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夏祭り

ぴーひゃららららぴーひゃららら

祭囃子はどこまでも聞こえる。

なんでこんなに聞こえるんだろう。ずらっと並ぶ屋台のど真ん中にいたらそれはもちろん聞こえるし、終わりの端っこに行っても聞こえる。

もしや祭囃子は祭り側の仕掛けた呪いの類なのではないか。そんな風に思ってしまうくらい祭囃子はしつこい。とてもしつこい。しつこいけど嫌いじゃない。祭囃子は愉快な気持ちにさせてくれる。

だから私は愉快な気持ちで祭りを楽しんでいる。祭囃子あってこそにの祭りだし、祭りあってこその祭囃子だ。


高校最後の夏休み。私は毎年欠かさず行っていた夏祭りに今年も参加した。来年からは地元を離れた大学に行くから今年が最後の夏祭りかもしれなかった。毎年友達と一緒に参加していた夏祭りだけど、今年は一人での参戦だ。一人での夏祭りというのは人生初の経験だし楽しいのかどうか全く見当がつかなかった。だけど、これが、自分が幼いころから慣れ親しんできた夏祭りに対する選別になるような気がしたのだった。

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