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家族紹介~其の1

あの子がデレる!?


途中、視点が変わります。

 俺達は念の為、周りを警戒しながら移動をした。


 シュカの町に到着すると、少しずつ気が付き始めていき、歓声の輪は広がっていった。

 俺達は少しでもリンとランのこの町での立場向上を狙って、さもリンとランが中心人物かの様に振る舞ったお陰で、町の人達も上手く勘違いしているみたいだ。


 こうして町の中を進み、町長が居る家に到着した時には、知らせは届いていたみたいで、俺達を出迎えてくれた。


「無事で良かった。お帰り。レイシアにサラ。」

「ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。ただいま。旦那様。」

「ごめんなさい、お父様。ただいま。」

「さて、家の外での話は余り良くありませんから、中に入って町長に報告しましょう。」

「そうだな。」

「そうよね。」


 俺達は家に入らせて貰い、町長に挨拶をした。


「初めまして。此処に居るリンとランを含む冒険者パーティーのリーダーをしているセツナと言います。残りのメンバーが、セレン。ミヤ。リーナ。シャオです。」

「儂はこの町の長の任に着く、ルシム=ビスト=シュカと申す。セツナ様と仲間方には、感謝してもしきれません。」

「お気に為さらずにいて下さい。」

「いや、そういう訳にはいかん。家族を救ってくれた者として、町の住民を助け出した者として、冒険者に何もしない訳にはいかんだらう。ただ、此方も満足の行く、用意が出来ておらん。宿なら、此処に泊まれば良い。歓迎しよう。」

「分かりました。歓迎感謝します。」

「レイシア。セツナ様方を部屋に案内しなさい。サラも部屋に行きなさい。夕食には呼ぶからの。後で、軽く食べれる物を持って行く。」

「ルシムさん。ランも帰って良いか?婆ちゃんや家族を安心させたい。」

「ランか。構わんぞ。ただ、夕食は此方で食べる予定でいてくれ。」

「分かりました。」

「少しランも家族に会って来るー。」

「俺も行こうか?」

「大丈夫ー。」

「分かった。」

「行って来るー。」


 俺達は一時的ランと別れ、部屋に入りゆっくりしていた。





 ~~~~~~リンの告白~~~~~~~~~~~~~


 私はある事をお父様とお母様に伝える為にお父様とお母様の部屋の前に立っている。


「お父様。お母様。リンです。」

「入れ。」

「失礼します。」

「どうした?そんな真剣な目をして。」

「はい。今日はお父様とお母様に大事なお話があります。」

「それは何、リン。」

「私は、私の尻尾に触れて欲しい方がいます。」

「リン。それはもしかして……。」

「そうです、お母様。今、共に旅を続けている冒険者パーティーのリーダーのセツナ様です。」

「……やはり、そうか。」

「リン。そのセツナさんは、どんな方でどんな立場や身分なの?私の血を引いている以上は、リンの気持ちには悪いけど、それ相応でなければならないわ。」

「そうだな。儂の後を継ぐのは長男のディオスだが、だからと言って、リンの相手は誰でも良い訳にはいかない。」

「その辺りは大丈夫です。セツナ様の人格は、優しく暖かくて正道を踏み外す者には厳しく接する面を持っています。

 確かに今の身分は冒険者の身分しか持っていませんが、将来的には確かな身分を約束……、いえ、決定されています。」

「どんな身分なんだ?」

「今は言えませんが、その身分になり公表されれば、(むし)ろ周りが私で大丈夫かと心配するでしょう。」

「それほどか!」

「はい。証拠の1つとして言えるのが、東の大国オウカの第3王女リーナ=イバス=キリュウが、国王と王妃に旅の同行を認められています。後、この事は秘密でお願いします。」

「え!?では、先程セツナさんが、紹介した『リーナ』さんがそうなの?」

「そうです。ただ、本人の希望から私達は冒険者リーナとして一緒に旅をしています。」

「ならば、儂からはもう何も言わん。これからのリンの人生はリンの判断で決めて良い。ただし、リンの(つがい)はセツナのみとする。良いな?」

「はい。お父様。」

「リン。今更ですが、セツナさんの強さは?」

「そうだったな。それに、まだ先程の地震や突風の原因や長男の嫁と孫のサラの攫われた件についても何も聞いていないからな。」

「セツナ様の強さですが、私とランが依頼中に黒い衣装の集団に攫われ捕らわれていたのですが、そこをセツナ様に助けられて、そこから共に旅をしている中で確信しました。

 セツナ様は、少なくとも5大国で最強の存在になります。

 次に、先程の地震と突風ですが、出てはならない存在が起こしたモノです。後、確信がイマイチ持てませんが、黒い衣装の集団は魔王崇拝者集団です。」

「リンよ、出てはならない存在。魔王崇拝者集団が起こした人攫い。……まさか!?」

「そうです。お父様。奴等は、目標を一部とはいえ成功しました。」

「な!?魔王復活したなら、世界の危機だ。直ぐに対お……、一部?」

「お父様。お母様。安心して下さい。確かに魔王が復活しましたが、一部で、既に私達が、(おも)にセツナ様が魔王を討伐されました。私達は時間稼ぎ等でお手伝いしただけです。」

「長男の嫁や孫が攫われた件で、そんな事が有ったのだな。」

「ですから、騒動の中心となった場所は、荒野の様になっていますので、正体不明の集団が、魔道具を暴走させて爆発したのが原因として下さい。魔王の件については、南の大国バイコウや東の大国オウカには私達の判断で話します。」

「分かった。魔王の件は、リン達の判断に任せる。」

「はい。お父様。」

「良い人を見つけたな。」

「はい。お父様。」

「良い人に出逢えましたね。これからも大変でしょうが、頑張るのですよ。」

「はい。お母様。リンは良い人に出逢えて幸せです。」


 こうして、私の家族への報告は終了したのです。


 セツナ様。これで両親公認です。

 もう、これで遠慮する必要は無くなりました。

 セツナ様、覚悟してくださいましね。



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