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第一章 プロローグ 「城下町」

初めての投稿となります。

完全に趣味で書いているので、至らぬ所があると思いますが、暖かい目で見てください。

~シュトバルト王国 城下町~


日も暮れたと言うのに、昼間の様な明るさ。ランプやロウソクが沢山ひかり、周囲を照らしていた。

おじさんや少女も笑顔で会話し、老若男女問わず盛り上がっていた。

そんな活気に満ちた城下町の焼き鳥屋に、サーベルを腰に下げた一人の青年が立ち寄った。

「焼き鳥を三本お願いできるかな。」

そう注文する青年に対し、店の主人が答える。

「あいあい!焼き鳥三本ね!!ちょっと待っててな!!」

店の主人はそう言うと、隅で焼いていた焼き鳥を取りだし、袋に詰めて青年に渡した。

「焼き鳥三本だから30カルね!」

店の主人が値段を言う。青年はポケットから銀色の硬貨を三枚取りだし、店の主人に渡した。

「では、失礼します。」

青年が店を離れようとした時。

「ちょっと青年や。話がある。」

店の主人が青年をひき止めた。

「お前さん、魔法使いやろ。それに、そんじょそこらの魔法使いやない。魔法剣士やろ?」

店の主人の言葉で、青年の足が止まる。

「どや、ちょっとわしと話しをしてくれんか。口利き料はその焼き鳥でどうや。」

青年は振り返ると、店の主人に連れられ、店の奥に入っていった。


ランプが一つぶら下がった部屋。二人には充分な大きさだが、四人になると窮屈になりそうな部屋だった。

「とにかく、座って座って。」

おじさんに促され、青年は椅子に座る。

「わしの名前はバーボン。バーボン・ヘルゼスキーや。」

バーボンが自己紹介する。青年はそれを聞き、自己紹介する。

「アスラオス・セプテルバーンです。」

バーボンはうんうん、と頷くと、アスラオスの腰に下がったサーベルを指差した。

「そのサーベル、アステロイト鉱石でできてるな?」

バーボンの言葉にアスラオスは驚愕する。

確かにこのサーベルに使われている鉱石はアステロイト鉱石である。しかし、焼き鳥屋の店主であるバーボンに、刀身に使われている鉱石を見分けるスキルは無いと思われるが…

驚愕しているアスラオスに、バーボンは紙を差し出した。

「わしはこういう者でな。」

バーボンが差し出した紙には、『王立武具審査鑑定特一級』と書かれていた。

特一級とは、一級よりも更に上に位置する階級であり、一級を持つ人の中でも数人しかなれないと言う、謂わば幻のような階級だ。特一級とならば、刀身の材料を当てるなど容易い。

「アステロイト鉱石。あらゆる魔法属性を司る事が出来る鉱石を一体なぜ君が?」

バーボンが不思議そうに言う。

「実は自分、こういう者でして…」

そう言ってアスラオスが取り出した一つの証明書。そこには、『魔法鉄道特別捜索特殊部隊』の文字があった。

魔法鉄道とは、文字通り魔法の鉄道である。蒸気機関車の姿をしており、噂では、それぞれ特定の魔法使いにしか操れないという機関車と聞く。最近、その魔法鉄道の目撃情報がいくつか入っており、国は、悪行に使われるのを避ける為、特殊部隊を編成し、捜索に当たらせていたのだ。

「魔法鉄道ねぇ… そんな伝説、今さら出てこられてもねぇ。」

バーボンは手を組んで呟く。

「何か見たことはありませんか?なんかこう… 汽車みたいなのを見たとか。」

アスラオスはバーボンから情報を聞き出す事にした。魔法鉄道の情報は未だに無い為、とにかくいろんな人に聞き込みを行うしかない。

「汽車かぁ… 見てないなぁ… あ、そういえば。」

バーボンが何かを思い出したようだ。

「城下町から北の方にある深い森で錆びた鉄道を見たって噂で聞いたな…」

バーボンは顎を掻きながら言った。

その言葉を聞いたアスラオスは、

「そ、それはどこの森ですか!?」

机を叩きながら立ち上がった。

「え~っと、北に向かって1日歩いた所なんだが… あそこは魔物が良く出るから… あ。」

バーボンが全部を言う前に、アスラオスは店を出ていた。


アスラオスは城下町を抜け、城の外縁部の平原にいた。

「北は… こっちか。」

アスラオスは星を見て方角を確認する。

月明かりに照らされ、アスラオスは広い平原を歩き続けた。

魔法剣士と魔法鉄道を読んで頂き、誠にありがとうございます。

さて、城下町を飛び出したアスラオスですが、次回はいよいよ魔法鉄道と…

おっとっと。ネタバレは良くないですね。

それではここで失礼させてもらいます。

では、また次回お会いしましょう。



次回は美少女来るかも!?

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