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若者は刺激を求める。

進路相談と、刺激を求める若者

「セツナ君。今後の予定は?」

「そうだな、1週間ぐらいは、のんびりしてから、リン達の故郷の南の大国バイコウに行くのも良いかと考えている。」

「そうか。また寂しくなるね。」

「何を言っているんだ。俺達の帰る家は此処(ここ)にあるんだぞ。」

「……それなら良い。さて、此処から南の大国バイコウを目指すのなら、2つの道が有る。1つは大陸中央の帝国に繋がる街道を通り帝国を経由して、そこから南の大国バイコウに繋がる街道を通る道。

 もう1つが、此処から南の大国バイコウに繋がる街道を通る道。どちらを通る?」

「どう違うのです?」

「帝国に繋がる街道はセツナ君達が通って来た街道と同じで、比較的安全だ。」

「アレでもか?」

「そうだよ。アレでもだよ。だけど、此処から南の大国バイコウに繋がる街道は、残念ながら安全とは言えない。」

「どれくらい、危ないんだ?」

「そうだな。先ずは盗賊が少ないていうか、居ない。」

「盗賊が居ない?」

「そうだよ。盗賊程度だと生き残れない。だから、此処から南の大国バイコウに向かう商人とかは、冒険者に護衛を依頼する。」

「成る程。だから、此処の冒険者ギルドには上位冒険者が極端に少ないのだな。」

「まあ、普通のCランク以上の冒険者が出来る事なら、俺達なら大丈夫だな。」

「……うん。そうだね。」

「セツナ君。どうする?」

「リン達と相談だな。俺としては危ない方に行きたいな。なんとなくだけど、帝国まで行ってから南の大国バイコウを目指す街道を通るのは嫌だな。」

「あはは。理由になっていないよ。でも分かったよ。」


 この後も色々と話していたけど、ガイルさんとの話が終わった時、お茶会も終わったようだな。


「では、ガイルさんにミランダさんにミリスお嬢様、失礼しますよ。また、質問等が有れば来るよ。」

「セツナ君もリン達も、そういうのが無くてもおいで。」

「分かった。リン達も、帰るよ。」

「「「「「「はい。」」」」」なのじゃ。」

「セツナ様。畏まりました。」

「では、帰ります。」



 俺達は領主館を後にして、俺達の屋敷に帰る。



「お帰りなさいませ。セツナ様方。ユリアさん。」

「ケランさん。帰ったよ。何か異常は有りましたか?」

「特にございませんでした。」

「じゃあ、夕食まで自由時間にしよう。」

「ではその様に予定しておきます。」

「リン達も、それで良いかい?」

「分かりました。」

「分かったー。」

「了解です。」

「承知や。」

「分かったわ。」

「分かったのじゃ。」


 こうして、俺達は夕食まで自由時間にした。


 俺は自由時間を利用して、今後の予定を考える事にした。

 先ずは足元からだな。

 俺達の屋敷はデカイ。正直、ガイルさんに告げた条件よりも、部屋数はプラス10部屋と貴賓室が2部屋追加、と多い。


 俺達が旅に出ると、ケランさん達は主無き屋敷に仕える使用人達という状態になる。出来れば避けたい。

 この案件はガイルさんと相談だな。


 旅の行先は、南の大国バイコウに属するリンとランの故郷を目指すのも良いかな。

 それに、リンとランを襲った連中の事も有るしな。内心、アルスランの行き帰りの道中で釣れたらと狙っていたんだけど、ダメだった。不安材料は早く処分するに限る。


 それに、南の大国バイコウと東の大国オウカの間に有るという、複数存在する大森林と呼ばれる場所が有り、そこには大型の魔物が居るらしい。

 そろそろ人型の魔物ばかりでは無くて、モンスター系とも戦いたいな。

 そうだな。南の大国バイコウまで、行くと往復だけでも1年は越える。だから、今回はリンとランの故郷でゆっくりして、その往復でモンスター系の魔物を狩っていこう。

 後は、今思い付いた。龍族の誰かを出来れば、魔法関連に明るくて教えるのが上手い人(龍?)に、来て貰って学校の先生をして貰う。勿論、言い出しっぺだから、学校建設費用を出して、俺達の屋敷の空き部屋をレンタルルームにしよう。

