第10話 山野っちとの出会い
第10話 山野っちとの出会い
山野と会話のきっかけはこれだった、学校の授業が全てが終わり帰ろうとして机の下に置いておいた鞄を取ろうとした時に横を通った山野が右手に持っていたスマホに知っているアニメのキャラのストラップが付いていた。
「おっ、それコードギアスのCCのストラップ?」
俺は山野に訊いた。
「そうなのでゴザル、分かるでゴザルか?」
「え、…ああ」
ちょっと引いた。ゴザルを現実で言う奴なんて初めて、あ、こいつ自己紹介の時も1回ゴザルって言ってたな。
「お前、名前なんだっけ?」
「山野秀夫でゴザル」
「俺、長谷川明、コードギアス好きなの?」
「15周年の再放送で見てファンになったでゴザル」
「ああ!、俺も観てた!、元とは違う主題歌らしいな!」
「だから元の主題歌のCOLORSとかモザイクカケラとかO2、WORLD ENDとか聞いてもいい曲だなとしか思わなかったでゴザル」
「今の主題歌の方がこれこれって感じがする、俺、8個上の兄ちゃんいるんだけど再放送で主題歌変わったって言ったら驚いてたな、兄ちゃんリアルタイム世代だったらしいから」
「リアルタイムでコードギアス見てたとはすごいでゴザルな」
「R2最終話、どう思った?」
「あれは、…言葉に表すのは難しい衝撃だったでゴザル」
「あの最終話は良作を完全な神作に押し上げた終わり方だったよな」
「そう、そうなのでござる!、5回は最終回見たでゴザル!」
「あれ、最終回終わった後考察とかあったよな、荷馬車引いてる奴は実は…?みたいな」
「でもチャプターであれは完全に否定されたでござらんか?」
「そう、俺、見て、あ…やっぱりそうだったのか、と、やっぱりそううまくはいかないもので、でも、復活の―、ってあるって聞いて『は?』って思ったよな」
「そう!、驚きというより、『え?どういうことでゴザルか?』っというのが聞いた感想でゴザル」
「つうか15周年で…かなり経ったよな…1期が俺らの生まれる前とか…」
「時代…でゴザルよ」
面白いな、こいつ。喋り方変だけど。3年後、黒歴史になりそうな喋り方だな。
「俺、兄ちゃんに勧められてアニメ見始めたんだけど08年ってすごいアニメいっぱいあったんだよな!」
「さすがでござるよく知ってるでゴザルな沢山あったでござったな、観た後で気づいてこれ08年のアニメばっかだと気づいたでゴザル、過去の名作アニメを探していてあるホームページで2008年に放送したアニメというのを見て驚いたでゴザル、H20、ロザバン一期、俗・絶望先生、ARIA、、狼と香辛料一期、Yes!プリキュア5GoGo!とか」
「そう、…え?プリキュア!?」
「プリキュアを見てゴザらんのか?」
「え…ああ」
「あれは食わず嫌いはよく出ないでゴザル、女児向けアニメ化と思いきや大人でもはまってみることもできるシリーズでゴザル、始まりは―」
「いや08年の―」
話を遮って話題を戻した。
「08年のアニメだったよな!、xxxHOLiC二期、ソウルイーター、図書館戦争、一騎当千第3期、スレイヤーズ4期、セキレイ、ストパン一期、ひだまりスケッチ2期、ゼロの使い魔3期、夏目友人帳1期、乃木坂春香の秘密」
「全部見てるでゴザル」
「俺も、お前も相当アニメ好きだな、あとマクロスFも見たか?」
「マクロスF!!、BS11で再放送見てファンになったでゴザルよ、あれは面白かったでゴザったな」
話が合うなコイツ。
「そう!、ストーリーも好きだし何よりシェリル可愛かったよな!」
「いやいや、ランカちゃんの方が可愛かったでゴザろう」
「「ん?」」
「秋クールも良作あったよな、とらドラ!、ロザバン2期、あかね色に染まる坂、黒執事一期、屍姫1期、鉄のラインバレル、サンレッド1期、かんなぎ、地獄少女3期、テイルズ オブ ジ アビス、ONE OUTS -ワンナウツ-、CHAOS;HEAD、ef1期」
「ef、シャフトの本気、でゴザルな」
「そして、機動戦士ガンダムOO」
「BS11の放送見たでゴザル」
「でBS12で劇場版観て」
