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男子高校生の青春  作者: 次原明人
32/40

第31話 体育教師

初夏、体育の時間、みんながグラウンドに集まっていた。

先生はまだ来ない。

みんなは雑談をしている。

俺は体育教師を待っていた。

23歳ボーイッシュな女の体育教師永井愛先生。通称愛ちゃん先生。この先生は顔が良く、いつもツンツンさばさばしてドライで自分の父を親父、とか兄を、兄貴とか言う男っぽい性格だが、乃木坂の人ですよね?握手してくれませんか?等と言うと、『ちがうからぁ///』『そんなんじゃないから///』『あ、アイドルじゃないら///』等と言ってデレる、かわいい先生である。

ただ、俺はこの先生恋愛対象には入らない、なぜなら…。

俺の二番目の兄に顔がそっくりなのである。

俺の兄ちゃんを女にした感じの見た目なんでちょっとパス。

他の生徒はからは結構人気があるみたいだけど…。

「もう夏だからみんな薄着になってやがんな」

「薄着と言えばあの先生いつもはジャージの上着てるわからなかったけど脱ぐと胸がでかいの分かるらしいってほかのクラスの奴が言ってたぞお」

「「「「「「マジ!?」」」」」」

みんながその言葉に反応した。

ジェイは皆の反応に少し驚いたが、続けて言った。

「いつもジャージの上着てるから分かりづらいけど、ジャージ脱いだら巨乳らしいぞ、今日は夏だし暑いからジャージの上脱ぐかも知んないぞお」

「よっしゃ、気合入ってきたあぁ!」

「今日は楽しい授業になりそうだなっ」

「俺、眼鏡とってくるわ、教室の鍵貸せ!」

「高画質で見たいのか」

メガネで解像度上げるのか。

赤羽はクラス委員に教室の鍵を受け取り全力疾走で教室に眼鏡を取りに戻って行った。

何でそんなに必死なんだよ。

「いや、でも今日ジャージの上着ているかも知んないぞぉ」

「テンション下がるようなこと言うなよなあ、木戸U」

全力走って戻ってきたメガネかけた赤羽が鍵を学級委員に返して戻ってきた。

「赤羽、メガネチャラいな」

「なにそれー?藤森みたいなメガネ」

「いいだろ、それは今話すことじゃねえだろ」

でも気になる。

赤羽が戻ってきてすぐ愛ちゃん先生がくるのが見えた、どうやら薄着みたいだ。

「「「「「よっしゃぁぁぁ」」」」」」

永井先生がだんだん近づいてくるのがわかる。

皆が視点を一点に集中し始めるのがわかった。

もちろんその先にあるのは先生の胸だ。

愛ちゃん先生が俺たちの視点から横に歩いている。

愛ちゃん先生の胸が上下に揺れる。

ブルン、ブルンと

俺たちはその上下に揺れる胸をじっと見ている。完全な『ガン見』だ。俺はチラ見だが、俺以外の奴らのほとんどが、『ガン見』である。

永井先生が俺たちの前に止まった。そして胸の揺れが止まった。

着やせするタイプなのか…

「トイレ行きたくなってきたあ…」

おい、ジェイ

俺はちょっと前に出て、みんなを見た、興奮して顔が赤くしていた。そしてそいつらの股間は女には分かりづらいが男から見たらわかるレベルで勃起していた。

等しく最低だな!と、言ってしまいそうになったが俺もチラ見してたしていたから言えない、大概である。ちなみに俺はおっきしていない。

田口君が突然声を挙げた。

「あの先生も上着脱いでいるぞ!」ともう一人の先生を指差した。

「マジかよぉ!」

「どこどこー!?」

みんながまた新たなるオカズを探し出した。

「あれだ!」

と、言って指を指し、グラウンドの入り口から歩いてくるもう一人の女性体育教師を指した。

だが、その女性体育教師は―

36歳、レスリング部顧問、屈強な顔と肉体を持つ女性?体育教師。

普通にブスである。そして、

…貧乳だった……すごく。

絶壁である。

見るのを後悔するほどだった。

ギャハハハハハハハハ!!

「あれは筋肉だ」

俺たちは爆笑の渦の中に包まれた。皆が爆笑した。

愛ちゃん先生ともう一人の先生 ん?と首をかしげながらも挨拶を行った。

「これから授業を始める、よろしく」とレスリング部の顧問の女性女教師が言った。

そして愛ちゃんせんせいは。

これから授業を始めます、よろしくおねがいします、じゃあ出席番号一番から出席を取ります、赤羽!」

「はい!」

と幾分優しく言ってくれる。

出席を取ってる間みんなは雑談をする。

「で…でけえぇ」

「俺の元カノぐらいあるわな、Eカップの」

赤羽が元カノ自慢を行った。

「あのブスかぁ?」

「殺すぞ裕也」

「E…Dかっ?」

「やっぱあの話は本物だったなあ」

愛ちゃん先生が出席を取り終えるとみんなに言った。

「準備運動を始めます」

準備運動を始めた。

皆がちょっと前かがみになってやっている、最低だ。

準備運動が終わり。

「今日は準備運動のジャンプないんですか!?」

「おっと忘れてた」

「「「「「しゃああ!!」」」」」

愛ちゃん先生の胸がゆっさゆっさと揺れる

終わった。

皆はかなり前かがみになった。

「なんでみんな前かがみなの?」

俺は違う!ちゃんと直立不動!

