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やがて神話の龍騎士  作者: 夜叢 雲水
第壱章 覚醒の兆し
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めんどくさい

 あれから数ヶ月経ちとうとう入学試験の日が翌日に迫っていた。



 そして俺は入学試験への最終調整をしていた。



「おい。」



 入学試験の内容は筆記試験と実技試験に分かれている。しかし、試験内容は公開されていない。まぁ筆記試験は常識が分かっていれば解けるらしい。昔、父さんがいってたし。実技試験は何をするか知らんけど今調整してるしな。うん、いける。たぶん。



「聞いてるのか! 、バカ息子!」


「いでッ」


「何すんだよ、父さん。」



 頭を叩かれ父さんが俺に話しかけていることに気づいた。


「もう行くぞ。」


「え、どこに? 」


「いや、もう出て行かないと明日の試験に間に合わないぞ? 」


「いっきに移動できる手段とかないの? 」


「ない!!!」


 言いやがった。はっきりと。


「はぁ〜めんどくさいな。」


 本当にめんどくさいな。入学試験受けるまではいいんだけど行くのがめんどくさい。ここ森だから馬車でどれくらいの時間がかかるんだろうか。


「なあ、父さん。この森から出てどのくらいの時間で着くの?」


「そうだな、まぁ明日の試験までには、間に合うから安心しろよ。」


「その空いた時間何すればいいだろう。」


「そりゃお前、筆記試験の最終確認とかしとけよ。馬車の中で暴れるわけにはいかねぇーだろ?」


「そうだな、それしかないか。」



 いや、待てよ。ずっと寝とくという手段もあるじゃないか。それなら暇な時間を持て余すこともない。これならいける。


「ちゃんと勉強しろよ。いいな絶対に無駄な時間は過ごすなよ。それじゃあ行くぞ。」


「ああ。今行くよ。」


 それから俺たち親子は山という山を歩いてようやく小さな村が見えてきた。そして馬車がたくさん止まっているところまでやってきた。


「リアム。俺とはここでお別れだが次会う時はお前がどう成長しているか楽しみにしてるぜ。」


「おう! 覚悟しておけ次会う時は俺はもっと強くなって、父さんの顔面に一発お見舞いしてやるよ!」


 そうして俺たち親子は別々の馬車にに乗り込みそれぞれの目的地を目指して出発した。


 あ、父さんどこに行くのか聞きそびれた。母さんとこ行くって言ってたけどどこなんだろう。まぁそれは今考えてもしかねぇし今は試験に意識を向けるか。


 そういえば試験のある学園って王都にあるんだよな。


「なあ、おっちゃん」


「ん? なんだ坊主?」


「王都ってどんなとこなんだ? 俺、初めて行くんだけどさ」


「なんだ坊主、王都初めてか。王都はな人がたくさんいて建物もでけーこの馬車が止まっていた村なんか比べ物にはなんないよ」


「へーそんなにすげぇのか」


「おう、楽しみしとけ」


「楽しみにしておくよ」


 俺はおっちゃんとの会話を終えてなにをするか考えていた。なんか寝ようと思ってたけど目冴えてるしな。


 はぁ〜考えるのもめんどーになってきた。






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