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男子高校生の青春  作者: 次原明人
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第26話 ィヨッ

第26話 ィヨッ


高校の前期考査の現代社会のテスト中、小さいが何とか聞き取れるくらいの音量でその言葉が聞こえた。

「イヨッ!」

「ん?」

「イヨッ」

「イヨ!」

「ィヨ」

増えた。

「誰だいってる奴は!?」

と監督官の先生が言ったが。

「…………」

全員知らんぷりした。

「言うなよ…」

と言って先生が後ろを向いたら、また

「ィヨッ!」

伝染した。

「ィヨッ!」

「ィヨッ」

「イヨッ!」

「(やめてくれ、笑いそうで集中できない)」

「(笑ったら怒られるー)」

「(声が小さいからだれか特定できんぞ)」

「(でも、たぶん田口氏とかでゴザろうな)」

「だから言ってるの誰だ、名乗り出ろ!」監督官がまた注意したが。

「…………」

誰も反応しなかった。

「ずっと正面向いてるからな」

それからは誰も言わなくなった。

テスト終了

「あー終わったー」

「あれ言ってたの誰だよ、笑いそうになったんだけど」

「俺だぜっ」

「やっぱり田口か!」

「俺も言ったわ」

「赤羽も!?」

「俺もぉ」

「木戸Uも」

「俺も言ったよお」

「ジェイもか」

「やっぱりこのメンツ」

「他にも滝川とか留君とかだなっ」

「バレたら0点だったぞ」

「この学校の伝統としては誰かがテスト中にふざけないといけないんだぜっ!」

「そんな伝統捨てようよ!」

ホームルームで秋山先生が来た。

「テスト中になんかふざけたたとか聞いたけど何かあったのか?」

「別に…」

沢尻エリカか!

「どっかから声が聞こえただけですっ」

「そうか、気を付けろよ、他のクラスではめっちゃふざけた奴がいたからな」

「例えばどんなっ?」

「アッー!、アーン!(世界レベル)、ンアッー!までは大丈夫だったんだけど」

「もうその時点でアウトだよ!」

「監督官正面向いているときに、ンギモヂイィィ!!と言った奴がバレて一発アウトでその教科0点」

「そいつバカだろ」

俺らのクラスはまだましな方だったようだ。

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