王都での日常~其の1
リーナが仲間入りしての日常です。
また、おかわり有ります。
俺達は昼食を済ませ部屋に移動して、皆と今後の冒険を相談した。
「リーナの準備期間という事で、王都の宿屋に皆で泊まってリーナに、冒険者の日常を1週間ぐらいして貰おうと思うけど、どうかな?」
「賛成です。」
「ランも賛成ー。」
「異存ありません。」
「アチシも賛成やな。」
「直ぐ出発でも良かったんだよ。」
「まあ、折角の王都だからな。もう少し見て周りたいんだ。」
「セツナ君。了解したわ。」
俺達は王都の見処等をリーナに聞いていると、ふと思い出して、皆に聞いてみた。
「皆は宝物庫から、何をえらんだの?」
「セツナ様。私は中型の『氷属性の魔石』で、武器等に使えればと思い選びました。」
「ランも同じくー。リンと同じぐらいの中型の『風属性の魔石』が有ったから、それを選んだー。」
「セツナ殿。吾が選んだ物も同じでな。中型の『土属性の魔石』にした。」
「セツナはん。アチシも中型の『火属性の魔石』やな。」
「セツナ君。お父様のマメな収集癖が初めて役に立ったわ。私も中型の『光属性の魔石』よ。セツナ君は?」
「俺は特に無かったから、皆と同じ中型の『闇属性の魔石』だよ。使う予定は無いけど、この大きさはなかなか手に入らないからな。」
俺達はこの後、訓練所に向かい軽く模擬戦をしながら汗を流していたら、俺と同じぐらいの身長と派手で高そうな服を着ている少年が、偉そうな従者らしき男性の大人2人を連れて、こっちに向かって来た。
「これは、リーナ王女殿下。御機嫌麗しく。」
「これは、ドンキホテ伯爵の次男、ドンファ=ドンキホテ様。こちらにはどの様な御用件で?」
「何を言っておられます。僕たちは、婚約者ではありませんか!」
「いいえ。その様な事実関係は一切、口頭による証人も双方合意による書類すら残されておりません。更に言えば、お父様やお母様から何1つ聞いておりません。」
「リーナ王女殿下。僕たちが初めてお逢いした時、運命を感じたではありませんか。」
「お会いした時、私には一切、何も感じておりません。」
「リーナ王女殿下は、あの時に微笑んでいたではありませんか。」
「王族に連なる者として、王女の義務と役割を果たす為に、来場者の一人一人に歓迎の意を表すのは当然です。」
「2ヶ月前のあの祭典の時、僕とのダンスを王太子殿下と第2王子の次に選ばれたではありませんか。」
「祭典等のダンスは、最初の一回は身内か婚約者以上が恒例で、その後はある程度に相手を自由に選ぶ事が出来、ダンスに誘われた中で最も家の爵位が高かったのがドンファ様だからです。」
俺達はこのやり取りを聞いていたが、余りにもな独り相撲な勘違いに思わず吹き出した。
「ぷっ。」
「無様。」
「可哀想な人ー。」
「自意識過剰。」
「間抜けやな。」
俺以外は皆、口に出していたけど、容赦無いな。
「おい!そこの笑ったお前!」
「俺?」
「そうだ!お前の様な下民が何故、ここに居る?」
「ドンファ様。こちらの方々は、私が招待したお客様です。無礼は許しません。」
「リーナ王女殿下。貴女はこの下民に騙されているんだ。それなら、この僕がリーナ王女殿下に群がる害虫は駆除して、リーナ王女殿下をお救いしましょう。」
「ドンファ様、何を言っておりますの?」
「リーナ王女殿下は黙っていて下さい。僕が害虫を駆除しますので。おい!そこの害虫。僕と試合をしろ。僕が勝ったらお前は鉱山に強制労働に送り、そこの女共は僕の下女として働かせてやる。」
「ドンファ様。ふざけるのは……」
「良いでしょう。俺は、あなたの試合を受けましょう。」
「セツナ君。良いの?」
「あそこまで言われたらね。それとアレ、潰しても良いか?」
「会話が出来る程度までで、殺さなければ良いわ。」
「おい!何をこそこそ話をしている!」
「では、心配事は無くなったので試合を始めましょう。」
