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男子高校生の青春  作者: 次原明人
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第18話 英語の教師の言動に切れる男1 非常勤講師編

第18話 英語の教師の言動に切れる男1 非常勤講師編


英語の授業、担当は担任の秋山先生ではなく、高圧的で偉そうなので嫌われている60過ぎの非常勤講師、通称サイコショッカー、が担当だ。

その一例がこれ。

責められているのが俺。

「何で、これが、わかんない、んだ」

続けて

「これが、わかって、これが、わからないのは、どうか、してる、ぞっ!」

何だとゴラァ!、サイコショッカー…殺す。

そのサイコショッカーが俺の横を通り過ぎた後、

俺はブチギレてプリントをくしゃくしゃ丸めてにして教壇に投げた。

周りにいた同級生が引いてた。

「何?」

「長谷川ってキレることあるんだっ…」

「こわー…」

「俺だってキレるよ、あんなこと言われちゃさ!」

何で言葉をいちいち区切るんだよ、しかも変なところで。

俺ムカついていたので持っていたライトで

サイコショッカー後ろを向いているときにその禿げ上がった頭にライトを照らして光らせるた。

「眩しいー!」

「光が乱反射っ!」

「上に反射してるう!」

後ろ向くごとに光をを当てるからそのたびにクラスで爆笑が起こる。

「何を、笑って、いるんだ、ふざけているの、か!?」

「…………」

全員で知らんぷり

「誰だ、ふざけて、いる、奴、は!?」

クラスの奴等はほとんどこの先生のことが嫌いだから無視。

クラスの結束に感動した俺だった。お前ら…いい奴等だな。

授業が終わり基礎英語講座で秋山先生に会ったことを話した。

「ってことがあったんですよ」

「バレたらヤバいからライトはやめような、ていうか俺もあいつ嫌いだからな、ていうかうちの英語教師はほとんどあいつ嫌い」

「職員室でも嫌われてるんですか?」

「嫌われてる嫌われてる、なんか定年で学校辞めてうちの非常勤講師になったんだけど、なんか俺らの事見下してるんだ」

「最低ですね」

「俺はあいつの暴言の対策法を知っている、あいつの対策法は『分からない問題はめちゃくちゃな答えを書く』だ、やってみな」

「今度試してみます」

次の日 英語の授業

問題が分かんないからめちゃくちゃな事を書いた。

サイコショッカーは書いてるのを見回る。

俺の所に来た。

英語の問題 適当に答えた

I will be ~

「周東は二盗を決めた」

It will be ~

「エンゼルスが重盗を試みた」

Could you tell me it?

俺の答えはこうだ。

『小深田が三塁に盗塁を試みた。』

奴はその答えをを見た。結果。

「フンッ!」っとそっぽを向いた。

先生の攻略法当たった!。

みんな分からない問題あったらめちゃくちゃなこと書け

と、黒板に書いて、すぐ消した。

基礎英語講座

「あのあと俺アイツに呼び止められてさ」

回想

 ~

「あなたの、担任の、クラスの、生徒が、私の授業、で、プリントで、答えが、めちゃくちゃな、こと書く、奴、が多いんだが、どうなっている、んだ?」

「それはあなたが嫌いだからでしょう、あなた受け持ってる生徒殆どに嫌われてるんですよ、気づかなかったんですか?」

「なん、だと、貴、様!」

「授業の時聞いてみればいいじゃないですか、自分のことが嫌いな人は手をあげろって」

「まあ、これで、お前が、間違っている、という、ことが、分かる、な」

 ~

回想終わり

「明日英語の授業あるのでそういう質問あったら俺は手を挙げますよ」

次の日 英語の授業

「担任の、秋山が、好きな、奴、手を、挙げろ!」

殆ど奴が手を挙げた。

「この、私の、ことが、嫌いな、奴は、手を挙げ、ろ!」

俺は手をピンと上げた。

すると後ろから声がした。

「全員手挙げてんじゃんかあ!」

「え!?」

と思い後ろを振り向いたら全員手を挙げていた

ギャハハハハハハ!!

「お前ら、は、騙されて、いる、洗脳、されて、いる!」

「されてねんえよ単純のおめえが嫌いなんだバカ野郎」

赤羽の暴言が入った。

「自分に都合が悪いと馬鹿ほど洗脳されているって言うよなあ」

「秋山の、息が、かかって、いない、他の、クラスでも、聞いて、やる!」

その日の基礎英語講座

「で~、うちのクラスでも同じ質問来たんですけど~、全員サイコショッカーが嫌いに手を挙げたっすよ~」

「そしたら無言になって~、で、何も喋らなくなったんですけど」

「他のクラスでも秋山先生人気が高かったらしいです」

ナギ他クラスに訊きに行ったのか。

「それは嬉しいな」

秋山先生はちょっと照れた。

秋山先生は続けて

「受け持っていた他のクラス全部でも全員手を上げたらしいぞ、そんで、あいつ授業から帰って来て、『私のこと嫌いな人、手を挙げてもらえますか?』って言ったら英語教師全員手を挙げて、無言になったな」

「ナギと山口君もよく手を挙げたなあ」

「だって人にあんな酷いこと言う人なんて好きになれませんよ」

「自分はクラスメイトがあんなこと言われているのを聞いて気分が悪かった」

秋山先生は言った。

「別に俺らは嫌いだからと言って嫌がらせはしないけど、塩対応なんだよな」

続けて言った。

「あいつ他の教科の教師とは話さないからな、これであいつは孤立した」

「嫌いか?って聞かなきゃよかったのになっ」

「それけしかけちゃったの俺だからな」

それからサイコショッカーは授業は書くものだけ書いて何もしゃべらず、教室内を回ることもなくなった。そして何も言わなくなった。万事解決した。

1年後、サイコショッカーは辞めるのだが、2年になった時の英語教師はこれ以上ひどいとはこの時は想像もしていなかった。


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