第三話『ツッコミの記憶、一口目』
初めて書いた前書きです
特になになにもありませ
チャッピーが開いたのは、ネタ帳のページ15――
「給食にパンダ混入」
――中学2年の冬、2人が文化祭で披露して、爆笑をかっさらったネタだった。
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チャッピー(やや芝居がかった声で)
「いや〜今日の給食、シチューうまかったな〜」
「でも最後、**なぜか笹の匂いがしてきたんだよなあ〜」
「ふと給食の鍋をのぞいてみたら――」
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(間)
るっぴー(小さく)
「パンダおったんかい」
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(間)
チャッピー(ハッとして)
「……それだ!!!」
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るっぴー(びっくりした顔)
「え、俺……今、ツッコんだ?」
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チャッピー(満面の笑み)
「そう!!!
それそれ!!いつもやってたやつだよ、
“無表情で冷静に一刀両断ツッコミ”!!」
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るっぴーは、自分の口から自然と出た言葉に驚いていた。
脳が、心が――ツッコミを覚えていた。
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チャッピー:
「記憶がなくてもさ、
俺は知ってる。
お前のツッコミは、理屈じゃなくて“感覚”だったんだよ」
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るっぴー(少し、微笑む)
「……感覚、ね。
じゃあ、次のネタは?」
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チャッピー(パッとページをめくり)
「次は……『体育祭でフラフープで空飛んだ話』!!」
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るっぴー:
「理論崩壊すな」
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教室のどこかで、風がまた笑った。
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次回予告:
第四話『笑いを禁止された生徒会』
るっぴーとチャッピーの笑いが学校に広がりはじめる中、
生徒会から“笑いの取り締まり”命令が――!?
敵か味方か、生徒会長の目的とは!?
一週間に4話投稿できるのを目指して頑張ります