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男子高校生の青春  作者: 次原明人
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第9話 少林寺拳法部の掛け声に乗ってふざける男

第9話 少林寺拳法部の掛け声に乗ってふざける男


ここ自転車駐輪場、この近くの校舎の3階の多目的スペースで少林寺拳法部が練習している声が聞こえる。

はあっ!はあっ!と練習する声が聞こえる。

俺は放課後藤野と雑談をしていた。

「なんか『はあっ!』とか聞こえてくんのうるさいな」

「まあそう言うなよー、彼らも真面目に練習してんだから」

はあっ!はあっ!

「いや、やっぱりうるさいな、俺らの話してる時に水を差すみたいで」

そこで名案を思い付いて俺。

「…ちょっと遊んでみるか!」

…はあっ!、はあっ!

「はあっ!」

俺は同調して人一倍大きい声で「はあっ!」と言った。

「何してんのー」

藤野少し笑いながら問うた

「いや、俺も同調して言おうかなって」

はあっ!はあっ!俺「はあっ!」これを三回続けたところで俺は言った。

「少林寺拳法部の奴こっち見てこないな、なんかつまんないな、そうだ!」と俺は思いついた。

「何?」と藤野は聞いてきた。

「面白いこと思いついた」

「どんなことー?」

「まあ見てなって」

と言って俺は声が聞こえてくるのを待った。

はあっ!「アンッ」はあっ!「アンッ」「はあっ!…あん…あっ」

と俺は声色を変えて喘ぎ声を出した。

はあっ!はあっ!「はあっ!らめぇえええ…ぅん…」

はあっ!はあっ!「はあっ!イっちゃうぅ…いっちゃううぅ…はぁあ…」

ヤってるシチュエーションに聞こえなくもない。

藤野が「イったー?」と笑いながら聞いてきた。

「もう少し」

俺は悪ふざけを続けた。

はあっ!はあっ!「もうダメェ…イっちゃう

はあっ!はあっ!「あぁっ、イきそうイきそうぅぅぅぅ!」

はあっ!はあっ!「あぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

「イったー?」

「イった(笑)」

………………

少林寺拳法部から掛け声がやんだ、すると少林寺拳法部の顧問が窓を開けてこっちを見てきた。

「てめえら何やってんだゴラァアアアアアア!!」

「俺らじゃないでーす」

「ふざけた奴はどこいたああああああああ!?」

「自転車に乗って帰っちゃいましたよ」

俺らは嘘ついた。

「あんなに怒るとは思わなかった」

「すごい剣幕だったねー」

「帰るか、あんっ!」

「やめろー!」

「やっぱりお前らかあああああああああああああ!!」

まだ見ていた少林寺拳法部の顧問。

急いで自転車に乗って逃げる俺たちであった。

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