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幼年期~デレた狂犬と半分人間辞めた主人公

タイトル回収

自覚すれば、直球。


  「知らない天井だ。」

 ん?違うな。村の来客用の部屋だよ。

 しかし、良く生き残れたなあ。

 ほぼ、なんて見栄張ったけどガッツリ致命傷だもんなあ。

  痛みが無いな。酷すぎて神経壊れたか。

 それに右足から痺れが有る。


 んあ?

  お姫様が、右足だけを血流塞き止めるダムのように乗かっとる。

  「目が覚めたようだな、セツナよ。お主は、5日間眠り続けた。何処にも異変は無く、傷痕すら無くキレイな身体のはずだ。」

  確かに痛みも無く、包帯等も無い為、傷痕見たがキレイなもんだ。

 

「はい。なんともありません。

 しかし、致命傷だった筈、どのような手段で治療を?」

  村には、この致命傷を完全治療出来る、魔法も治療薬も無い筈。どうやって?

  「何、村の秘薬で……」

  「残念ながら、村にそのような薬はございません。」

  「治療魔法で……」

  「村一番のパイリでさえ、不可能です。」

  「貴方様が都合良く持参しているとは思えません。本当はどうやって治療したのでしょうか?教えて頂けますか。」


  恐らく、気を失う前に見た蒼い東洋龍が関係が有るのだろう。

  「仕方がない、正直に話そう。セツナよ、鑑定は使えるな。それで、自分自身を見るがよい。」


  どうゆう事だ?

 ん?俺の種族の所が、人族では無い。

  「そうだ、見ての通りだ。セツナよ、お主は人族では無くなった。

 お主の傷は予想外に深く、薬剤や回復魔法でも無理だったのだ。

 そして、娘の願い。娘の命の恩人ゆえに、我が眷属に加えた。我が血によって。」

 

  鑑定を使って見たら、俺の種族の所の欄が人族では無く、『半龍半人族』になっていた。

  「やはり、気を失う前に見た蒼い龍は、貴方様だったですね。

  この大陸を囲む大海を統治し、天空の雷を支配し、武術においても、天・地・海並ぶ者無しの龍王様だったんですね。と、いう事は私の命を救ったのは龍王様御自身の血!?」


  お姫様は、龍王様が空いている他のベッドに移動しているから俺を抑える者は居ない。

 即座に、俺はベッドから降り龍王様に謝罪と感謝を込めて土下座した。

  「私ごときに、龍王様御自身の血を使ってしまい申し訳ありません。

  そして、貴き血を使い命を救って下さり、ありがとうございます。」

  「良い良い。先も申したが、娘の願いと命の恩人ゆえな。

  それとは、別の話になるがお主が半分とはいえ、龍族に連なる以上伝えなければならぬ事がある。

  この村の住人はな、人の姿をしておるが、全員龍族に連なる者達なのだ。」

  やっぱり、そうだったんだな。

  「ええ。存じております。

  流石に、同じ村に7年も暮らしておりますから。隠しているようで、隠しきれておりません。

  水浴びや泥酔時等に身体の所々に、有る龍鱗を確認していますから。」

  「そうか。やはり、気付いていたか。

 この村はな、天に有る幻想界とこの地上を繋ぐ玄関なのだ。幻想界についてはいずれ追々話そう。」

 

「はい、ありがとうございます。」

  うわ~、云わば神々しか行けない世界か~。楽しみだなぁ。

  「それとな、セツナよ。正直、娘の命の恩人に血だけでは対価が足らぬ。

  よって、セツナさえ良ければ、儂自ら武術の手解きをしてやろうか?云わば、儂の弟子だな。」

  「え~~~~~~~~~~~~~~~!?良いんですか?」

  「良い良い、勿論この儂の鍛練は厳しいぞ。」

  「望む所です!!!」

  「うるさ~~~い。はっ!?あれ妾は今何処に居るのじゃ?

 あ!?お父様。あああー!?セツナ!!目が覚めたのじゃな。」

  「おはよう、お姫様。」

  「うむ、おはようなのじゃ。そして、セツナよ、妾はそなたが好きじゃ。」

  「え?」

暖かい応援メッセージと星の加点にお願いします。

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