初めてデキた彼女に触れられない!
___俺は、生まれて初めて“彼女”ができたんだ!
30年間、俺が生きてきた中で好きな女性はいたのだけど、、、?
彼女を作った事は、一度もないんだよ!
・・・それは、俺が女性に触れると。
蕁麻疹が体中にデキるからなんだ!
___酷い時は?
発作が起きて、死にかけた事もあるぐらい。
だからといって! 俺は女性が嫌いな訳じゃない!
どちらかというと俺は、“女好き”な方だと思う!
・・・それなのに?
女性と会話すらできない、俺は自分から女性に近づかないように
していたんだ!
いつ? また、蕁麻疹や発作が起きるか分からないしな!
・・・だからと言ってさ!
どこに行っても、女性はいるよね!
世界の人間の半分は、“女性”なんだよ!
俺の、発作が起きないようにするには無理な話だよ!
▼
___俺の名前は、『梅野 渋尾』30歳になったばかりだ!
女性と付き合った事もないし! 女性経験もないよ!
いまどき、俺みたいに女の子と会話も出来ないような男も多いけど?
俺は違うんだ!
俺は、女の子とめちゃめちゃ話したいし!
出来る事なら、そういう関係になりたい!
・・・でも?
俺の体が、いう事を聞かないんだ!
▽
___だけどね?
俺の事を知っくれている女性と巡り会えたんだよ!
彼女の名前は、『杉本 由来』24歳で、看護婦の仕事をしている。
俺は、彼女に気があったんだけど、、、。
俺の体質というか?
彼女と会話すら、まともにした事がなかったんだよ!
・・・随分前から、彼女の事を知っていたのに。
彼女だって! 俺みたいな男は嫌いなんだろうと諦めていたんだ!
___そしたらさ?
彼女の方から、俺に仲のいい男の先生を通して手紙を書いてくれたみたいで。
突然! 俺は彼女から手紙をもらって嬉しかったのと。
驚きのほうが、先だったかもしれないな!
手紙の内容は、こうだったよ!
『前から、私! 渋尾さんの事が気になってて。 だけど? 渋尾さんは
女性と会話する事も出来ないんだよね? それでも、私は渋尾さんの事が
好きになっちゃって! もし? 渋尾さんさえ良ければ、私と付き合って
ください! 例え、渋尾さんに触れられなくても私は渋尾さんを好きでい
る自信があるから! 少しだけでいいから私の事を考えてくれませんか?
いいお返事待ってます!』
___俺だって! 由来ちゃんと付き合いたいよ!
・・・だけど?
俺じゃ、由来ちゃんを幸せにできないだろうな。
*
___この事を、俺の親友に話したら?
『いいじゃん! 付き合っちゃえよ! 本当に好きな女の子なら?
蕁麻疹も発作も起きないんじゃない? お前にとっても! これは!
チャンスなんだぞ! お前の事を分かって、付き合ってほしいって!
言ってくれる女の子なんか! そうそういないだろう?』
『・・・・・・まあ、そうだよな! 分かったよ!』
___こうして、俺と由来ちゃんは付き合いだしたのだけど?
俺たちのデートは、病院の中だけだった!
俺がいつ? 発作が起きてもいいように、、、!
由来ちゃんが、そうしてくれたんだ。
会話も、ガラス一枚挟んで話さないと由来ちゃんと会話も出来ない。
それでも、彼女は俺がいいって言ってくれる。
*
___由来ちゃんとは?
1年以上、付き合っているけど、、、?
俺は、彼女に触れた事すらない!
何もできない俺で、彼女は本当にいいのかな?
___凄く、俺は悩んでいるよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。