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領主館でのやりとりと順番待ちのイベント

日常的なやりとりと、所謂街中イベントと一難去ってまた一難。

 翌朝、俺達は朝食を取り身支度を整え、領主館に向かった。

 俺達は領主館の門番に今日の事を伝え、迎えに来た執事さんの案内で応接室に移動した。そういえば、執事さんの名前聞いて無いや。


「久しぶりだね、セツナ君。防衛戦の活躍は聞いたよ。この都市を預かる者として感謝している。」

「気にしなくて大丈夫ですよ。俺達は自分が守りたいから、そうしただけななので。」

「そうかい。なら、家族を守る父親として、お礼を言うよ。」

「もう良いですよ。気持ちは受け取りましたから。」

「分かったよ。では、娘達に怒られたく無いから、領主としての役割を果たそうかな。」

「お願いします。」


「冒険者セツナにそのパーティーは、スタンピードに因る危機的状況の中、都市防衛戦に於いて最高の成果を果たし、都市に生きる人々を守った最大功労者に、都市名誉章のメダルと金一封を与える。」

「有りがたく頂きます。」


 拍手が鳴る中、執事さんやメイドさん達が祝辞を述べてくれた。

「セツナ様方、おめでとうございます。」

「都市を守って頂き、ありがとうございます。」


 勿論、リン達にもお礼の言葉を貰っていた。

 周りを見ると、偉そうな服を着ている人物は居らず、笑顔以外の参列者は居なかった。どうやら、俺達が余り目立ちたく無い事を察してくれたのか、それとも、この後のお茶会が始まる時間を延ばさない為かな?


 もう待ちきれない。と言わんばかりの顔をしたミリスお嬢様が、近づいて来た。


「久しぶりね。リンちゃんにランちゃん。それと、はじめまして。私は、領主ガイル=シゼル=ミズナヤの長女ミリス=シゼル=ミズナヤと申します。」

「こちらこそ、はじめまして。吾が名前はセレンと申します。」

「はじめまして。アチシの名前はミヤと申します。」

「では、セレン様とミヤ様、お茶会に招待させて頂いても宜しいでしょうか?」

「「喜んで!!」」



 こうして、リン達は、ミリスお嬢様にお茶会に招待されて行った訳だ。

 俺は領主に俺1人で帰る事を伝えると、

「セツナ君。そろそろ、私を名前で呼んでくれないか?私達の仲じゃないか、ガイルと呼んでくれ。」

「一応互いの立場から遠慮してたんだけど、そっちが良いなら、ガイルさん。と呼ばせて貰うよ。」

「ああ。それで良い。」

「後、この場を借りて、そちらの執事さんの名前を聞いても良いですか?」

「そういえば、まだ自己紹介がまだでしたね。

 領主様に仕える執事で名前は、ヤナク=カタハヤ。と、申します。ヤナクとお呼び下さい。」

「ヤナクさんですね。よろしくお願いします。」



 やっと執事さんの名前を知った俺はリン達の事を頼み、領主館を後にした。因みに、先程領主館で貰ったこの「都市名誉章のメダル」とは、素材そのものは価値が無く、これを使うとこの都市内で、領主館指定の店で買い物をする場合、1割り引きをして貰えるたり、進入に制限が掛かる所も、領主の許可だけが必要な所なら入れるらしい。


 俺は当ても無く歩いていると、ナンパされて困っているそれなりの服を着た美少女に声を掛けた。


「待たせな、イリーナ。皆が待っているし、時間も差し迫っているから行こうぜ。と、いう訳で失礼するよ。」

「はあ? 貴方誰?」

「おい、どういう事だガキ!?」

「はあー。折角、平和的にこの場を抜けさせようとしたのに台無しだよ。」

「ちっ!つまりこのガキは、おれ等を馬鹿にしていた訳だな?

 おい、お前ら。このガキを潰せ!」


 俺は美少女を後ろに下げさせ、ナンパ共をネタ技を使いながら戦闘不能にしていった。1人は一本背負いで投げて、地面に頭が叩きつけられる前に腹を蹴ったり、1人は固定して無い棒を固定しないまま折れる蹴りを、骨が折れない程度に加減して足を蹴った後、以前も使った肝臓殴りからの顎殴り上げをしたりと手下共を戦闘不能にしていった。


「このガキ、何者だ?」

「只の冒険者だよ。」


 俺は残ったリーダー格を密かに身体強化をして、腹・胸・顎に左のほぼ同時の3連打を喰らわして戦闘不能にした。

 ここにリン達が居なくて良かったよ。最後の攻撃もネタ技だからなぁ。ジト目はキツい。


「一応、助けられた形だから礼を言うわ。」

「こっちも見返りを期待して無いから気にするな。じゃあな。」

「待ちなさいよ。一応とはいえ、助けられたからにはキチンと礼はするわ。この近くに喫茶店が有るから奢るわ。」

「そうかい。なら、ご馳走になるよ。」



 俺達は近くに開いている喫茶店に入り席に着いた。


「私の名前はマナサよ。改めて、一応助けられた礼を言うわ。助けてくれてありがとうね。」

「どういたしまして。しかし、義理堅いんだな。」

「ここで、キチンとお礼をしないと、後でどんな事を言われるか分からないのよ。」

「納得した。」

「それに、この店の店主は私の友達だから、何かあっても証言してくれるわ。」

「用意が良い事で。」

「じゃあ、適当に選んでよ。それと貴方の名前は?」

「俺の名前はセツナだ。店員さん、このおすすめを下さい。」

「セツナは何故、独りでいたの?」

「俺以外の仲間に予定が有って、用事の無い俺は散策していた訳だな。」

「仲間外れね。」

「違うよ。」

「なら、淋しいセツナの為に私が付き合ってあげるわ。」


 こうして、マナサの質問に適当に答えながら、ある程度は時間が経った為、店を出てマナサと別れた。

 俺は散策を続け、結局は足が冒険者ギルドに向かった。


 冒険者ギルドに入った俺は酒場に向かい、ジュースを頼みのんびりしていると、再び、冒険者ギルドの戸が勢い良く開いた。


「誰か、助けて下さい。お願いします。」



 

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