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アルスランの冒険者ギルド

リーナについに「龍王の後継者」が称号にあること伝えたセツナ。

リーナはどうするのか?

 結局、アルスラン入りした日は何事も無かった。

 リーナも次の日には、いつものリーナだったのは俺も嬉しかった。

 しかし、実はお祭り好きの龍族が大人しいなんて不思議だ。まあ、こっちは助かったけどな。

 ユハスさんが、何か予防線でも張ったのかな。


 さて、皆で朝食を済ませ、俺達は冒険者ギルドに顔を出した。

 すると、一般人締め出して「おめでとう」コールだよ。勘弁してくれ。

 あまりにも続くのでかなり強めな威圧をギルド全体に掛けた。良し!静かになった。俺は威圧を解き、受付嬢に向かった。


「サランさん。彼女達、リン達をここでCランクにしたいんですけど4ヶ月コースでお願いします。」


 リーナも途中の村や町での依頼達成で既にDランクだから問題無い。


「セツナ君。良いの?かなり、厳しい内容だよ。」

「4ヶ月コースを知っている俺が大丈夫だと、思うから問題は無いよ。」

「貴女達、良いの?」

「追い付く為です。」

「誉めて貰いたいー。」

「恩返しがしたい。」

「世話になったんやしな。」

「肩を並べる為に必要だわ。」

「分かりました。では、明日から開始します。ただ、セツナ君の補助は無し。彼女達の為にはならないからね。」


 リン達を見ると頷いている。


「それでは、リン達の意志は固いのでお願いします。」


 明日から開始という事で、町長なんか無視して皆で山を登り、俺の故郷「龍の里」を目指した。


 俺達は40分ぐらいで到着した。普通の人は3時間ぐらい掛かるらしいよ。

 こっちも里長なんか無視して、俺の育ての親パイリ母さんの所に向かった。



 リン達を少し下げさせ、俺が戸を叩いて呼び掛ける。


「パイリ母さん、ただいま。リン達を連れて来たよ。」


 戸が静かに開くかと思っていると、荒く戸が開きパイリ母さんが親の(かたき)にも見せてはいけない様な怖い顔で俺に向かって来た。


「こんの親不孝者で女誑しが~!!!」


 突然の激怒しているパイリ母さんに驚いている間に距離を詰められ、鉄拳制裁のゲリラ豪雨を受けた俺は何も出来ずに沈む。



 いつの間にか、俺の部屋のベッドに寝かせられ、下からはパイリ母さんとリン達の笑い声が聞こえていた。


「セツナ様は鈍感でして、大変なんですよ。」

「セツナはそういう所が有りますからね~。」

「セツナはニブイー。」

「そうなのよねー。」

「セツナ殿には感謝しておりますがあまりにも……。」

「育て方を間違えたかしら。」

「セツナはんには感謝してはるが、アレではな。」

「気付かないようで、ごめんなさいねー。」

「セツナ君は私達の気持ちに気付いて無いわ!」


「俺が何だって?」


 パイリ母さんを含めて全員が「ビクゥッ!?」となった。


「皆、俺の何を話していたの?」

「セツナ様が気にするような内容ではありません。」

「え?でも……」

「セツナ。リンさんも言っているのだから掘り返さない!」

「分かったよ。パイリ母さん。」


「セツナ。お帰りなさい。」

「ただいま。パイリ母さん。でも、さっきは酷いよ。何もしていないのに。」

「それはセツナがパイリ母さんを怒らせる様な手紙を寄越すからよ。」

「そんな内容を書いていないよ。手紙残っているなら読み返してみてよ。」


 パイリ母さんは、自分の部屋に行き、残していたであろう俺からの手紙を読んでいるようだ。


 パイリ母さんが戻って来た。


「セツナ。この件は忘れなさい。」

「え?」

「いいから!」

「……はい。」


 何故か問答無用で傷害事件を加害者が握り潰した。


 解せぬ。



 パイリ母さんが真面目な顔で話し掛けてきた。


「セツナ。そろそろ準備が出来ているから、リンさん達を連れて里長の家に向かいなさい。」

「何か有るの?」

「行けば判ります。」

「分かったよ。皆行こう。」


 俺達は里長の家に向かい到着した。


「里長、セツナです。」

「セツナか。待っていたぞ。久しぶりだな。さあ。奥に待っている方が居られるから行こうか。」


 俺達が奥の部屋の扉を開けると懐かしい顔が2つ有った。


「龍王様、お久し振りです。シャオ、ただいま。」


 この時、後ろから誰かが倒れる音がした。

 多分、彼女だろう。







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