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1.次の町へ

このお話は短編「聞いてくれ、新しいパーティーのメンバーがFF級にヤバイんだ」の続編に当たります。こちらを読んでない方、読んだけど話を忘れちゃったという方は


https://ncode.syosetu.com/n5430gj/


から先にお読みいただければと思います。お手数をおかけしますが、よろしくお願いします。

 どんよりとした鈍色の空の下、俺たちははじまりの森を抜け次の町に来ていた。

「ようこそネクストタウンへ!」と書かれた門をくぐると、そこは小さな町だった。


「雨が降り出す前にたどり着けてよかったねー!」


 何が嬉しいのか、パーティーメンバーの最年少の少女がはしゃぐように言った。


「宿屋とギルドどちらに先に行きますか? それとも、しょ・く・じ?」


 柔らかくお茶目に尋ねる青年に、山羊みたいな角を生やしたオッサンが首を傾げた。


「なんだ、そんなに腹が減っているのか?」


「まっさか〜、ちょっとした冗談ですよ〜」


 笑い合っているこの二人も俺のパーティーのメンバーだ。ジョブは青年の方が邪神で、おっさんの方が魔王。ついでに先ほどの少女は暗黒竜だ。

 何を言っているか分からないと思うが、俺にも分からないので安心して欲しい。


「まずはギルドに行く。それから宿屋だ。この街にはほとんど冒険者がいないからな、宿の確保を後回しにしてもいいだろう」


 俺が言うと、3人は素直に返事をした。


 魔王、邪神、暗黒竜。正直言って「ラスボス三人衆を連れてきたよ」「ラスボス三人衆?」みたいなメンバーだが、正真正銘ギルドに登録された冒険者だ。


 どうしてこの3人が冒険者登録できたのか本当に謎だ。魔王が冒険者とか絶対におかしいと今でも思うが、文句はギルドとあの無愛想な受付嬢に言って欲しい。


 この3人の冒険者登録を強行した無愛想な受付嬢の顔が脳裏に浮かびそうになるのを振り払い、ギルドの扉を開けて中に入ると、なんと当人がいた。そうそう、文句はこちらにどうぞって、違うわ!!


 目の前の光景が受け入れられない俺を受付嬢はごく自然に迎え入れてくれた。


「ネクストタウンのギルドへようこそ! 遅かったですね」


「ようこそ!じゃねぇわ!! な・ん・でお前がここに居るんだよ。はじまりの森の前のギルドはどうしたんだよ!?」


 他のお客さんの迷惑にならないように、囁き声で叫ぶという高等スキルを駆使しながら詰め寄ったが、無愛想な受付嬢は首を捻るだけだった。


「転勤? 人事異動? そんな感じです」


「いやいやいやいや、おかしいだろう。転勤って言ってもそんなに早く移動しないだろう。モモちゃんや他のギルド職員と一緒に手を振って見送ってくれたのつい半日前だよな!?」


「もう、そんな細かいことは良いじゃありませんか。細かい男は女性に嫌われますよ。それより、パーティーの名前は決まったのですか?」


「いや、これは決して細いことなどではなくてな。え? このくらいで嫌われるって嘘だろ? いや、俺は別に気にしないけどな。とにかく、パーティーの名前はまだ決まっていない」


 ギルドではパーティー名を登録することができる。登録するかどうかは自由だが、仕事をする上で知名度というのは重要だから、パーティー名を登録するやつらの方が圧倒的に多い。


 ちなみに俺たちのカードには、暫定的に「FF」というパーティー名がこの受付嬢によって勝手に刻まれている。俺以外の3人のメンバーのランクにちなんで名付けられたものだ。


 普通、駆け出しの冒険者はFランクからはじまり、その後実績を積むことで、E、D、C、B、Aとランクを上げていく。A級の上にはS級、SS級、そしてSSS級というのもある。

