- 1α→″・―…L-
初めまして。
私の声、聞こえますか?其とも見えますか?感じますか?
・・・貴方に届いた様ですね。
別に大した事じゃないんです。只話をしたいんです。
少し丈で良いですから。
嫌なら耳を塞いでも、目を伏せても構いません。拒絶して貰っても構いませんから。
・・・・・。
話しても良いんですか?有難う御座います。
若しも言葉遣いと言いますか、変な事を言ってしまったら御免なさい。
私、貴方と全く違う世界に居るので、常識とかが違うんです。
言語丈は何とか▼▲に、いえ、形には出来ましたが、貴方の世界の事、多少知っている程度なんです。
意味が分からなくなって来たら切り上げますから。・・・はい、努力します。
話、しますね。
噫でも私、貴方の事は何も知らないんです。
名前も、素性も知らなければ話し難いですね。
少しで良いので教えてくれませんか?
え、あ、然うですよね。先ずは私の自己紹介・・・ですよね。
えぇ、然うです。分かっています。分かってはいたんですが、私の事、ですか。フフッ。
あ、御免なさい、別に変な意味じゃないんです。でも其聞かれたの、久し振りで。
二回目なんです。だからその、懐かしくて。《i》にとっては良い懐い出ですから。
・・・え、あ、私です。私にとって、です。未だ変換に慣れていなくて。済みません。
噫然うでした。《i》、いえ、私の事ですよね。・・・さて、如何話しましょうか。
御免なさい。態と避けていたんじゃないんです。只私自身も上手く説明出来なくて、無意識に避けてしまうんです。
私は私で定義出来ないんです。〉i〈みたいに、個である訳、あ、貴方みたいに、個である訳ではありませんから。
→E迄が私で、・・・えっと、何処迄が私で、何処からが私か、自分でも分からないんです。
・・・少し、丁寧に話しますね。乱れない様に。
然うですね、例えるなら・・・噫然うです。貴方の世界にはハリケーンがありますよね。あ、颱風?颱風ですかね。でもあるんですね、分かりました。
彼みたいな物です。私、現象として存在して、名前も何も無い。何処迄を其の現象と捉える可きか、曖昧な私。
誰か定義してくれないと、証明出来ないんです。
貴方はハリ風・・・いえ、確か(●)・・・ん、颱風ですね。其に話し掛けないでしょう?あ、でも別に私と話してくれるのが変だとか、そんなのではないんです。其処は勘違いしないで下さいね。
貴方が定義してくれれば良いんです。どんな風でも、十分ですから。
私としては本当に有難い話なので。
・・・話を戻します。
と言う訳で、貴方の事、教えて下さい。口に出さなくても思い描いて貰えれば大丈夫ですから。
貴方は誰ですか。
貴方は誰ですか。
貴方は誰ですか。
貴方は誰ですか。
・・・・・。
成程、貴方は個なんですね。命があって、自己を肯定する存在。
貴方が貴方を意識した丈で其が私にも伝わります。
え、自分で意識してない?そんな事、無いですよ。当たり前に出来てるから気付かないんです。
生きている事、其丈で十分です。・・・・然うですか。名前があるんですね。素敵です。
私には無いので。あ、然うですね。颱風には颱風って名前と言いますか、種族と言うか、あ、違いますか。
名称、ですね。はい、でも其すら私には無いんです。
貴方は名前を元に其の存在を肯定するのですか。では名前が無いと難しいですよね。呼び難いですね。
でも御免なさい。仕方ないんです。名前って、其を特定する為にあるのでしょう?特定する必要のない物は、存在しないのと同じなのでしょう?誰も見た事も、聞いた事も、想像した事も無い物に名前がある訳、無いんです。
当然ですね。名前は名乗る物ではなくて名付けられ、呼ばれる物でしょう?少なくとも私は、そんな受け身の存在です。颱風が颱風と名乗らないのと同じです。・・・あれ、少し違う気もしますが。
