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英雄の証明  作者: 野川昴
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人殺し

初めて小説を書くので拙い所もあると思いますが、読んでくださると嬉しいです!

人は人を殺すことが出来るだろうか?ー

俺はこう答えるー俺は殺せる奴でした。って

目の前には腸から血を出し続け倒れて動かなくなった男。自分の右手は血塗れていてナイフが握られている。

ーー俺、簗瀬尊(やなせ そん)、18歳LDK(ラスト男子高校生)は産まれて初めて人を殺しました。ーー

ーー数時間前ーー

「あーー、食べ過ぎたぁ 。きちぃ、腹が」

黒髪で、テラードジャケットに身を包んだ男、簗瀬尊(やなせ そん)は昼食を食べ過ぎてはらを抱えながら青い顔をしていた。

「ハハッ、だから言ったじゃん。食べ過ぎだよって」

笑いながら簗瀬の横を歩くセミロングの髪で、Tシャツにジーパンを履いた綺麗な女性は簗瀬の彼女(きたはら) 北原由美(ゆみ)


土曜の昼下がり、都心の街中を歩く2人、北原と簗瀬は受験勉強の息抜きにデートしていた。

「これからどうする?勉強でもする?」

北原は茶化すように簗瀬に次のプランを聞く

「勘弁してくれ、勉強の息抜きに来たのになんでわざわざ息抜きに勉強しなきゃならんのよ」

苦虫を噛み潰したような顔で答える

「冗談だよ。私、行きたい所あるんだけど、イイ?」

「あぁ、いいよ、俺はもう、行きたい所行ったし、ぶっちゃけお前が行きたいとこは大抵俺も行きたいとこだし」

「下着買いたいんだけど…」

「えっ」

少し頬を赤らめながら声を小さくしながら呟く北原

それに戸惑い簗瀬も頬を赤くさせる

「ハハッ、尊は可愛いね!嘘、嘘 。服見たいだけだよ」

「ったく…」

してやられたと思いつつ、肩を竦め北原の横を歩いていく、

「ック…、ママァ、どこぉ?…」

迷子だろうか?道の真ん中で泣きじゃくってる小さな女の子がいた。人は冷たいな。なんて思いつつ、スルーしようとしている自分も同じか、などと思いつつ通り過ぎようとすると

「君?迷子?」

北原は迷子に話しかけていた。おおぃ!マジか!と、思いつつ話しかけてしまったのなら…と、渋々、簗瀬も迷子に駆け寄る。

「大丈夫?どこでお母さんとはぐれたの?」

北原は迷子に積極的に話しかけて、母親の特徴を聞き出そうとしていた。結局、何時間もかけて街を駆け、ようやく親が見つかった。母親から何度も謝罪を子供からは、「ありがとう」と、全く時間と見合わない報酬があるだろうか?簗瀬はそう思いつつ2人を北原と見送った。

「由美ってさ、よくあんなホイホイ、人助け出来るよな、しかも笑顔で」

「何?イヤミ?」少しむくれた顔をする北原、

「違うよ、単純に気になった、なんでそんな簡単に助けられんのかな?って」

本当にそう思っていた。簗瀬は自分は人助けが出来ない人間だと思っている。周りの人間にさほど関心がない簗瀬は、何故わざわざ見ず知らずの他人を簡単に助けるのか北原のことが分からなかったのだ。だからこそ、付き合っているのだが、

「んー、あんま深く考えたことないなぁ、人助けが当たり前、とは思わないけど人を助けないのが当たり前だとは思わないから、かなぁ?だから、助ける。みたいな」

簗瀬は善人とはこういう奴のことを言うのだろうかと思った。人を助けないのが当たり前だとは思わない。

俺はそんな言葉を言えるだろうか…。と、

(由美といると、自分がいかに最低な奴か分かる。それでどれだけ由美が良い奴かも…)

