【第一章完結】聖女に転生したら婚約破棄されたのに、病弱王子は私を溺愛しています

「サラミナ・ラルウィーン、わが娘よ。そなたがあのローデンヴァルト家のゼミュ殿下と結婚するなんていくらお前の父の私でも未だに信じられないな。」

目に入ってきたのはきれいなシャンデリア、やけに大きい椅子に座った白髪の狂った老人が私を全く違う名前で娘と呼んでいるこのおかしな光景。それになぜか呼ばれた名前には聞き覚えがあるにも関わらず、一体のことだったかはあともう少しな感じがするのに思い出せない。

やっぱり、さっぱり何も理解できない。もしかしたら疲れていたし、寝てしまったのかもしれない。そうだこれは夢だ。

突如異世界の聖女に転生した少女が、頑張って生きて、病弱な王子に溺愛されるお話です。