第25話 中間考査前に各教科でプリントを配られた。
第25話 中間考査前に各教科でプリントを配られた。
「この謎のプリントなんだろう…」
「おっ、やっと来たかこのプリント」
と、左斜め隣の田口が言った。
各教科で同じようにプリントを配られて異口同音「このプリントの内容を勉強してきてください」と言われた。
基礎英語講座の時
「田口、このプリントってなにかな…?」
「このプリント全部覚えれば最低70点取れるというプリントだっ」
「え!?なにそれ!?」
「その前にもプリント配られたろっ、それとあわせてやれば95点くらいは取れる」
「なんでそんなの配るの?」
「そうでもしないとこいつらは赤点取って進級できないからだよっ!」
なんて学校だよ…。
「85点以上で評定5、70~84点で評定4、55~69点で評定3だ、赤点39~54点以下で赤点で基準点取れば評定2、評定1はない、留年だ」
「基準点て言うのは?」
「授業に出た回数と授業態度、配られたプリント提出をちゃんとしてるかで点数で1~100点で決めるんだ、授業にちゃんと出て授業態度も良ければ100点貰えるっ評定は中間考査40点期末考査40点で基準点40点ならギリギリ評定2で進級できる、たまに基準点マイナスにする鬼教師もいるけどなっ」
続けて
「このプリントと前にやった小テストのプリントを全部覚えてくればオール5だって夢じゃないぜっ、あと人によってはテスト範囲は何ページから何ページって数ページを全部教えてくれる人もいるぜっ」
「数ページって何ページ?」
「人によるけど8ページだったら絶望、6ページだったら普通、4ページだったらラッキーだなっ」
「10ページでも出されるかと思ったよ」
「進学校は1教科につき10ページ以上の範囲出すところもあるらしいぜっ!」
絶望じゃん…。
「田口、なんでそんなこと知ってんの?」
「3個上先輩から聞いた」
「3個上?卒業生?」
「間違った2個上だっ」
「それにしてはこの学校の事に詳しすぎる…」
講座が始まる前に秋山先生にこのプリントの事を聞いたら、田口が言っていたこととほぼ同じことを答えた。
それを基礎英語講座受講者に周知した。
「一応全教科頑張るか」
「この2週間で貰ったプリントを全部覚えてくるんだっ」
「内申を高くするためには全教科100点を取るくらいの覚悟で挑むんだ!」
「「「「「はい!」」」」」
それにしても何で先生が知っているようなこと田口が知ってるの…?
また田口に対して疑惑が持ち上がった。