いきまーす」
「『やらなイカ』」
「言いそうだけど絶対に言わない!」
「野原しんのすけが言いそうで言わない言葉ー」
「『いいゾ~これ』」
「言いそうで言わない!」
「いきまーす、質問した時の安田の返し」
「『ぬぁんだぁ?』」
「誰?」
「中学の同級生の安田ー」
「誰だよっ!」
俺がやるか
「じゃあ俺いく、興奮した時の兄ちゃんの真似」
「『ひゃほぉぉぉぉぉうっ!』」
「俺、お前の兄ちゃん知らないよー!」
続けて俺の
「モノマネいきます、これは誰だ~」
「『なんでこんなことすんの~、やめてよ~』」
「誰?」
「小学校の同級生の八木~」
「誰だよっ!?」
「カイトのモノマネ」
ボカロか?
「『バラライカ―』」
「そっちの海斗!?」
藤野が
「山口君が絶対に言わなそうな事」
「『よいではないか、よいではないか!』」
「山口君が攻め!?」
「なんかエロい悪代官か殿様みたいだなっ」
「逆行きまーす、『やめないか、やめないか、そんなのいかんぞ!』」
「たまに言うね!」
「日常のモノマネいきまーす」
「『そうはさせん、そうはさせんぞ』」
「あのノートか!」
「初音ミクの声ー、メルト」
メルトをアカペラで歌った、上手い、しかも、初音ミクの歌い方になっている。
「すげえ上手いな!」
「続きましてー、WORKING!!の伊波さん」
「中の人同じだよ!」
「『小鳥遊君…あ…あの…』」
「『伊波さん』」
「藤野福山ボイスもできるの!?」
[「『ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる、自害しろランサー』」
「途中からマーボーの人になっているぞ!?」]
「衛宮士郎いきまーす」
「『心は硝子でできている。』」
「体は剣で出来ている。な!」
「『その誇り高き後ろ姿には…あるいはその海賊人生に 一切の"逃げ傷゛なし!!!』」
「それ白ヒゲな!」
「もやしもんの川浜いきまーす」
「だから声優同じ、杉山紀彰さん!!」
「『ウルセ――!デブがウンコ座りするのにどんだけ体力使うと思ってんだ』」
「そしてうちはサスケいきまーす」
「『俺が飛影になる』」
「サスケェ!」
「ナルトもできるのかよ!」
「火影だろっ!」
「『邪王炎殺黒龍波!』」
「飛影もできるの!?」
「あれほどかっこいい名前の必殺技は無い」
「『あ~りがっとござい~っます!』」
「微笑みの爆弾投げつけやがって」
「話それて行ってるぞ!」
「セイバーの真似いきまーす」
「『士郎、あなたは正しいフモ』」
「なんかテーマパークのキャラクター入ってないか!?」
「『ふもっふふもふもっふ』」
「フルメタだと声優金朋さんだからなっ!」
「『薫さま…』」
「え!?私ですか!?」
少し近くにいたナギが反応した。
「草彅薫じゃなーい!」
「『愛より青し』の葵ちゃんじゃないか」
「小鳥遊の真似」
「どの小鳥遊?」
「『中二病は卒業したんだ』」
「それ、中二病の方な!」
「『ロリコン先輩、ちっちゃいですね』」
左藤にそう言った。
「ちっちゃくないよ!」
「そこに反応するな左藤!」
「井口裕香さんのモノマネいきまーす」
「『当麻!、妹のおっぱい触りすぎ!』」
「インデックスと阿良々木月火とだろ!」
「佐藤梨奈さんいきまーす、御坂美琴」
「『とうま!』」
「それはもう一つの南さんちの冬馬な!」
「呼ぶときの声の柔らかさがみなみけだ」
「『口付けたままで喋らないでよ』」
「それはへそにキスされた状態のアマガミの薫な!」
「じゃあ俺がいくぞ」
俺のモノマネを披露する。
右手で顔を頬杖した。
「誰のマネ…?」
「権藤コーチ」
「分かる奴すくないよ~!」
「おい、ちがうだろ!、横浜の監督もやっただろ、98年日本一の時の監督だぞっ!最近なら2017WBCの投手コーチやっただろっ」
「より深く分かるが奴いた~!?」
「マシンガン打線の時だなっ、その時の大魔神佐々木は51試合登板56投球回45セーブ防御率0.64だぞっ」
赤羽がぴくっとし反応して、話をかけてきた。
「なんだよ?野球の話題かよ?、混ぜろよ」
赤羽が会話に入ってきた。
「赤羽、モノマネってできる?」
「できるわ」
「誰の?」
「彼女いる奴のモノマネ、実際に言ってたこと」
赤羽がモノマネを披露した。
「『俺さぁ、もてっからぁ、彼女いてもナンパされるんだわぁ、マジでぇ』」
「それ俺じゃねえかぁ!」
木戸Uが反応した。
「『ギャル喰いてえわぁ』」
「『たまにはカノジョ以外の女も食ってみてぇ』」
「彼女いるのにそんなんこと言うの最悪」
「ちげえからぁちげえからぁ!」
「『俺ぇ、大学生になったら風俗絶対対行くわぁ』」
「酷過ぎる…」
「違うんだぁぁぁぁぁ!!」
木戸Uの株がまた下がった。