「スクワットです」

どんだけみんな勃ってんだよ…

スクワットしてないの俺と性欲がない山口君とおぼこのナギだけだぞ。みんなの自制心どうなってんだよ…

そもそも二人とも愛ちゃん先生を見ていなかった。Rっスリング部の顧問のの体育教師の手本を見ていた。

女子がいない授業でよかった。

「今日もサッカーに野球にバスケとバドミントンの試合に分けます、みんな好きなのに別れてください」

皆、好きなスポーツに分かれたが、みんな先生の胸ばっか気にして試合に集中できない。

話をしていて、そして、先生にどさくさにまぎれておっぱいを触ろうとする戦いが始まった。

皆ラッキースケベという名の事故を起こそうとしている、ラッキースケベとは偶発的に起きるものだが、彼らは故意的に起こそうとしている、その時点でもうラッキースケベではないのだが。

奴等は愛ちゃん先生に対し悪質タックルを計画している。

授業は準備運動を終わって40分ある。

ジェイが言った。

「俺、愛ちゃん先生押し倒して見せるわあ」

「お前…死ぬ気かぁ?」

「大丈夫、事故に装うからあ」

「お前の学籍の死亡事故にならねえといいけどな」

「胸を揉みたいなら愛ちゃん先生を1プレー目に潰せっ、できませんでしたじゃ済まされないぞ」

「そうすれば後の40分は愛ちゃん先生の愛の説教という名のご褒美が待っているぞっ」

TNUE(たのうえ)コーチ…」

「誰だよ!?」

「やるって言ったんだからさー」

「いや、しない方がいいでしょ、やったらどんな目に遭うか…」

「ん?愛ちゃん先生が愛…?」

さっき田口君言った言葉に気づいてしまった。

「えっ、田口君ってそういうこと言うタイプだったんだ」

「いがーい」

「ちげうからっ!、偶然だからっ!」

「洒脱ではねえけどな」

あK羽は続けて

「第一クウォーター目に潰さねえと」

「第一クウォーターてなんだよお!?」

おそらく初めの10分のことだと思う。

ジェイの計画はこうだ、後ろからボールが飛んでくるふりをした愛ちゃん先生の後ろからタックルをして胸を揉むラッキースケベを騙った犯罪である。

言い訳はこうだ、ボールが飛んできたので取ろうとしたら先生にぶつかってしまった。

「完璧だあ」

「そうか?」

「おーい真面目にやれー!」

愛ちゃん先生の方を見たら校長が話する台の段差で転びそうになった。

「あっ、大丈夫ですか」

ナギが先生の体を支えた、その時ナギの手が先生の胸をむにゅっと掴んだ。

「す、すいません!」

「え、いや、いいよ、女同士なんだし」

「私は一応お―」


俺は急いでナギに近づいて耳打ちした

「ナギ、言うな、バレたら怒られる、このことが忘れられるまで女で通すんだ」

ナギは学校公認の女の子として認識されている。しかも教師からもそう認識されている!?。

「そうですか、分かりました」

「ナギ!手舐めていいかぁ!?」

「ダメですよ!何でそんなことしたいんですか」

先生のおっぱいを触った手だ、何かあると思う。

みんな、愛ちゃん先生への不可抗力わざとを狙っている。

「おっとー!」

と滝川が野球ボールを追いかけるふりをして愛ちゃん先生がいる所に前のめりで突っ込んだ、が、さすがは体育教師、それを簡単に避けた。

「おい、そこアスファルトだぞ」

「え」

ズザァァァァと増田は顔からアスファルトに着地し、擦った。

「ぎゃあああああああ!!」

名誉の負傷、いや、不名誉(の負傷)か。滝川は顔に軽傷を負った。

「アッ、ボールがー」

レスリング部のタツヤと呼ばれている奴がボールがと言っておきながら愛ちゃん先生に真正面からにつっ込んで行ったが足払いされた。

そしてタタツヤは人工芝にすべって転んだ。

さすが体育大出身だから反射神経がいい先生、他の奴のもほとんど避けている。

「おい、他の奴がもうやってるぞ、ジェイお前もやらないと」

野球で外野を守って飛んできたのところにジェイが悪質タックルでツッコんだ。

だが、サッカーをしていた山口君のが愛ちゃん先生の前に出てジェイは山口に後ろから悪質タックルしてしまった


ジェイが勃したまま山口君に衝突し山口君のズボンを下げてケツ丸出しになる、そしてジェイはフル勃起しているのがばれた。

山口君が言った。

「やめないか!」

山口君が嫌がっている。

「よさないか!」

その反応のセリフ回しが完全にBLの受けな山口君。

綺麗なケツしてんな、山口君。

「おめえ、掘るつもりだったのかよ」

「ウホッ!」

「アッー!」

「うわぁ…」

俺はこれしか出てこない。

「そうはさせん、そうはさせんぞー」

「おめえ、そうだったのか…」

赤羽ちょっと引いてる…。

「大丈夫、分かってるからー」

「ノンケの知らないBLの世界っ」

「私、そういうの嫌いじゃないからー!」

「溝口さん!?」

「foo!」

「ひゅーひゅー!」

「やめてくれよ…」

「絶望か!」

「ジェ×ヤマか…」

愛ちゃん先生は

「そういうことは外ですんなよ」

と言った、愛ちゃん先生、狙われていたのはあなたです。

「違うんだああああああああああああああ!!」

ジェイの悲しい叫びが響渡った。

俺ら仲間うち以外から男のケツを狙うタチだと思われるようになった。

授業の最後の最後、2組湊が目測謝ってが愛ちゃん先生に衝突し胸にダイブしてしまい激怒した。

「言い訳を言わせて下さ~い!」

「なにを?」

「今のはわざとで、不可抗力じゃないんですよ~!」

「逆だよ!」

「最低!あんた!」

「ナギは許されるのに何で俺は許されないの~!?」

だってナギは女の子扱いなんだもん、お前は男だろ。

湊はこってり絞られたが注意で済んだ。厳重注意じゃなくてよかった。

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