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やがて神話の龍騎士  作者: 夜叢 雲水
第壱章 覚醒の兆し
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到着と開始

 ようやく馬車の旅が終わり王都に到着したのは朝日が昇り始めた頃だった。そして目にした王都は想像以上に巨大な都で建物も見たことがないものばかりだ。


「おっちゃん、ありがとな」


「ああ、試験がんばれよー」


 おっちゃんに別れを告げ試験会場の学園に向かう。少し歩いて行くとあまりいなかった人達が増えていく。


「なあなあ、最近若い子が何人か姿を消したって噂聞いたか?」


「ああ、僕が聞いたのは学園生でよ、その中でも魔力が高い子ばかりだって聞いたよ」


 ――王都も中々物騒だな


 そんな噂話を聞きながら俺は試験会場へ歩き始めたが一両の馬車が俺の背に迫って来ていた。すると透き通るような声が聞こえてきた。



「あなた、邪魔よ」


「ん? ああ、すまんな」


 俺がそう言葉を返すと女は驚きの表情へと変化した。


「なにをそんなに驚くべきことがあるんだ?」


「なるほど、田舎ものなのね。それなら納得するわ」


「まあ、どうでもいいけど俺急いでらからもういくな。じゃあな」


「待ちなさい、あなた本当に私が誰だかわからないの?」


「? 知らんな」


「あなた入学試験を受けに?」


 女は何かに気づいたかのように質問してきた。


「そうだが、時間そろそろ危ないしもう行くな」


「あ、ちょっと待ちなさいよ!」


「姫様、私達も行かなければ時間に間に合わなくなります」



 俺は女の話を打ち切り早々にその場を離脱した。後ろでなんか言ってるけど知らん。


 10分くらい走ってようやく学園が見えてきた。意外と遠いな。そんな感想を抱きながら学園の前へと到着する。




 ――ヴェステリア学園――



 やっと着いた入学試験会場。人がたくさんいるな。これが全部今年の入学希望者達か。狭き門になりそうだ。頑張ろう。


 俺は受付の並んでいる列に並ぶ。ほどなく自分の番が来て持っていた入学試験許可証を見せると会場へと案内された。


 そして待っていると教員らしき人が入ってきて試験内容を説明する。


 筆記試験


  算術 90分


  歴史 90分


 実技試験


  その場にいる教員が課題を課す


 という内容になっていた。まあこれを見るに筆記試験は基本的なことがわかっていれば分かると思うし。問題は実技試験だな。ここでまだなにをするかわかっていない。おそらくこれがメインの試験だろうな。


 そして説明が終わり教員が問題が書かれた紙を裏返しにして配り終え試験開始の合図を出した。


 よし、やってやる。



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