「BS12の劇場版アニメは本当に助かるでゴザル」
「BS11やBS日テレの過去作品の放送とか再放送ってありがたい」
「本当そうでゴザル」
山野は続けて
「08年はやはり禁書一期もゴザったな」
「そうだった、あれは王道だな、禁書はdアニメストアとかアマプラで全話見た」
「もちろん外伝超電磁砲や一方通行もでゴザルか…?」
「全部見たよ
俺は続けて
「全部見てからとあるシリーズ全巻買う決心がついた」
「分かるでゴザル!、その衝動に駆られる作品というのはあるでゴザル」
「同じ作者の原作で言えばヘヴィーオブジェクトも面白かったよな」
「あれ原作をあまり消費させずに忠実にアニメしてたらからすごいでゴザル」
「俺、今でも二期待ってる」
「拙者も」
「08年って言えばのだめのアニメもやってたでゴザル」
「家にドラマののだめカンタービレがでDVDで残っていて見て面白かったからドラマ版全部観て最終章もディスクに残っていたから全部見てアニメでもアマプラで見始めた」
「のだめカンタービレは姉上が新装版全巻買ってたのを読んでアニメやドラマ版、完結編の映画があるのを知ってどっちも見たでゴザル、ドラマ版は原作と比べてもほぼキャスト完璧でゴザったな」
「ドラマ、アニメ版共に気合の入り方がすごかったな」
「面白い作品をどう同じかそれ以上に面白く表現できるかという心は大事でゴザル、すべてのアニメがそういう心で作られている、そういう心があってほしいでゴザル」
「そしてCLANNAD1期」
「人生…かな、でゴザルな」
「渚可愛かった」
「同意でゴザル」
「二番目に好きだったヒロイン言い合ってみよう、せーの」
「寮母さん」
「春原の妹」
俺が寮母さんと言って、山野が春原の妹と言った。
ハハハハハハハハ!!
「ジョークがうまいでゴザルな!」
「お前もな、じゃ、せーの」
「風子」
「図書館の子」
俺が風子、山野が図書館の子といった。
ハハハハハハハ!!
「今度こそ本気で言おう、な!」
「ハッハッハッ、そうでゴザルな、せーの」
「杏」
「智代」
おれが杏、やまのが智代
「「……ん?」」
何故か少しずつ意見がずれているが、気づけばもう夕方、日が暮れるくらいまで話をしていた。
「petit miladyでどっちが好きでゴザったか?」
「せーので言おうせーの」
「悠木碧」
「竹達彩奈」
悠木碧が俺、竹達彩奈が山野。
「「ん?」」
「じゃあPyxisで好きな方は?せーの」
「伊藤美来」
「豊田萌絵」
伊藤美来が俺、豊田萌絵が山野。
「アニメロサマーライブでPyxisの二人とゆいかおりの4人で復活したことあったよな」
「あの復活は熱かったでゴザル」
「ゆいかおり、で、どっちが好きでござるか?」
「それはもちろん」
「ゆい」
「かおり」
「俺が石原夏織、山野が小倉唯
「「……あ?」」
その後の事はよく覚えている
ゆいかおりの可愛さについて、熱い話になり、殴り合いになった。
この行動を客観的に見て、言葉で表すなら素直にただ『キモーイ!↑』、で、ある。
結果
「はあ、はあ、…お前、なかなかやるな…」
「貴公こそ…」
そこには(闘いで)気力を使い果たしたヤバい二人いた。ちなみにどっちも全く怪我はしていない。
翌日、昨日の経緯を説明して藤野に山野を紹介した。
「ということで、昨日、友達になった山野っち」
「もうあだ名で呼んでるのー!?」
「アニメ好きで面白いんだけど俺と推しが合わないんだ」
「ロザバンで一番かわいいキャラは誰だと思う?」
「表モカ」
「それは同意見、二番目は?」
「くるむでゴザル」
「みぞれなんだよな…、3番目は?」
「紫でゴザル」
「心愛なんだよな…」
「なるほどー…」
「ストパンで一番好きなのは?せーの」
「ペリーヌでゴザル」
「エイラ」
「…………」
絶対的ヒロインが1番はおおむね合うが、ダブルヒロインとかキャラが多いと意見が合わなくなる…、まあこれが他人なんだろうな、考えることも違う、好みも違う、属性も違う、と
「俺はロザバンだったら裏モカが一番好きかなー」
「え!?藤野もロザバン知ってんの!?」
藤野も仲間だった。