 他方FFというのは、Fランクのさらに下という意味だ。Fよりランクが下がることなんて通常はないから、恥さらしもいいところだ。

 だから「FF」なんてパーティー名は不名誉極まりない。けれども、俺以外の他の3人はこのパーティー名を結構気に入っているようだった。


「音楽用語でFFといえば、フォルテッシモだ。『強くなる』という意味だからパーティー名にちょうど良いと思うのだが」


 魔王が厳かに意見を述べた。


「いや、FFから離れような。かなり不名誉なことだぞ!」


 俺が必死に突っ込むと、今度は邪神が口を挟んできた。


「私は、ファストフレンドなんてどうかなって言ったんですけどね〜 あ、『親友』っていう意味です」


「いやいや、FFから離れようって言ったよな? 俺の声は届かにゃい!ってか!?」


 最後に暗黒竜も元気よく意見を言った。いや、言おうとした。


「私、とってもいい名前を思いついたの! 『ファイナルファン「言わせねえよ!!!!」」


 あらん限りの力を込めて俺は阻止した。阻止してみせた。大声をあげた俺にギルド中が何事かと注目する。俺は周りに謝ってから、暗黒竜に向き合った。


 見ると暗黒竜がしょぼんとしているが、ダメなものはダメだ。ただ、あんまりにも落ち込むので、なんか俺が悪いことしたみたいな雰囲気になっている。俺は大きく深呼吸して冷静さを取り戻してから語りかけた。


「一生懸命考えてくれたのはわかっている。だが、『ファイナンファンシー』は別のパーティーさんがもう使っているからな。とても有名なパーティーで、おんなじ名前を使うわけにはいかないんだ」


「え? 私が言おうとしたのは『ファイナルファンシー』じゃなくて、『ファイナルファン……?」


「おおおおおおっと! こんなところに大きな蜘蛛がいるな!! とにかく、その名前を言ってくれるな。世の中には特定の人しか使ってはいけない名前というのがあってな、それを使っちまうと、俺たちがギルドとかいろんなものから消されちまうんだ。分かってくれるな?」


「そっか。分かった」


 暗黒竜が大人しく引き下がったので俺は胸を撫で下ろした。しかし、安心するのは早かった。無愛想な受付嬢が頷きながら言ったのだ。


「かしこまりました。それでは登録をFF改め、『ファイナルファン」


「ストーーーーーップ、今さっきの会話聞いてたか? 俺ダメだって言ったよな? 言ったよな??」


「冗談ですよ。【この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。】ってやつですよね」


「違うわ! お前が危険な呼び方しただけだよ」


「それではパーティー名『FF』のまま、ネクストタウンで本拠地登録しておきますね」


 俺の抗議はさらっと流された。文句を言いたいところだが、この受付嬢とこれ以上話を続けることの方が危ないことは、これまでの経験から分かっている。


「頼む。また明日の朝くるが、余計なことをするんじゃねぇぞ」


「お任せください。それではまたのお越しをお待ちしております」


 無愛想な受付嬢に見送られ、俺たちはギルドを出た。 


 今晩は何か胃に優しいものを食べよう。そう思いながら通りを歩いていると、今度は汚いローブを被った子供が走ってきて、俺にぶつかった。衝撃を殺しながら「今日は厄日だな」と思う。いや、訂正しよう。ここのところ毎日が厄日だった。しかも、次の瞬間、腕に鋭い痛みが走った。

 

「っつ! おい、きちんと謝れ!」


 腕を抑えながら怒ったが、子供はそのまま走り去ってしまった。まったく近頃の子供の教育はどうなってるんだ? ぶつかったら普通謝るだろう。ゴ・メ・ン・ナ・サ・イ・ネ。どうしてこの7文字が言えないのか。


 追いかけてやろうかとも思ったが、暗黒竜の少女が「どうしよう。リーダー血が出ちゃってるよ」と俺を案じて腕を掴んだので諦めた。


 というのも握力いくつあるんだよというくらい強く握られたからだ。止血するならもうちょい上だぞ? むしろ怪我したところより掴まれた手首の方が痛いんだが……。


 しかし、誰も俺の密かなピンチに気付いてくれない。


「今のは何だったのだ? それほど強い攻撃には見えなかった故、間に入らなかったのだが、判断を誤ったようだ。リーダーは人間であったな。すまぬ」


「早く治療しないといけませんが、怪我を治す魔法とかは守備範囲外なんです。役立たずですみません」


 魔王と邪神の二人が申し訳なさそうに言った。


 分かるよ。あのくらいの攻撃じゃお前ら傷一つつかなさそうだもんな。それから、破壊活動にしか能がないこともはじまりの森の復旧作業時の経験でよくわかっている。治癒とか防御とかサポートという文字はこいつらの辞書にはない。


「気にするな。油断していた俺が悪いし、このくらいポーションですぐ治る。賞味期限が切れかけてたからちょうどいいさ。早く宿屋に行こう」


 しょぼんとしている3人を元気付けるように、俺はわざと明るく言った。


 怪我人に元気付けられてどうするんだという気もするが、それより暗黒竜のお嬢さん。そろそろ手を緩めてくれないだろうか? そんなに強く握られたら、骨が……粉砕されそうなんだが……。


 そう思った時、後ろから澄んだ声で話しかけられた。それから、俺の腕がポキっという軽い音を立てて折れた。


「まぁ大変! 怪我をなさっているじゃありませんか? どうか私に診せてください」


 声の主は、真白な服に身を包んだ美少女だった。暗黒竜とは違った系統の美少女で、その清らかな雰囲気は創世の女神様を彷彿とさせた。


 教会の関係者だろうか? 

