ステータスオープン!!
前回の続き。
視点が変わります。
~~~~~~リーナの部屋~~~~~~~~~~~~
欠片とはいえ魔王を倒したのに、セツナ君はあっさりしていたわね。多分だけど私達は狼狽えていたと思うわ。セツナ君があっさり流したから、私達はそれに釣られたって所かな?
それにしても欠片とはいえ、魔王を倒したお陰か力が溢れているわ。
この溢れる力を制御しないと大変な事になるかも……。
大変と云えば、何故か魔王や高位悪魔に良くも悪くも特別扱いされている、初代の「マナミ=ソウツキ」は何をしたのよ!
残念ながら、王族としての基本知識の中に初代達の記録とかを知る事になるけど、それらしい内容は無かったわ。
何とかして、高位悪魔のアスモデウスから聞き出す方法は無いかしら。
欠片とはいえ魔王を倒した事だし、ステータスを確認しておきましょう。
名称:リーナ(リーナ=イバス=キリュウ)
種族:人族
出身地:東の大国オウカ
称号:「東の大国オウカの王族第3王女」「じゃじゃ馬」「淑女の仮面持ち」「長女崇拝者」「長女恐怖症」「実は料理好き」「元脳筋」「文武両道」「セツナの婚約者(仮)」「アルスランのCランク冒険者」「可能性を秘めし者」
相変わらず、この称号を見ると、「本性は何だ!」な内容よね。正直、セツナ君には見せられないわ。
それと、この「可能性は秘めし者」は何かしら?
恐らくは、欠片とはいえ魔王を倒した事に関係が有ると思うけど、これ以上を考えても無駄ね。暫く放置ね。
「リーナ様。夕食の準備が整いました。」
「分かりましたわ。」
~~~~~~シャオの部屋~~~~~~~~~~~
欠片とはいえ魔王を倒したセツナは凄いのじゃ。流石は妾のセツナなのじゃ。
しかし、魔王を倒した割にセツナはあっさりしておったのじゃ。
不思議なのじゃ。つい、周りに流されてリン達と同じ様な行動をしてしまったのじゃ。。
魔王と云えば、倒した事である程度の力が溢れているのじゃ。
恐らくは、リン達も実感しておるじゃろうに。
妾はまだ龍族だからこの程度だが、リン達は大変だと思うのじゃ。
後、何より重要なのは、封印解除した後で最後の魔法を撃ち出そうとした時のあの魔力はなんなのじゃ!!
妾は知らぬのじゃ。父様との命懸けの鍛練等では、見た事すら無いのじゃ。
いずれ、セツナに確認が必要なのじゃ。
念の為、ステータスを確認するのじゃ。
ステータスオープン!
名称:シャオ(シャオリート=ドラグナスト)
種族:龍族
出身地:幻想界
称号:「龍王クランベル=ドラグナストの長子で長女」「元傲慢」「勉強苦手」「龍族の巫女」「弟妹希望者」「料理下手」「努力家」「セツナの婚約者(内定)」「アルスランのCランク冒険者」「可能性を秘めし者」
この「可能性を秘めし者」とは、何なのじゃ?
多分、魔王を倒したからじゃろう。
考えても無駄なのじゃ。
放置なのじゃ。
「シャオ様。夕食の準備が整いました。」
「分かったのじゃ。」
~夕食~
「細やかながら、夕食を頑張らせて貰った。今日の疲れを癒せたらと思う。存分に食べてくれ。」
「ルシムさん。温かな心配りに感謝します。是非、ご馳走になります。」
「いただきます。」
この家だけなのかは判らないが、大きなテーブルで囲んで調理した料理を大皿に乗せて、自分用の小皿に盛って食べる方式らしい。前世で云えば中華風だな。
1時間くらい掛けて、皆と楽しく食事を済ませて、お茶でまったりしていると、ルシムさんが口を開いた。
「リンから話は聞いた。リンは、家にとって大切な娘の1人。いくらセツナが強く、欠片とはいえ魔王を倒す程の実力が有ると聞いても信じきる事が出来ん。だから、目に見える。手に触れる形で実証して欲しい。」
「ルシムさん。その方法は?」
「この町の東南の奥に有る密林。更に、その奥地に『ヒュドラ』が棲息しているらしい。その討伐を頼みたい。」
「な!?お父様!」
「何。欠片とはいえ魔王を倒した実力だ。出来るだろう?」
「分かりました。直ぐに行け!では、無いですよね?」
「無論だ。明日以降で動いてくれ。」
「そうします。皆。勝手に決めたけど良いか?」
「「「「「「はい。」」」」」なのじゃ。」
正直。ルシムさんに悪い感情は持っていない。
欠片とはいえ魔王を倒したと言っても、物証無いしね。
なら、実際に居る魔物を倒して確証を持ちたいだろうし、町に被害を出す可能性を持つ魔物を片付けたいなら一石二鳥な作戦だな。
それに、明日の予定はランの家庭訪問以外の予定決め兼ねていたからな。
だから、特に気にする事も無く、今日が終わった。
翌日、この町の冒険者ギルドに行き、ルシムさんからの依頼扱いになりギルドから紹介状を預り、南東のヒュドラの情報を仕入れて俺達はヒュドラ討伐に向かう。
ランには、悪いがランの家庭訪問はヒュドラ討伐が終了してからだな。
俺達はヒュドラが棲息する密林の入り口で有り、防波堤の村に到着した。
「女・子供が来る所でねぇ!引き返せ!!」
俺達を出迎えたのは、俺達と同じ位の褐色肌の勝ち気な鬼人族だった。
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