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アブソリュート・ゼロ  作者: うづき
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初めてとの出会い1

初めて投稿させていただきます。初めてのことが多いので矛盾などは後で編集していきたいのでコメントたくさんいただけるとうれしいです。

「須原!おまえ来月の頭から部署移動だから」


当然そう告げられた俺は、突然の出来事に何を言われたか理解できずに半月が過ぎ淡々と進む手続きの中で事実を受け止め始めた。


あぁ せっかくありとあらゆる努力のすえ憧れの警察官それも刑事になれたのに部署移動だと?


確かに運よくこんな年齢で捜査二課に勤めさせてもらって順風満帆のつもりだった。


それなのに、、

まあ、そんな突拍子もないとこに飛ばされるわけでもないだろうが。


そう思い半月前に上司から受け取ってあった紙に目を通した。

『ネイムレス対策課』紙にそう書かれていた。


「そんな課あったか?」


「昔からあるにはあったらしい。ただ人が少ない上に大半の事件にあまり関係がないから知られてないんだとさ」


心のなかだけのつもりだったのだがどうやら声に出ていたらしい。


「で、先輩、具体的には何をするんですかその部署?」


「いや知らん!ただ、そこにはうじゃうじゃと『名無し(ネイムレス)』がいるそうだ。」


不安を煽るような口ぶりに思わず顔をしかめる。


「や、やめてくださいよ」


最後まで嫌味な先輩だった。


名無し(ネイムレス)』その存在自体は知っているし、当然それらが犯罪に関わることもあるだろう、

しかし自分が実際にかかわった事件には『名無し(ネイムレス)』は関わりがなかった


それなのになぜ俺が選ばれたのか、憧れの刑事になれたのに大半の事件に関係ないだと、ため息がでそうだ。


そんなやりとりからさらに半月経過しとうとうその日が来た。


「井上さん今までお世話になりました」


元上司に挨拶をすまし、俺は『ネイムレス』について少し調べた資料を見ながら新しい部署へと向かった。


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名無し(ネイムレス)』それらは数十年ほど前に世間に認識され始めた。それらは普通の人間夫婦から

生まれる。

しかし、それらは人間とは全く異なる存在であると言っていい。個体により多少の差が生じるがシルエットは人間に近いが人間ではないことが一目でわかるという。

『ネイムレス』は現在、出生が確認され次第、施設に送られる。人間とは異なる法律が整備されており戸籍や名前がなくコードネームが与えられる『名無し(ネイムレス)』という総称はこれに由来する

--------------------------------------------------------------------------------


ここまで目を通してから目線を落とした。


「はぁ、人間とは全く異なるって、どういうものなんだ言葉は通じるのだろうか」


資料を見ただけではよく全く分からない、

そんなことを考えているうちについてしまった。『ネイムレス対策課』そう書かれた部屋の前に...


ここに『ネイムレス』がたくさん・・想像するだけで・・・うん、できないわ


すこし不安を感じながら扉にIDをかざすスゥーそんな音を上げながら扉がひらいた。


「し、失礼します。今日付けで配属になりました須藤ゆうきです」


ゆっくりと目線を上げると目の前には40前後にみえる男が立っていた。


これが、『名無し(ネイムレス)』なのか?


どうみても人にしか見えないその人はゆっくりと口をひらいた。


「君が今日から配属の須原君だね、うん体格も悪くない何があるかわからないからね」


な、何があるかわかからない、、いやどの現場もそうなのだが『名無し(ネイムレス)』に襲われたりするのかな・・


それよりこの方は『名無し(ネイムレス)』じゃないよな、

先輩はああいってたけど対策課だからといってここにいるとはかぎらないもんな。

どうやら取り越し苦労だったようだ。


「すまない自己紹介がおくれた、私は天江という。君の上司にあたるものだ。

さぁここからが本題だ、ここには君を含め7人いや人間は半分なんだがね、あとは『ネイムレス』だ。

やつらはコミュニケーションをとろうとしてくれなくて厚待遇で仕事が楽でなければ、私も今すぐにでも辞めたいくらいだよ。まあ、そんなことはいい問題の『名無し(ネイムレス)』と挨拶にいってもらう、君が彼らと合うかどうかでここの仕事が決まるといっても過言ではない」


やっぱりここには『名無し(ネイムレス)』がいるんだそれにどうやら好印象ではないらしい急に不安に駆られた。

しかし、それより、なんだって!


「厚待遇なんですか、そんなこときいてないんですが」


心の中で少しガッツポーズを決めるが、

そんなことがばれたら前の部署の先輩たちにいびられて、、、また新たに不安ができてしまった


「お前は少し別の理由もあるがな、お前の井上さんに感謝しろよお前がまだ若いのに刑事になったもの

だから先輩たちにあんまり可愛がられないようにしてもらってんだよまあ、ここもある意味大変だがな

それに加えて厚待遇付きとは期待の新人はうらやましいねぇ」


「まあ、頑張ってくれや。まず初めに、ここは事務室みたいなもんで書類とかはここで書く。

で、あっちの奥が休憩室みたいなもんだ『名無し(ネイムレス)』達はあそこにいる」


そう言われあたりを確認するとデスクと座席が3つほどあった。


「3人で作業するんですか?」


「いや元々は3人いたんだよ『名無し(ネイムレス)』がこの国で初めて確認されたとき政府の早急な

対策によりこの都市に施設を作りやつらをを集めた。その時にここは作られたんだがその時は三人いたんだ。まあ、その時の『名無し(ネイムレス)』は人間から生まれるから。ここができたときの『名無し(ネイムレス)』は赤子みたいなもんが大半だったんだが、最近は社会に出たやつもいる。そんな『ネイムレス』が犯罪に関わることもなくはないだから、ほんの数年前に『ネイムレス』を知るためにってことでここにやつらが配属されたって事だ。

それからしばらくして二人が逃げるようにやめて今の刑事は俺一人ってわけだな」


逃げるようにってやはり危険な奴らなんだろうか。


「さあ、進め。おまちかねの『名無し(ネイムレス)』だ」


できることなら会いたくはない。そんなことを考えながら奥の部屋へと進んだ。


「失礼します」スライドし開く扉の先には目を見張る光景があった。


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