「リーナ王女殿下に群がる害虫め、直ぐに駆除してやる!」
リーナが害虫を見る様な目で、俺の前の居る馬鹿を見ながら、宣言した。
「試合開始!」
「ぶげっ。がっ。ぎゃっ。ぐっ。…………」
開始と同時に俺は、馬鹿の木剣を蹴りで木剣を持つ手ごと潰しながら引き剥がし、後は、リン達への暴言の罪を償って貰う為に、倒れない様にリーナの注意を意識しつつ、限界を見極めながら潰した。
「勝者、セツナ君。」
「「坊っちゃん!」」
「貴様、よくも!」
「貴様ら全員に罪を背負って貰おうか!」
「ふー。リーナ、この馬鹿共は?」
「死んでなければ構いません。」
「了解。」
俺は、馬鹿共2人の両腕、両肘、両足、両膝に「風乃弾丸」を撃ち込み、左右両肩に「雷撃弾」を2人に撃ち放った。
止めに2人の顎を蹴り上げで砕いた。
「「があっ!!」」
リーナが前に出て
「そもそも、何故、ドンファ様がここに来れるのです?王族が許可を与えた者か、王宮騎士団のみ。例え、侯爵といえども許可無くば入れません。誰か?」
「リーナ王女殿下、お呼びでしょうか?」
誰か分からんけど、王宮騎士団が5人来た。
「この無礼共を、王家反逆罪で投獄して、断罪しなさい!」
「「「「「はっ!!!!!」」」」」
王宮騎士団5人がゴミの片付けが終わり、リーナが俺達の下に帰って来た。
「セツナ君にリン達、ごめんなさい。嫌な思いさせて。」
「俺は気にしてないよ。」
「セツナ様の言う通りです。何より、私達の気持ちを晴らして頂きましたから。」
「ランも、リンに同意ー。」
「セツナ殿、ありがとうございます。」
「セツナはん。スッキリしたわ。」
「セツナ君。この後、どうするの?」
「そうだな。王都に繰り出さないか?序でに武具一式の修繕と補修と武器の強化しよう。」
「「「「「賛成。」」」」」
軽い喜劇が終わった後、俺達は武具一式の修繕や補修とリーナの武具一式を皆と同じにする為に、王都の鍛治屋ペレンに向かった。
「ペレンさん、居る?」
「おお。坊主、武具一式の修繕や補修か?」
「まあ。それも有るけど、俺以外の武器を作って欲しいだ。」
「何故だ?」
「運良く、中型の属性付きの魔石を手に入れたからなんだ。」
「そういう事なら、構わん。全員分の武具一式と武器を出せ。」
「それと、もう1人。彼女の分はこれを使って皆と同等同質に仕上げて欲しい。」
「構わんが、鱗と、有るならワイバーンを寄越せ。」
「はいよ。鱗と最後のワイバーンだ。因みに、彼女の武具一式は、防御力を残しながら動き易さや回避に重点を置いた魔導師系で頼む。」
「また、偉く注文が多いな。そもそも、その彼じ……!?」
「はい。声に出さないように。」
「おい!坊主!!何故、この方がここに居る?」
「それは、今後は俺達と共に冒険の旅に出るからだよ。」
「何でそうなる!?」
「まあ、詳しくは……、知らない方が良いか?」
「……そうだな。知らない方が良いな。なら、冒険者として扱うからな。体型を測らないといけないが……」
「それなら、私が信頼する女性が調べて記入した紙が有りますからこれを。書かれている内容は何処に出しても、例え他国の王家の服飾系や専属の鍛治屋に出しても通用する書き方になっています。それと内容は覚えて下さい。」
「わ、分かった。」
「覚えましたか?」
「おれも王都の鍛治屋の職人だ。覚えたぞ。」
「では、その紙を……。ミヤ、お願い。」
「……はいな。」
ミヤが受け取ったリーナの体型の数字が書かれた紙は、ミヤが燃やした。
「では、ペレンさん、私の分までお願いね。」
「坊主……。とんでも無い客を連れて来たな。」
「まあ、王都に自信と誇りを持って店を出して居るんだから、いつかは訪れる日だろ?」
「まあな。よし!坊主、1週間後に来い。完璧に仕上げてやる!!」
「じゃあ。頼みます。」
俺達は、王都に繰り出した。
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