 

 長いまつ毛に縁取られた瞳が気遣わしげに俺を見上げてくる。何となく落ち着かない。あと腕が痛い。他の3人も突然現れた美少女を不思議そうに見ている。


「いや、このくらいポーションをかければすぐ治るからいいですよ」


 俺は痛みを堪えてなんとか断ったが、相手は聞かずに暗黒竜の手から俺の腕をとりあげた。無理やり取り上げたので、今度はゴキッという音がした。

 

 今折れたよな? またまた折れたよな?


 どんどん怪我が増えていくというあまりの急展開に俺の意識は遠のいていく。


「遠慮しなくて大丈夫ですよ。あら? 骨もいくつか折れているようですね。これは大変すぐに治療しましょう」


 骨折のうち一個は確実にお前のせいだろうが!と思ったが、美少女は俺の腕を両手で握ると目を閉じた。すると、腕が神聖な光に包まれ、数秒後には傷はすっかり癒えていた。彼女の力はホンモノだった。


「すごい、もう痛くないぞ! お嬢さんありがとう」


 腕をさすって礼を言う。しっかし、たまげたなあ。教会で治癒魔法を受けるには高額の寄付が必要なので、冒険者はよほどの重傷でない限り教会に治癒魔法を依頼することはないのだ。かくいう俺も治癒魔法を受けたのは今回が始めてなのだが、こんなにキレイさっぱり治るとは。


 魔王と邪神と暗黒竜は、先ほどの神聖な光のせいか、未だ眩しそうにしていたが、俺の傷が治ったことに安堵したようだった。

 

 そんな俺たちを美少女は穏やかな微笑みを浮かべて眺めていた。まさに天使の微笑みってやつだ。この身なりに治癒魔法。もはや疑う余地はないだろう。


「あなたは、もしや聖女様では?」


 確認のつもりで言ったのだが、美少女は正体を当てられてびっくりしたようだった。


「えっ? あっと、その……」


 目に見えて慌て始めたが、え? まさかばれてないと思ってたのか? 


 お忍びなのかもしれないが、護衛がいる様子もない。危なっかしいなぁと思うが、俺が指摘するのもなんだかおかしい気がする。よし、ここは無難に対応しておこう。


 そう決めると、俺は精いっぱい丁寧な言葉使いを心がけて喋った。


「言いたくない事情があるなら言わなくて結構ですよ。それより、治癒魔法をかけて頂いたんだから、何かお礼をさせてもらえませんか?」


「お礼なんてとんでもない! 私は当たり前のことをしただけですから。あっ、でも、もし宜しければ私をギルドに連れて行ってもらえませんか?」


 聖女様はそう言ったのだった。


「はぁ。そのくらいお安い御用ですけど、それじゃあお礼にならないでしょう?」


 何せ、ギルドはすぐそこだ。迷う方が難しい。なんなら、ここから見えている。魔王と邪神と暗黒竜も疑問に思ったらしい。


「ギルドならあそこだ。大きな看板も立っている。」


 魔王がギルドと看板を指差しながら言った。しかし。


「んん〜、どこかよく分かりませんわ!」


 聖女様は答えた。


 嘘だろ? 聖女様、実は目でも悪いのだろうか?


「こうすれば分かりますか? 青い光を発している建物ですよ〜」


 邪神が謎の青い光でギルドを包み込んだ。通行人がたまげて腰を抜かしているが、どれがギルドの建物か一目瞭然だ。しかし。


「ごめんなさい。どれがギルドか分からないですわ!」


 聖女様は答えた。


 まじか。悪いのは目ではなく頭なのかもしれない。


「これで分からないなんて、信じられない。ねぇ、リーダー! ギルド以外の建物全部壊しちゃってもいい? 一軒しかなかったらさすがに分かると思うの」


 暗黒竜の少女がとんでもないことを言い出した。頭が悪いのは聖女様だけではなかった。

 やる気まんまんの暗黒竜に「建物壊すのはやめような」と注意して、俺は聖女様に向き合った。


「もういいから、ギルドまで連れて行くから。それでいいだろう? 早く行こう!」


 これ以上のトラブルを避けるため、魔王と邪神と暗黒竜には先に宿屋に行って宿を取るように指示し、俺は聖女様だけ連れてもう一度ギルドに移動した。


 扉を開けると今回も無愛想な受付嬢が迎えてくれた。こいつ以外、ギルドに職員はいないのか? 他の奴らは飾りなのか?


