恋愛クエスト いじめられっ子の再チャレンジ
「豚!目障りだから学校来るなよ。根暗ブスは自覚していねーだろ」
「えへへ。すんません」
小突かれながらも、愛想笑いをして何とかごまかす。小学四年から中学二年生の今も、多分高校でも虐められるだろう。どうすべきか何も思いつかない。諦めた、社会人になっても同じかも知れない、死にたいとも思った。
でもまだ死んでいない。このまま死んでも悲しむのは家族だけ、俺を虐めたやつらは誰も悲しんだり、苦しんだりしない。とにかく毎日を過ごして一日が速く過ぎるのを待つだけ。
「田中このプリントを根来さんに持って行ってくれるか? お前近所だろ」
「ええーー、分かりました」
根来さん宛のプリントを虐めていた田中さんが受け取った。休んでいるのに田中さんには会いたくないだろうし、俺が貰えたら会いに行けるのになあ。
「豚! これ根暗に持って行って。渡したからね」
速攻で帰ろうとしたら、田中さんにプリントを無理矢理渡された。誰も持って行きたいとは思わないだろうし、これは根来さんに会えるチャンスと思った。他の者に捕まらない様に直ぐに向かう。
幸いにも住所は知っていた。根来さんに好意を抱いていたから。以前俺と根来さんをカップルのように扱う虐めが流行って、それがきっかけで同じく虐められている根来さんの事がずっと気になっていた。
根来さんの家の前に立つが、インターホンがなかなか押せない。意を決してインターホンを押す。
「とっ富田だけど、学校のプリント持ってきました」
返事の後、玄関の鍵がガチャッと開く音が聞こえ、部屋着の根来さんが戸を開けた。
「ごめんね富田くん。わざわざありがとう」
「ううん。ぜんぜんぜん。その思ったより元気そうで良かった」
根来さんは申し訳なさそうな顔をし入る様に促した。
「あのね。実は転校するつもりなんだ…」
根来さんいわく、辛く苦しく、もう死にたい。両親に相談し休学を決めた。学校には伝えていないとの事。
「でもね、もう無理、転校しても進学しても無理な気がしてるの」
「分かるよ、俺も全てを諦めてる。だけど死なないで死んだら俺が悲しい」
「えっ?」
「根来さん。俺人生変えてみる。抗ってみる、もし成功したら根来さんも抗ってみて、そしたら…」
難しいかも知れないけどここから始める。根来さんにも新しい未来が来るように。元気になったらその時は根来さんに…
1000文字以内って厳しいなあ。
短いから、直ぐにかけて良かった。
ジャンルは何でも良いというのは、出来が悪い事に対する言い訳し辛くて大変だった。
もっとクエストっぽく書こうかとも思ったんだけど、止めた。
せっかくなので、他の作品も読んでもらえるとありがたい。
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