第一章 三話「急襲」
本来の姿を取り戻した魔法鉄道。アスラオスは少女から「お告げ」の話を聞く。
すると、突然の爆発が森の外で起きる。アスラオスは魔法鉄道に乗り込み、森を抜けるが…
アスラオスは少女に抱かれ、戸惑いを隠せなかった。
「い、いきなりどうした?」
アスラオスは少女に抱かれたまま、問いかけた
「やっと出会えたね…」
少女はアスラオスを抱いたまま答える。
アスラオスは何がなんだか分からなかった。
「ちょ、苦しいって…」
アスラオスは地味に締め付けが強い少女を押し退ける。
「ご、ごめん!ついうっかり…」
「別にいいんだが、それよりハグの理由を聞こうか。」
「私ね、ずっとルシウスの子孫を探していたの。」
「ほぅ。なぜ?」
「お告げがあったの。『闇の力は解き放たれた。ソナタ、過去の英雄の魂を受け継ぐ者に会い、共にここへ戻って来い。』って。」
「闇の魔力?」
アスラオスは話の内容を上手く理解出来なかった。
「闇の魔力の事は後で詳しく説明する。お告げの中の過去の英雄って言うのはルシウスの事で、その魂を受け継ぐ者っていうのは子孫を意味するの。つまり、あなたは選ばれた魔法剣士ってこと。」
「俺が… 選ばれた魔法剣士?」
「実は、セプテルバーン一家には、代々伝わる魔法の書があってね。知らなかったの?」
「あぁ、初耳だ。」
アスラオスは、親から祖父の事を全く聞かされてなかった。もちろん、セプテルバーン一家の歴史も知らない。教えてもらってないと言った方が正しいかもしれない。
「その書にはね、闇の魔力に対する魔法が印されているの。」
「闇の魔力に対する魔法?さっきのお告げにも出てきた闇の魔力と同じか。」
アスラオスは話の内容を未だに上手く理解できない。
「そう。その魔法って言うのは…」
少女が続きを言おうとした時、森の外で爆発が起きた。
「ば、爆発!?」
アスラオスは突然の出来事に戸惑いを隠せなかった。しかし、少女は冷静だった。
「くそっ!また魔物か!?」
アスラオスがサーベルを抜き、構える。
「この爆発… 周辺に魔力を感じる… こ、この魔力はまさか…!!」
さっきまで冷静だった少女の表情が一変する。
「アスラオス!!早く列車に乗って!!」
少女はそう言うと、運転席に乗った。アスラオスも言われるがままに、運転席に飛び乗った。
「お、おい。いきなり何だよ…」
「いいからどこかに掴まってて!緊急発車するよ!!」
少女はそう言うと指を鳴らした。
「D51魔法鉄道、緊急発車!!」
少女が言い放つ。煙突から黒煙が上がり、動輪が動き始める。魔法鉄道は、いつのまにか現れたレールの上を加速しながら走行した。
森の木々が魔法鉄道を避けているように見える。魔法鉄道はどんどん速度を上げ、かなりのスピードに達した。
前方に光りが見える。出口は近い。魔法鉄道は速度を維持したまま森を抜けた。
「なんだこれ…」
アスラオスは驚愕する。森に入る前は魔物一匹居なかった平原に、下級、中級二階魔物が溢れていた。
「全方位雷撃魔法展開!!」
少女がそう言うと、魔法鉄道の周りに複数の魔法陣が展開される。
「攻撃始め!」
魔法陣から幾つもの雷撃が放たれる。しかも一発ではなく、連続しての雷撃だ。
周囲の魔物を次々と蹴散らし、魔法鉄道は最高速度で平原を駆け抜けた。
暫くすると、魔物の数も次第に減り、最終的に魔物達の姿は無くなった。
「な、なんだったんだ一体…」
アスラオスは運転席から後方を見る。追っ手は居ない。しかし少女は黙っている。
「ど、どうした?」
アスラオスの問いかけに、少女は答えない。すると…
「伏せて!!!」
少女が急にアスラオスを押し倒す。次の瞬間。
ドガアアアアアアン
魔法鉄道のすぐ横で爆発が起きる。衝撃と強烈な爆風で、車体が斜めに傾く。だがすぐに元に戻る。
元に戻った衝撃でレールと動輪が擦れ、火花が散る。それでも速度は落ちない。
「今度は何だ!!」
アスラオスは運転席から上空を見上げる。そこには一人のフードを被った男が宙に浮いていた。
「アスラオス!!あいつを足止めして!!」
「了解!」
アスラオスは運転席の屋根に移り、サーベルを宙に浮いている男に向けた。
「フレアショット!!」
アスラオスは遠距離魔法を唱える。すると、サーベルの先端から炎が吹き出し、一つの球体となって発射された。
宙に浮いてる男は指でアスラオスの攻撃を受け止めた。
「その程度か…」
男が呟く。そして、指を鳴らす。
ドガアアアアアアン
また魔法鉄道の横で爆発。アスラオスは爆風で魔法鉄道から落ちそうになるが、なんとか踏みとどまる。
「ちっ! 通常攻撃では無理か!! おい!あとどれぐらい時間を稼げば良い!!」
アスラオスは少女に聞く。
「あと15秒!!」
少女は大きな声で答える。その際に、男は次の攻撃の準備をしていた。明らかに準備が長い。大規模攻撃魔法を繰り出そうとしている。
「させるか!」
アスラオスは大きくジャンプし、魔法鉄道から離れる。
「エンゲージ…」
アスラオスがそう呟くと、正面に巨大な魔法陣が展開される。
「ドラゴンインフェルノ!!!」
アスラオスはサーベルで魔法陣の中心を突く。すると、魔法陣が小さく縮小され、サーベルの先端から高出力の魔法エネルギーが放出される。
「くっ! 遠距離集中型の高出力魔法か…!!」
男は攻撃魔法の展開を中断し、守護魔法陣を瞬時に展開した。
「アスラオス!」
少女は瞬間移動魔法を使用し、魔法鉄道を離れたアスラオスを瞬時に運転席に戻した。
「掴まって!」
少女が言うと、アスラオスは運転席の椅子に掴まる。
「空間移動魔法発動!!」
魔法鉄道の正面が光る。魔法鉄道は速度を落とさずに、その光の中へ突っ込んだ。
「空間移動で逃げたか… それにしてもあの魔法剣士、かなり厄介だな…」
男はそう呟くと、スー…と姿を消した。
おはようございます、こんにちは、こんばんは。筆者のleyteです。
今回は戦闘要素多めです。いかがでしたでしょうか。
謎の男も出てきて、謎が増えるばかりですね。
実は友達に、「文節や表現、台詞をもっとしっかり出来れば、コンテスト的なのに出してもいいんじゃないか?」って言われました。考えたんですが、評判が良かったら出そうと思ったりしています。(まだ考えてる段階ですが)
あ、話が変わるのですが、Twitterを始めました。全然使い方が分からないので、小説関係のツイート以外はしないと思います笑。
小説の続きを投稿したり、小説に関して伝える事があったらツイートします。
感想、アドバイス等々大歓迎です。暴言等でない限り、コメントは何でも受け付けるので、気軽にコメントしてください。(感想を聞きたいってのもありますが)
Twitterでも感想やアドバイスを受け付けてます。
それでは、今回はここでお別れといきましょう。
読んで下さり、ありがとうございました!
これからも本小説を宜しくお願いします!