転生準備その3~そして、転生
やっと、スタートします。
セツナの物語を綴りたいと思います。
ちなみに、この母親と謎の女性は当分出番無しです。セツナが一人前になり世界を旅始めないと会えません。しかし、形は違えと、母親はたまに出てきます。
女神様、スキル付与についてですが、例えばオリジナルの作成は出来ますか?
それと、既に有るスキルを分解や統合して、別個の新しいスキルとして作成出来ますか?
出来るのであるなら、欲しいスキルが有るのです。
可能ですか?
「可能か不可能かで言えば、可能です。
ただ、魂には、それぞれの許容量が有りますので、欲張ると付与出来ない可能性が有ります。
それと、死者蘇生系のスキルや魔法やアイテム等も有りませんし、作れませんし、禁止にしています。
いくら、転生するとはいえ、やはり命は一つだからこそ、尊いと思いますから。
後、ステータスはゲームのように存在しますし、専用のスキルや魔法やアイテム等で、知る事は出来ますが、見えるのは、名前と種族と出身地と称号と罪科だけです。
それ以外は見えません。
そのように創造神が決めたので、誰も、貴方が転生する世界に存在する地球の神話の神々すら見る事は出来ません。」
そうなのですか。分かりました。それと、許容量が決まっているのなら、今限界まで、付与した場合には、転生後スキルを身に付ける事が出来無くなるのでしょうか?
「そんな事はありません。
ただ、今貴方は魂だけの存在なので限界が有るのです。
例え今限界まで付与しても、転生すればまた肉体、つまり器が有るので再びスキルを修得する事が出来ます。」
良かったです。
では欲しいスキルですが、アニメやゲームを参考にして、恐らく似た様なスキルが有っても、私が希望するスキルでは無いと思うので、オリジナルもしくは分解や統合して、別個のスキルとして、作成したいと思います。
しかし、その前に既存で欲しいスキルが有れば付与したいと思います。
先ずは、『全異常状態無効』と『隠蔽』は有りますか?
それと、幾つかのスキルは転生後に修得出来ますか?
スキル名は、『◯◯』や『◯◯◯◯◯◯◯◯』や『◯◯』や『◯◯◯』等ですが、可能ですか?
「勿論可能よ。
誕生時に付与されるユニークスキル以外は、簡単・難しいや時間が掛かる・掛からないの違いはあるけど、基本全てのスキルは修得可能よ。
それと、今限界まで、付与しても、ユニークスキルは誕生時に付与されるから大丈夫よ。
後、魔法もスキル扱いなんだけど、素手や武器等を使う物理攻撃技は、HPに相当する部分を消費するし、魔法攻撃や回復等の使用は当然、MPに相当する部分を消費するわ。
それに例えば、雷魔法を付与した剣で、物理攻撃技を使えば当然、両方消費する事になるのよ。」
女神様、分かりました。
「後は、さっきは見えません。と言いきったけど、鑑定系の上位スキルなら、自分のスキルなら見えるわ。
ごめんなさいね。
数百年ぶりの転生準備に間違えちゃた。(ここでテヘペロはしない方が良いわよね。)
それでね。結局ゲームでの、HPやMP、腕力や敏捷性や物理防御や魔法防御や器用や精神力や幸運値等は、創造神しか見えないの。
理由はね、『ステータスが見えるのはゲームを攻略本を見ながらするのと同じだし、詰め将棋や詰め囲碁と同じでつまらない。』と言う訳なのよ。どうやら、創造神は、脳筋寄りみたいね。」
なるほど。そういう訳ですか。
女神様、今の所、頭に浮かぶ疑問は解消されました。
改めて、付与したいスキルを話したいと思います。
欲しいスキルは……
しばらくお待ち下さい。
いや~熱中したわ。あれから、5時間経ったわ。
結局、今の段階で欲しいスキルが付与しきれず、転生後に直ぐ使えるオート型にせず、転生後に鍛練して身に付けるマニュアル型にする事で付与達成。
しかも、空きが出来、転生後まで諦めてたスキルを付与する事が出来ました。
うん。ラッキーだわ。では、女神様。転生前の準備が終了したと思います。
先ほど話した通り、自我や日本での記憶は出産直後で構いません。
食事やトイレ等は、3日も有れば、慣れるし悟れるでしょう。
動けない間は、魔力量アップを目指しながら、動かなくても修得出来るスキルを磨こうと思います。
女神様、私の為に長い間ありがとうございました。
あっ、そうだ。女神様、創造神様の御名前を教えて頂けますか?
「創造神の名前は、『エルドロード』よ。」
さあ、転生しましょう。
貴方に転生後の人生に祝福が有らん事を。
新しい世界を楽しんできてね、刹那。
ああ。今までありがとう。新しい人生を楽しんくるよ。
じゃあ行ってくるよ。
『創造神エルドロード様。』
「もう、バレていたのね。
まったく……、そうね。
一本取られたままは、悔しいわね。
本人に内緒で、加護でも与えて鑑定で見えるようになって驚いた顔を見る事で仕返しとしましょう。」
(痛いし、息が出来ない、苦しい。)
「オンギャア!オンギャア!!」
え!?俺の声か?
そうか、転生したんだ。と、いう事は、俺に触れている人が俺の母親かな?
「ごめんなさい。今は触れる事も出来るし、抱きしめてあげられる。けど、貴方の成長を見守ってあげられない母を許して。
貴方の名前は『セツナ』。
愛しているわ。
……
パイリ。セツナを頼むわね。先方には、既に話してあるから。」
ん!?
どうゆう事?
「任せて下さい、奥様! 必ずや、セツナ様をかの地まで御守りし、奥様に代わりセツナ様を立派に御育て致します。
奥様も、御体を御慈愛下さいませ。」
あれ?産まれて直ぐに親無し!?
父親の気配みたいなのは無いし、母親とも離ればなれか?
どうやら、この『パイリ』って人が俺の母親代わりをするみたいだな。
それに、会話を聞いていると望まれない誕生じゃあ無いみたいだし。まあ、いつか会えるでしょ。
「分かっていると思いますが、事情を知っているのは村長だけ。 私達の事は誰にも話してはなりません。
勿論、セツナにも!
当然、万が一あの方に御会いする事が有ったとしてもです。
よろしいわね。
私の方も心配ありません。親友のあの子もじきに……、あら、到着したみたね。パイリ、セツナを見守ってあげてね。」
「はい奥様。命に代えても御守り、御育て致します。」
暫しの別れか。
「まったく。このわたくしをこんな所に呼び出し出来るのは、世界広しと言えども、貴女だけですよ。」
「そうね。私に命令出来るのは、世界でも、3人だけ。
お願い出来るのも、10人も居ないわね。では、後は頼むわね。」
そして、誰も居なくなり、朝日が清廉に辺りを照らすだけに……
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