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男子高校生の青春  作者: 次原明人
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第2話 藤野

 第2話 藤野


「おーい、長谷川、帰りにゲーセン寄ろー」

学校生活も始まり、最近、友達ができた。後ろの席の藤野だ。

いつもけだるげで、女顔の男だ。

彼はゲームをよくやっている。ゲーム好きだ。手にはファミ通を持っている。

「ファミ通?」

「ファミ通は俺の愛読誌だよー、毎号買ってる」

「すごいな!」

フミ通を毎号買うって相当だぞ。ゲーマーなのか。

帰りに藤野と一緒にゲーセンに行くことになった。俺も府jのも自転車通学撫で駅前のゲームセンターまで自転車で行った。

ゲームセンターに着いた。

「何のゲームするんだ?」

「鉄拳」

「最終ステージまでノーダメージで来たところで対面の乱入者が勝負を仕掛けてきた。

藤野、格闘ゲームで対戦されても勝ちまくり20連勝した。

藤野の格闘スタイルとしては、まずギリギリの所で2敗して、体力ギリギリの所から三連勝するスタイルだ。

「金払っているんだから少しでも長くプレイしないともったいないだろ」そういって彼は100円で45分くらい粘っている。

そんなことをしていたら体面にいた対戦相手のDQN高校生がキレた。

「テメエいい加減にしろよこの野郎!」

「あん?、なんだよー?」

「俺に勝ちまくりやがって!、最後の最後で急に強くなりやがって!」

「手抜いていたの気づかなかったのかよー?」

「何だとこの野郎!」

技、三つしか使えねえくせに、弱いんだから文句言う資格ねえだろ。

まあ、ギリギリの所で二回勝ち、『アレ?俺強いんじゃね?』と勘違いし、そして三戦目で追いつめた所で急に強くなり、負けるそれが、三連続で起これば『あれ?、もう少しだったのに、もう一回!』となるだろう。でもそれが20回続けばさすがにキレるのもうなずける。俺でもキレるかもしれない。

「よし、次は本気で戦うよ」

結果

一回もダメージを受けずに10秒の瞬殺で無傷の三連勝、藤野の圧倒的な実力を見せつけた。

悔しさで黙るDQN高校生

いる、こういう負けたら機嫌悪くなって黙る奴。

「…………」

俺はそいつを見てそのあるあるを思い出し笑いそうになって震えていた。

そうしたらまたもDQN高校生が逆ギレした。

「ふ、ふざけんなゴラァ!」

ふざけた弱さをしている君が悪いんじゃないか…?

「お前が弱いのが悪いんだろー!」

「ぶっ殺す!」

藤野はゲーセンリアルファイト(アーツ)は身に着けているのか。

「ぶっ殺すのはいいけどさ、後ろに警官がいるの気づかないー?」

藤野はDQN高校生の後ろを指さした。

DQN高校生は「えっ!?」と驚き叫んで、後ろを見たが、そこには誰もいなかった。

俺と藤野はDQNが後ろを向いた隙にゲーセンから逃げた。

「藤野足速いな」

「普段からよく絡まれるから鍛えてんだー」

遠くから「待てゴラァ!」と声が聞こえるが気にしないでおこう。

自転車置き場まで走って逃げて、俺の家の近くの後場公園まで自転車に乗って逃げようとした。

追手は走りだったが全力で自転車をこいだ。

後場公園まで逃げ切った。息ももう切れ切れだ。

疲れたので近くのベンチに座った。

そして藤野と話した。

「藤野ゲーム強すぎでしょ」

「あいつが弱すぎなだけよー」

「藤野、逃げるの慣れてるけどああいう事はたまにあるのか?」

「よくある、格闘ゲームの時は2回に一回くらい同じ事が起こるんだー」

「だからあんなに逃げるの慣れていたのか」

「うん」

「殴られたりした事は?」

「初めのころ殴られそうになった事はあるけど、その時に限って警官がいてくれたから助かった」

「それであの作戦を思いついたのか?」

「そう」

「あ、ちょっとトイレ行かなーい?、ツレしょん」

「いいよ」

「この前さー男子トイレ使ってたら個室から変な声聞こえたんだよね」

「どんな声」

「アン!アン!アン!アン!アン!ああんー!!、ってー」

「それ確実にヤってるじゃないか」

「そして男の声が、はあ、はあ、イク、イク、はあ、イキソ、アーッ!」

「イっちゃってんじゃん!」

「それ再現してみない?」

「じゃあ、男子トイレで出したらどうっ?」

「…面白そうだな」

男子トイレの個室二つ中で男女がやっているふりをした。

出てきたら男子が一人ずつしかいなくて、ん?、となる。

俺も大概だな。

「俺、女声得意だから、藤野は男やって」

「個室に入ったらもっとリアル感でるから隣同士に入ってやろうぜ」

「アッー、イキそうイキそう!」

「あん、ああん、、はあん!」

「長谷川女声上手いなー」

「まあね続き行くぞ」

男同士で男女のトイレセックルを再現して爆笑した俺らだった、15分間遊んで、トイレから出てきたら、なんか見た顔が歩いていた。

「見つけたぞゴラァ!」

「ん?」

「あ、あのDQN、頑張って追いかけてきたんだ」

胸倉掴まれた。

「どうすれば許してくれるのー?」

「俺が負けた2000円払え」

馬鹿かこいつ。

「やだよー」

「痛い目見ないと分からないらしいな」

「横見てみー」

「あ?」

横から警官が歩いてきた。

「君、何してるの?」

警察署が向かいにある公園で喧嘩をするなんて馬鹿だろ、たまに巡回に来るのに。

「この人が喧嘩売ってくるんです」

「こいつが悪いから…!」

「まず理由説明してくれる?」

カクガクシカジカ俺らが絡まれた理由を嘘偽りなく話した。

「なるほど、君が100%悪いね、恐喝だよね、ちょっと署に来てもらえるかな」

「はあ!?なんで!?俺をおちょくったんだぞ」

「ゲームに本気でキレる君が悪い」

「あと君たち、このトイレでなんか変な声が聞こえるって通報があったんだけど何か知らない?」

「え、なんですかそれ?」

警察官が来た理由は男子トイレの中から変な声がするという通報があってのことだったらしい。

「知らないです」

絡まれたことに頭がいっててさっきやったことを完全に忘れてて全く身に覚えがない態度で接した。

「そっか、じゃあいいや、気を付けてね」

DQN高校生は警察署に連れていかれた。

「覚えてろよ!」

「お前のバカさ加減をか?」

痛い目見たのは言った本人だった。

次の日

学校で

朝のホームルーム

「うちの学校の制服を着た男と男子の制服を着た女の子が後場公園の男子トイレで不純異性交遊をしてたって警察から連絡があったんだが何か知らないか?」

「へえ、そんな事があったんだ?」

「変なことって何だろうー?」

「俺らがいた後かな?」

俺らは昨日の事は完璧に忘れていた、これが俺らだと唐突に気付いたのは…五日後だった。

「あっ、それ俺らじゃん!」

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