表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少年は英勇に憧れる  作者: なゆ
2/2

ダンジョンの秘密

少し遅くなってしまい申し訳ありません。


前回のあらすじ

ダンジョン進む。

変なのに負ける。

落ちる。

 僕は真っ暗な空間にいた。

 何も感じれない、手をのばしてみても、一生懸命地面に降りようとしてもそこには何もなくただ僕は漂っていた。

 「――、―」

 なにもない空間から声が聞こえる。


 僕は問いかけようとするがその問いは声にならなかった。

 「―、こえますか―」

 頭に直接声が響く。

 (なんだろう…)

 「聞こえますか?」

 何かが僕に問いかけてくる。

 「聞こえますか、神喰翔じんぐうかける

 (っなんで僕の名前を!?)


 「不思議ですか?私があなたの名前を知っているのが」

 声の主は優しそうに言う。


 (僕の声が聞こえるの?)

 「私はこのダンジョンそのもの」

 (ダンジョンそのもの?)

 「ここはダンジョンの中なのです」

 (ダンジョンの中だって!?)


 カケルはダンジョンの中ということに驚きつつも、ここがダンジョンと言うことに確信を持てたことに喜んでいた。


 「あなたは2体のソウルブレイカーによってダンジョンの層の中に落ちてしまいました」

 (なるほど…僕はどうなるの)

 「まずダンジョンは何で出来ているか知っていますか?」

 

 ダンジョンは破壊不能の壁でできているのは知っているが"何で"できてるかなんて考えたこともなかった。

 (えっと…わかりません)

 僕は正直に答えた。


 「大丈夫ですよ。ダンジョンは実はこの世で死んだ生物全ての魂でできているのです」

 ダンジョンは変わらず優しい声でいう。


 (魂、ですか?)

 壁や地面が魂でできていると言われてもいまいちピンとこなかった。


 「生き物が死ぬと魂が抜け、冥府の神オシリスの元へ集められます。その後オシリス神がその魂の関わりの深いダンジョンへと魂を贈り、魂はダンジョンでのモンスターや宝箱、壁や地面を作るためのリソースとなり、そのリソースを使ってダンジョンは作られていきます。」


 (ダンジョンは人間でできているの!?)

 途端に僕は恐ろしくなった。

 今まで傷つけたモンスターの中には人間だったものもいるかも知れないのだ。

 不安にかられているとダンジョンは話し始めた。


 「いえ、それは少し違います。リソースとなった魂はその核だけが生命を司る神エイレイテュイアの元へと召され新たな人生を歩みます。」


 その言葉をきいてほっとした僕は本題に入る。

 (という事は僕もダンジョンのリソースとかいう一部になるの?)


 「そうですね…ではこうしましょう。」

 ダンジョンがそう言うと目の前に黒い球体が現れた。


 「これはダンジョンの最深部にあるコアです。コアに触れると本来はダンジョンから様々な恩恵が与えられますがそのかわりダンジョンが消え新たな場所にダンジョンが現れますが、今回はここからいくつか恩恵を引き出すのでそこからできるだけ能力を与えましょう。能力を引き出すだけなのでこのダンジョンは消えないはずです。力を得たらこのダンジョンでさらに力をつけるといいでしょう」


 僕は疑問に思った。

 なぜ僕にダンジョンを踏破した者だけが得られる恩恵をくれるのだろう?

 第一にダンジョンが僕に恩恵をくれるメリットがわからない。もしダンジョンの中に落ちてしまったのが申し訳ないと思っているとしても外に戻すだけていいはずだ。


 すると、ダンジョンは僕の思考を読むように答えをいった。

 「そのかわり、あなたにはある魔物を倒していただきたいのです。」


 (もしかして、さっきの奴のことですか?)

 僕はさっきの化物が頭に浮かんできた。


 「そうです。あれはソウルブレイカー。ダンジョンが作り出してしまった異形の魔物。ソウルブレイカーはその名の通り魂を壊す魔物。魂で出来たダンジョンは壊されてしまいますし、ソウルブレイカーに魂を壊されたらその魂は天界に行くことも、ダンジョンに行くこともなく、無かった事になってしまいます。ソウルブレイカーを生み出してしまった私達の責任なのに私達にはどうすることもできません。ソウルブレイカーを倒すには強い魂を持つ者が戦う必要があります。強い魂とは、この世界で偉業を成し遂げ世界を救った者『英勇』そう呼ばれるくらいの力と心が必要です。英勇のようになるのはそう簡単な事ではないです。ですがそれでも私はいえ"私達は"あの魔物を倒さなければならないのです。」


 ダンジョンはそういっきに語った。最初は暗かったが、決意を込めた声が聞こえた。

 それに英勇には元々憧れていた。

 僕は少しも迷わなかった。


 「なるよ!僕は英勇になってソウルブレイカーを倒す!」

 「無理を言っているのは分かってます。ソウルブレイカーの戦いに巻き込まれたあなたにこんな事を頼むのは…へ?」

 ダンジョンは戸惑う。

 「だから!なるよ!僕は英勇に!」

 だから僕は改めて強く言う。強く願う。

 「僕は英勇になりたかった!だから僕には戦う力が必要なんだ!」


 ダンジョンのコアはそれに応えるように光だした。


 「コアが光っている…これは」

 ダンジョンが言う。


 「僕はソウルブレイカーを倒して…そして…!」

 ダンジョンのコアはその間にも光を増していく。

 真っ暗だった空間が白に塗りつぶされていく。


 「そう…あなたは…」

 コアの光が頂点に達した瞬間光がカケルに集まっていく。

 ダンジョンの言葉と共に再びカケルの意識は闇の中に落ちていった。

ここまでお読みいただきありがとうございます!

文章力がなさすぎて色々おかしなところがあると思いますが温かく見守っていただけると幸いです!

感想などお待ちしておりますのでよろしくお願いします!

能力まで行こうと思ったのですがキリがいいのでここで終わりますすみません!

次回こそは何の能力かわかったらいいな!


次回もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