第22話 妄想電話
第22話 妄想電話
赤羽が昼休み時間、スマホをいじっている時に言った。
「アニメのキャラと電話できるってアプリあるんだけどよ」
続けて
「裕也のモノマネで受け答えしてみるわ」
アニメキャラと会話できるアプリ。
『お兄ちゃん！！、今、何時だと思ってんの！？』
「おぅ、ワリィ」（チャラ男）
ギャハハハハハ！！
『夕食できてるのに、冷めちゃったじゃない！』
「メンゴぉ」
『もー！、お兄ちゃんなんて知らない！！』
「すまねぇ」
ギャハハハハハ！！
一人でやっている。
「完全に頭イってる人だー…」
赤羽、木戸Uの真似美味いな、さすが幼馴染。
「うわああ…」
ジェイが引いている。
「どうだ？」
「面白いけど、一人でやってたら怖い人だな」
「これ、面白い返答できた奴が勝ちってことで勝負しねえ？」
「優勝した奴にはみんなで100円ずつ出し合って500円やるっ」
田口のターン
ひろゆき風に
『お兄ちゃん！！、今、何時だと思ってんの！？』
「あの、ちょっといいですか、うちって門限ありませんよね、遅く帰った所であなたがご飯作ってるわけじゃないんですから関係ないですよね？」
『夕食できてるのに、冷めちゃったじゃない！』
「外で食べるって連絡しましたよね、覚えてないんですかちょっとあなた頭悪いというかなんていうか…」
『もー！、お兄ちゃんなんて知らない！！』
「あの、あなたに心配される覚えはないのですけど、あと、僕あなたのような妹居ませんし、あなたは誰ですか？、誰に言ってるのかちょっとよく分からないんですけど？」
「田口、ひろゆきのモノマネうめえな」
「声も口調も話す内容も完璧だ」
俺、こと長谷川、
橋田至風に
『お兄ちゃん！！、今、何時だと思ってんの！？』
「今7時だお、それがなに？」
『夕食できてるのに、冷めちゃったじゃない！』
「あふぅ、フェイリスたんのお店でご飯を食べてたお、オムライスおいしくなーれで凄いおいしかったお」
『もー！、お兄ちゃんなんて知らない！！』
「謝るお、サーセン！、なあに？そんな身体をプルプルさせて、ヤバいかも、ちょ、なにするんだお、うはー、ビクンビクン」
「長谷川ダル上手いなー」
藤野のターン
ギルガメッシュ
『お兄ちゃん！！、今、何時だと思ってんの！？』
「この俺に説教をするか？雑種よ」
『夕食できてるのに、冷めちゃったじゃない！』
「貴様の作ったまずい飯なんか食えるか犬にでもか食わせろ」
『もー！、お兄ちゃんなんて知らない！！』
「貴様、この王たる俺にそんな口を利いていいと？、この罪貴様の残り全ての命で償ってもらおう」
「ギルガメッシュ上手すぎ」
ジェイのターン
『お兄ちゃん！！、今、何時だと思ってんの！？』
「24です」
『夕食できてるのに、冷めちゃったじゃない！』
「この辺にぃ上手いラーメン屋の屋台が来てたんすよ」
『もー！、お兄ちゃんなんて知らない！！』
「うん、おかのした」
「例のアレっww」
「なんで素人のモノマネがこんなに上手いのーww」
よい子は調べないように。
「裕也にやらせてみるか」
「さっきやったじゃん赤羽が」
「本人がやったららどうなるか見てえ」
赤羽が木戸Uに経緯を教えてやってもらった。
「『お兄ちゃん！！、今、何時だと思ってんの！？』」
「ちっ」
『夕食できてるのに、冷めちゃったじゃない！』
「うるせえなぁ」
『もー！、お兄ちゃんなんて知らない！！』
「反省してまーすぅ」
「スノーボード五輪代表じゃねえかww」
「強制送還されかけた人か」
「誰が一番面白かった？」
ジェイは
「田口のひろゆき」
俺は
「藤野のギルガメッシュ」
田口は
「ジェイの例のアレ」
藤野は
「長谷川のダル」
「割れちゃったから賞金はなしな」
全部藤野に録音されていて編集して、『ツンデレ妹にモノマネで対応する兄、』という題名でTikTokとYouTubeに投稿したら少しバズった。
3日後YouTubeでその音声を聞いて見て気づいた。
「これ俺らじゃん！」
番外編
「俺らだったらどうする？」
「妄想電話ー？」
山野っちのターン
『お兄ちゃん！！、今、何時だと思ってんの！？』
「現実の妹に言われたらただ腹が立つだけでゴザル」
『夕食できてるのに、冷めちゃったじゃない！』
「外食の方がうまいでゴザル」
『もー！、お兄ちゃんなんて知らない！！』
「妹よ最近太ったでゴザルか？それとも生理？」
「最低だ！」
藤野のターン2回目
『お兄ちゃん！！、今、何時だと思ってんの！？』
「元気だねえ、何かいいことでもあったのかい？」
「忍野！」
『夕食できてるのに、冷めちゃったじゃない！』
「ドーナツを食べたんだ」
『もー！、お兄ちゃんなんて知らない！！』
「僕は妹って好きじゃないんだ、だって手を出しちゃいけないだろう、喰えないやつだからね」
「それ意味違う！」
左藤のターン
『お兄ちゃん！！、今、何時だと思ってんの！？』
「中学生の妹に強く言われるのは癇に障るね」
『夕食できてるのに、冷めちゃったじゃない！』
「貴様が作ったわけじゃないのに怒るな」
『もー！、お兄ちゃんなんて知らない！！』
「Fuck you…ぶち殺すぞ、メス犬が」
「ロリじゃない妹に厳しい！」
黒左藤がでた。
ナギのターン
『お兄ちゃん！！、今、何時だと思ってんの！？』
「大変申し訳ございません、少し込み合ってまして」
「コールセンター？」
『夕食できてるのに、冷めちゃったじゃない！』
「申し訳ございません、なんと言ったらいいか」
『もー！、お兄ちゃんなんて知らない！！』
「申し訳ございませんでした」
「どこのコールセンター従業員だよ！」
山口君のターン
『お兄ちゃん！！、今、何時だと思ってんの！？』
「貴様は誰だ、自分に妹などいないぞ」
『夕食できてるのに、冷めちゃったじゃない！』
「誰とも知らない奴の飯は食べれない」
『もー！、お兄ちゃんなんて知らない！！』
「自分も貴方を知らない」
「他人！？」
「湊は？」
基礎英語講座終わった後にやってもらった。
湊のターン
『お兄ちゃん！！、今、何時だと思ってんの！？』
「あ～、ごめんなさい」
『夕食できてるのに、冷めちゃったじゃない！』
「ごめんごめん～」
『もー！、お兄ちゃんなんて知らない！！』
「ごめんな～」
「普通すぎる！」
「俺～、現実に妹居るから」
「現実だとこんなものなんだ！」
湊は普通のお兄ちゃんだった
