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後悔のその先に…。  作者: 椿 柊
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一話

「僕の前に二度と顔を見せるな!」

しまったと思ったときには、もう口に出していた。

サキは目尻に涙を浮かべてうつむいている。

彼女はうつむいたまま何も言わない。

何か言いたげに口を開くが、言葉が出ることなく口が閉じる。

僕はその場に居続けるのが嫌になり、そばに置いてあった自分の鞄を素早く引き寄せ、逃げるように教室を出た。

謝るでもなく逃げた。

自分は最低だ。

なんて最低なんだ。


今日は終業式で部活は今年度最後の部活。

次に会うのは必然的に次年度、一学期始業式である。

その日にサキを捕まえて、許してくれるまで謝ろう。

そうだ、そうしよう。

その夜、今日の出来事を思い返して胸が痛くなり、なかなか眠れなかった。

僕はその日に謝っておけば良かったと、後に後悔する事をこの時はまだ知る由もなかった。

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