 俺達の部屋は運良く全員が3階だ。2階は丸々部屋が空いている。この2階をレンタルルームにしよう。対象は貴族令嬢にして、ガイルさんの恩返しとミリスお嬢様の友人候補を狙おう。


 早速、アルスランの冒険者ギルドの受付嬢サランさんに、手紙を書いた。中身の宛先は龍王様で出す。


 手紙を書いた俺は、行き掛けに会ったマリーさんに外出を伝えて、冒険者ギルドに向かった。


 到着した俺は、冒険者ギルドに手紙を最速配達の金貨5枚で依頼をして、その後は領主館に向かい、到着した俺はガイルさんと面会を果たし、先ほどの考えを話した。


「どうしたんだい。先ほど別れて、幾ほども経っていないのに話があるなんて。」

「ガイルさん。俺達が旅に出ている間の屋敷とケランさん達をどうしようかと考えていたら名案が思い点いて、その案が都市ミズナヤにも関わるから話に来たんだ。」

「セツナ君。それは怖いね。どんな話だい?」

「最初の1段階目が賭け事に成るけど、ある人をこの都市ミズナヤに呼んだんだ。もし、その人物が居て此方(こちら)の要望に承諾して、この都市ミズナヤに来た場合はこの都市ミズナヤに魔法関連の事を教える場所を造りたいと考えている。

 そして、俺達の屋敷の2階に有る空き部屋をミリスお嬢様の友人候補に貸し出そうと思う。ガイルさん、どうかな?」

「……また、えらく大掛かりな話だね。先ずは、誰を呼ぶんだい?」

「アルスランの冒険者ギルド経由で適任者を探して貰って、居れば俺達の要望を話して承諾を貰えたら、この都市ミズナヤに来て貰う。

 本人か冒険者ギルドからの俺達の要望を受けた人物が居て向かっているという通知が来たら、魔法関連の学ぶ場所を造る。

 だから、ガイルさんには場所の確保をして欲しいんだ。」

「次に、何故それがミリスの友人候補の話に成るんだい?」

「ミリスお嬢様とリン達の別れの挨拶を見ているとね。それに、領主としては大きな繋がりが出来るし、ミリスお嬢様の未来にも関係してくるだろ。

 そして、ミリスお嬢様の友人候補を領主の繋がりの有る屋敷で過ごす。俺達の屋敷に居る男性は、執事のケランさんと庭師のサガナさんで、後は女性だけ。

 しかも、内1人はユリアさんだ。ユリアさんの家族を考えれば、貴族も無視出来ないと思うよ。」

「確かに大きな影響が出来るし、私にもミリスにも利益に成る。だけど、セツナ君の利益は何?」

「正直に言えば、屋敷のケランさん達を気にせずに冒険がしたいが本音ですね。」

「………………、あはははは!」

「確かに冒険者らしい本音だね。分かったよ。領主としても良い繋がりを作れるし、ミリスの未来をより良くする事が出来る。セツナ君に協力しよう。」

「ガイルさん。ありがとうございます。」

「セツナ君。上手く行くとして、教える場所の建物の費用はどうする?」

「俺から、白金貨2枚出します。だから、上手く行った場合に備えて教える人物が来たら、この計画に参加して貰う人物や場所や宿屋に話を通しておいて欲しい。俺の方はリーナにお願いして、王家に根回しをして貰う。」

「セツナ君。出し過ぎだよ。」

「でも、ガイルさんと貴族の『お話』は大変だと思いますから。」

「セツナ君。本当に何歳?」

「見たまんまのガキですよ。」

「……まあ、いいや。セツナ君、本当に来たら私も動くよ。」

「分かったよ。俺もそれまでは、のんびりしているよ。」



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