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何時かノ誰かノ物語
或る日、僕の前に零星の翼が堕ちて来た
不思議な色の穴がステンドグラスに開いて、其処から堕ちて来たんだ。
彼の色は黔って言うらしい、初めて僕が見た色。
でも零星の翼は眠った儘堕ちて来た。
眠って・・・いたんだと思う。目も口も頭も尾も無かったけれど。
だから僕は急いで飛び立った、零星の翼を受け止める為に。
堕ちたら痛いと思ったんだ、だから翼を広げて。
そっと胸元に堕ちて来る様に。
嘴が当たらない様気を付けて、零れ落ちない様に尾羽を巻いて。
然うやって受け止めた瞬間、僕の躯を何かが貫いた。
貫いて、広がって、全身が蝕まれる様な、
あ・・・あ、
壊れて壊して繋いで斬って壊して広げて続けて断って壊して探して壊れて付けて壊して見付けて刺して壊して壊して見て見て見られて壊れて直して連れて断って繋いで斬って伸びて壊れて掴んで壊して見詰めて砕いて潰して均して壊して壊して・・・、
友達は咲っていた。
僕も・・・咲っていた。