「俺…お前の彼氏になれて良かったわ」

簗瀬は心からそう思った。

「はぁ!?何言ってんの!?急に!?大丈夫?」

突然の告白に驚きつつも嬉しいので頬を赤らめる北原。

「なんだ?照れてんのか?本音だぞ。」

「照れてないし!あーーもう!尊ってそいうとこあるよね!」

「?」どういうとこだよと簗瀬は思ったが、また何か言われそうなのでやめておいた。ーーーー

日が暮れてきてそろそろ帰ろうか、と帰り道を歩いていると突然

「ねぇ」

と、後ろから声をかけられ驚きつつも振り返る2人

その先にはフードを被った2人と同じくらいの年齢の青年が居た。

「誰?知ってる?」

簗瀬はその男に心当たりがなかったので北原の知り合いだと思いそう尋ねる。

「百瀬くん、同じクラスの子だけど…ほとんど話したことない」

北原は少し戸惑いと恐怖を感じていた。

「2人は…付き合ってるの?」

淡々と生気を感じさせないような虚ろな声色で2人に問いかける。

「あぁ、まぁな」

戸惑いつつも、質問に答える簗瀬

その瞬間、百瀬の出す雰囲気が変わった。

「なんで?」

「は?」

「なんで、なんで、なんで、なんで、なんで

なんで?」

「北原さん、なんでそんな男と付き合ってるの?北原さんは僕の彼女でしょ?ダメでしょ浮気したら

僕に嫉妬して欲しいのは分かるけどやぬていいことと悪いことがあるでしょ?子供じゃないんだからさ、善悪の区別は付けられるでしょ?」

早口で捲し立てる百瀬の雰囲気は2人に恐怖を与えるのに充分だった。

「ダメだぁ、ダメだぁ、ダメなんだァ、いけないんだァ、浮気なんて…ちゃぁんとお仕置きして体に分からせないとね」

百瀬はそう言うとポケットに隠し持っていたナイフを取り出し、北原に突進する

「逃げろ!由美!」

簗瀬は叫び北原を押す。振り上げられたナイフは空を切り、百瀬はさらに激昂し、そのナイフの切っ先は簗瀬に向かった。

「邪魔するなよぉぉぉぉぉぉぉ!!」

ードスっー

瞬間。百瀬のナイフは簗瀬の腸ーではなく、

北原の腸を貫いていた。

「は……?」

突然の事実を受け止めきれず思考が停止する簗瀬

「あ…いや…なんで北原さんが…」

百瀬もその事実を受け止めきれず持っていたナイフを落とした。

「由美!由美!なんで! おまっ……なんで…

…… 病院!そうだ!すぐ!すぐ呼んでやるから!それまで踏ん張れ!死ぬな!!」

口が回らない簗瀬だが、すぐに救急車を呼ぼうとして電話を手にする。腹から流れる血が止まらずみるみる顔が白くなっていく北原。

「尊……大…じょう…ぶ?」

「喋んな!ちょっと待ってろ!今電話かけてるから!!」

北原の手を取るがその手が冷たくなっていく。

「由美!由美!死ぬな!死ぬな!」

簗瀬の電話が繋がり電話の先から声が聞こえる。

「あぁ!あの、彼女が!刺されて血が、血がいっぱい出て!」

その時、握っていた北原の手が落ちる。

「あぁ、…あぁ、」

何回拾っても落ちてゆく手、簗瀬はか細い声をあげるしか出来なかった。

「僕じゃない」

独り言のような小さな声が鮮明に簗瀬の耳に届く

「僕じゃない、僕のせいじゃない、君が…君が悪い。君が、僕の…北原さんといるから…、そう、僕じゃない!」

百瀬の独り言のような呟きは責任逃れの言い訳になっていく。簗瀬の頭はその言葉に支配されていた。

「僕は悪くない!!!!」

その言葉を聞いた瞬間、簗瀬は落ちていたナイフを拾い明確な殺意を持って、百瀬を刺した。何度も、何度も、何度も、気づいた時には、血塗れの自分と2人の死体が転がっていた。

ーー現在ーー

騒ぎを聞きつけた警官が近づいてきた。

簗瀬はこの現実を受け止められずにいた

(なんだ、これ?)

警官に話かけられているのにも気付かず呆然としている。簗瀬の視界は段々と暗くなっていったーーーーーー







「ッ!…」

視界が開けた簗瀬は目の前の光景に唖然とした。

そこには中世ヨーロッパのような建造物と普通の人間や獣の耳を生やした人間、はたまた、トカゲのような生物が二足歩行している。そんな光景を見て簗瀬は

「夢だろ…これ…」

そう呟き、気を失った

いやー小説書くの大変だなーと思いました。自分のイメージを言語化する難しさったらもう…!

これからも少しずつ更新して行くつもりなのでどうぞよろしくお願いします。

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