「おや? また来たんですか? またのお越しをお待ちしておりますとは言いましたが、いくらなんでも早すぎませんか?」


「俺はこちらのお嬢さんを案内しに来ただけだ」


「案内、ですか?」


 無愛想な受付嬢が首を傾げている。

 受付嬢が疑問に思うのも無理もない。こんな小さな町の中で案内も何もあったものじゃないからな。


「あぁ、でも細かいことは気にしないたちでな、案内してほしいと言われたから案内したまでだ。それより、お嬢さんはギルドに何の用だったんだ?」


 俺はここぞとばかりに細かいことは気にしないアピールをしてみる。


「気にされないのであれば、私もこれ以上は何も言いません。さて、本日はどうされましたか?」


 無愛想な受付嬢は、オレに向かって一つ頷くと、聖女様に尋ねた。


「はい、冒険者登録をお願いします。そして、私をこちらの方のパーティーに入れて欲しいのです」


「おいちょっと待てよ! 何勝手に決めてんだ。俺のパーティーには入れんぞ!」


「それでは、こちらの申請用紙とパーティー加入届に必要事項をご記入ください」


 俺が断ろうとするのを押し除けて、受付嬢が素早く用紙とペンを聖女様に渡した。聖女様がサラサラとペンを走らせ、あっという間に一枚目の冒険者登録申請用紙を完成させた。とても綺麗な文字だ。


 ではなくって。


「俺のいうことを聞けよ!!」


 これ以上問題児を抱える訳には行かない俺は聖女様のパーティーへの加入を阻止するべく加入届を取り上げようと試みた。


「お願いです。王都に行くまでで構わないのです」


 聖女様はパーティー加入届を奪われまいと儚げに頼んできたが、加入届を掴む両手は力強い。騙されんぞ!


「それなら、護衛を雇えばいいだろう?」


 紙が破れないように、俺も絶妙な力加減で加入届を引っ張りながら言った。


「それはそうですが、私は冒険者なるものになって、旅をしながら各地を周ることに小さい頃から憧れていたのです。これを逃せば、もうこんな機会はありません。どうか、あなたのパーティーに入れてください」


 加入届の耐久力を試すが如く綱引きならぬ加入届引きを続けていたが、ふと気がつく。加入届が破れないように気を使う必要ってあるか? むしろ破れた方が俺には都合がいいぞ!


「んなこと言われてもなぁ。なんで、オレのところなんだよ!」


 俺はそう言いながら、思い切り加入届を引っ張った。すると見事、加入届は真っ二つになった。 


 ヨシッ! ガッツポーズを決める。


 しかし、喜んだのも束の間、聖女様は何事も無かったかのようにカウンター脇のボックスからもう一枚パーティー加入届を取り出し、記入を始めた。



「先程こちらの受付嬢さんに相談したら、あなたのところがいいって教えてもらったから」


 「…………。」


 俺はため息をついて加入届を取り上げるのを諦めた。しかし、パーティーへの加入を許可するつもりもなかった。

 冒険者への憧れは分かるが、この聖女様どう考えても訳ありだよな? 俺もさすがに油をかぶって火に飛び込むような真似はしたくない。既に、体中にダイナマイトを巻きつけているような状態だし……。ん? 油よりダイナマイトの方が危ないんじゃないか?


 しかし、俺の疑問が解決する前に、無愛想な受付嬢が戻ってきて言った。


「申し訳ありません。聖女様の冒険者登録申請は受け付けできませんでした」


「あ”?」


 雷鳴と共に清楚な聖女様の口からドスの効いた声が漏れた。あれは聖女様の化けの皮が剥がれた音だったのかもしれない。降りはじめたばかりの雨音を聞きながら、俺はそう思った。

 

前作を楽しんでくださった方、続きを読みたいと仰ってくださった方に届きますように。

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― 新着の感想 ―
[良い点] コメディ大好きな私に最高のご馳走な続編の流暢で快活な文脈、素敵な台詞回しに新たな冒険のわくわく感、暢気な危険人物たちのギャップがたまりません!私もこういうノリの良い作品を書けるようになりた…
[一言] 続きが読みたかったのでうれしいです
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