3話
世界とプライドを天秤にかける。
世界と自分のプライド、どちらが大事かと言われたら、そりゃ世界だろう。両親も生きてるし、兄貴と姉ちゃんもいる。兄貴には甥っ子が生まれたばかりだ、それに70億の命を背負えるかというと、とんでもないが出来やしない。
「いや、出来ればの話だからな。この話はなかったことにしよう。」
「それならば良いのじゃが。」
「よし、これ以上今までの話をしても、後悔しかしなそうだから、これからのことを聞こうと思う。まずこちらのスタンスとしてはもう一度生を得られるなら、もらおうと思っている。」
「それは何よりじゃ。それで?」
「まずは生まれ変わって、0歳から始まるのか今の22歳からからなのか、もしくは違う年齢なのか、どのタイプですか。」
「それは好きな年齢から始められるぞ。後で希望の年齢を言うが良い。」
「じゃあ人相や体型もある程度自由なんですかね?というよりその世界って人間がいるんですよね?」
「もちろん人間もいるが、それ以外にも亜人と呼ばれる獣人なんかの種族や魔族なんかの種族もいたりするぞ。
あぁ伝え忘れとったが、時代てきには地球の中世あたりで、俗にいう剣と魔法の世界じゃからな。」
「あぁ聞くほどファンタジーですね。
それでどんな能力をもらえるんですか?」
「多くは与えられんが、世界を超越したり、時空を超えたりする。世界を歪めてしまう。もの以外なら大抵は望みを叶えよう。まぁ地球と比べて比較的に命が軽いため、自衛できるものが良いとは思うがの。」
「うーん、これはもう少し聞いてから、決めようかな。
じゃあ次は転移するか転生した後に何か目標とか使命とかはあったりするんですか?
例えば魔王を倒せだとか、勇者を撃退しろとか。」
「そういうものは特にはない。魔王のような独裁者が現れれば、打ち倒しても構わないし、逆に魔王になって世界征服をしても構わない。
ただ世界の人口が一定量を下回る要因となるようであれば。我々からの天罰が下るから注意するように。」
「なるほどね、ただ聞いていくほど、どんな能力がいいか悩んでしまうな。」
「じゃあわしがお主にいくつか質問をするからオススメをアドバイスしてやろう。」
「それはありがたい。是非お願いします。」