間章~セツナの回想
ちょいキツいけど、実際にその世界で生きる者の本音かな?
転生してから、12年以上経つのか。
最初の問題が、いきなりの母親の別離。これはパイリ母さんのお陰で大丈夫だった。赤ん坊とは言え、中身30過ぎのサラリーマンだもんなぁ。
次の問題が、食事とトイレ。食事は、運良く?運悪く?パイリ母さんは乳が出ない為、家畜の乳。
トイレは、予想より長引いたけど、4日で慣れて悟れた。中身が中身なので、出来るだけ食事とトイレ以外は泣かないようにした。
流石に1年以上の旅は辛かったけど、パイリ母さんは頑張ったよ。もし、実の母親に逢えたら、手放しで可能な限りの賛辞を実の母親に伝えたい。
タッチではなくて、立っちとハイハイをマスターした俺は、早速、この世界の書庫を探すべく爆走した。ハイハイでだけども……。
勿論、パイリ母さんに迷惑掛けない為に、家の外には我慢して出ないようにした。その分、身体の鍛練を兼ねて家の中を動き廻った。
外に出れるようになると、周りの家の気配りをしながら、身体を鍛え、魔法の鍛練を開始した。好奇心から、里長の家に行ってみた。勿論、侵入捜査をする為に。想定外に有った蔵書に驚いていると、俺を見つけたパイリ母さんと目が合い、かなり厳しい肉体言語で説教を受けた。死ぬかと思ったよ。
それから里に生きる者としての義務を果たしながら、強さを求めた。たまにやり過ぎて、パイリ母さんの肉体言語の説教をやり過ぎで喰らう。
そして、ベル様こと龍王様と御令嬢の狂犬シャオに出会う。初っぱなから、死に繋がるイベントに遭遇したけど、龍王様の血で九死に一生を得る。
その後は、龍王様や三将達と鍛練しながら、シャオとは、意外とアレから大人しくなり、物静かな時間を2人で過ごした。
東の大国オウカの第3王女リーナ=イバス=キリュウの案内役も、それなりに頑張った。なんせ、ドラゴンとの殺陣は、数日間に渡る構築と実演を繰り返した力作だからな。
そして、アルスランの町での冒険者生活。
ギルド作成の最短コースを消化する中で、盗賊の討伐も経験した。勿論、最初の殺人とその夜はキツかったけど、それ以降は何とかなった。
まあ、この世界で転生したから、赤ん坊だけど、耳は聞こえていたから、その辺の耐性出来ていたし、前世では命懸けなイベント無かったけど、漫画やアニメやラノベで知識として記憶していた。
その中で、頬に十字傷を持つ剣士の「剣は凶器、剣術は殺人術……」に、共感を持てた。後、狼さんの「悪即◯」にも同様に共感を持てた訳だ。
勿論、これ等は創作物だと理解しているが。
だからこそ、この世界では捕まれば基本、鉱山等の強制労働か死刑の盗賊には、途中から何も思わなくなった。
もし、ここに何も知らない日本人が居て、盗賊に対する俺の行動を知れば、「それは人として良く無いよ。」等と言うかもしれないが、では、実際に本当にそんな生きるか死ぬかの場面に助ける人が居ない状態で言えるのか疑問だね。
当然、命そのものは大事で大切だと思うけど。
そんな訳で異世界特有の命の価値観の洗礼を受けて、俺は成長した。
後、この数ヶ月で、ドラゴンと決闘して勝ち鱗や牙や爪を貰い、それをギルドに売る。を繰り返した。ギルドが止めるまで続けた。相場が崩れるから止めたが、まだ、ギルドには、売買を待つ俺名義の鱗達が待っている。
だから、全国のギルドの俺名義の預金には、大金が増え続けている。後、1年はアルスランには、換金待ちの鱗達が有る。
俺の生涯の目標は、創造神のオタク魂で、世界中に存在する地球産の神話系の強者との戦いや世界の美味や珍味を。
その途中のオマケで両親探しかな。
創造神のお墨付きで、死に繋がる悲劇は無いみたいだし。
さて、明日の盗賊狩りで手に入るお宝はどんな物が有るかな。楽しみだ。
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