颱風颱風言い過ぎですね。御免なさい。もっと色んな表現考えて置きますから。
謝り過ぎ?でも使い方は間違ってないですよね?私、未だ貴方の世界の事、良く知らないので此処迄話すのが限界なんです。御免なさい。
テンポが悪くなる?成程、会話は情報を伝える為。テンポは大切ですね。
難しい物ですね。見ている丈では駄目ですか。やってみるとこんなに違うんですね。
思っている事を其の儘伝えれば良い?何だか深いですね。え、言っていないですか?あ、えと、御免な・・・あ・・・何でもないです。
如何も貴方丈の意思を汲み取るの、難しくて、言い訳ですね。御免な・・・。・・・確かに言い過ぎですね。くどいですね。以後善処します。
兎に角、貴方と上手く意思疎通が取れない事もあるかも知れません。練習しますから、努力しますから、我慢して下さいね。
でも名前ですか。・・・あ、独り言です。
・・・いや、一寸話したいです。
良いな、と思って。
勝手に羨んで済みません。でも私、何もないから・・・。
貴方の個としての名前は、区別の為じゃなくて、貴方を貴方たらしめる為の物なんですよね。
良いな、矢っ張り。凄く羨ましいです。
だって屹度其には何かの願いがあるんですよね。誰かのを奪ったとか、製造番号だとかではないんですよね。
え、製造番号、若しかして何か引っかかりました?変じゃないですよね?物とか、順番に付けられるじゃないですか。整理し易い様に。記号、みたいな。
あ、若しかして者を物と見たのがいけないんですか?でも奴隷や家畜も番号、ありますよね?・・・?
製造されたんじゃない?では如何やって生まれたんですか?・・・あ、聞き過ぎですね。済みません。
・・・もう少し、貴方の世界の勉強、してみます。
何の話でしたっけ・・・あ、名前の話ですよね。
済みません、話下手で。話したのなんて、本当に殆ど無いので。済みま・・・此も言い過ぎですね。気を付けます。もっとちゃんと話しますから。もう少し丈。
名前、と言うより其処にある◎↑Sが私は羨ましいんです。え、あ、願い。願いです。
願いは、私にとって迚も大切ですから。
貴方で言う命、否存在其の物です。
えぇ、其の位重い物なのです。
・・・時に世界を壊してしまう位に。
でも願い・・・◎↑S、ん、いえ願いであってますね。願いってどんな物なんでしょう。どんな物を願って名前を付けるんですか?
・・・あ、でも少し位なら私知っているかも知れません。例えば、こんな風に育って欲しいとか、然う言うのですよね。将来への希望・・・。将来、何だか新鮮です。
誰も未来なんて分からないのに願うなんて。・・・分からないからこそ願うんですか?
願いにも力は宿りますものね。成程、其の力で少しでも未来を確実にする訳ですか。
興味深いです。名無しの私はどんな未来があるんでしょうね。
抑無いかも知れません。未来なんて甘い物。
名前が無い許りにどんな未来もあり得るのかも知れません。
泡の様に消える事も、途轍もない化物になる事も。
・・・・・。
碌な物じゃないですね。其とも私の視野が狭い所為でしょうか。
・・・一寸疲れました。此以上は冥くなる許りですし、此処迄にしましょう。
有難う御座いました。聞いてくれて、話してくれて。迚も・・・嬉しかったです。フフッ、フフフ。
楽しかったです。私、本当に嬉しくて。
嬉しいって、分かるのが嬉しい。何かを思うのが、考えるのが、感じるのが、嬉しい。
当たり前じゃあないんです。私にとって其は。
特別で新鮮で・・・赦されない事。
又逢えたら・・・いや、未来の約束は止めましょう。
私には重過ぎます。護れる自信も無いですから。
では左様なら、優しい方。
ハジメマシテ




