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領主達との別れと爆弾発言

 あれから3日が過ぎた。

 この件について俺達の事は秘密にして貰い、領主は政治的判断を交えながら第2夫人と長男を処理した。長男は、病に寄る急死とした。第2夫人はその事が原因で心労によって葬儀終了後は別館に静養。出入口に門番を置き、手紙等の連絡を監視した。


 牢屋に投獄された暗殺者は、次の朝には衞士達と共に物言わぬ死体となっていた。

 あの時に探索したが、違う場所に伏兵が潜んでいたようだ。

 どうやら、暗殺者達が使用した黒塗りの短剣が紛失して探したが見つからなかったらしい。


 第2夫人の動機は、ミリスお嬢様が亡くなれば、長男に後継が廻って来る「爵位略奪」が理由だった訳だ。

 ミランダさんとミリスお嬢様は早々に立ち直り、リンとランをお茶会に誘い気をまぎらわせているらしい。ついでに、2人は貴族令嬢の礼儀作法を教えて貰っているようで連日泣き言を聞かされている。


 そろそろ、この領主館を出ようと思う。色々と気を使うし、冒険者稼業が出来難い。リンとランに相談して了解を貰えたので、領主にその旨を伝えると、最初の報酬を伝える事と、この都市を出る時には、必ず伝える事を条件に了承を貰えた。


 数日後の領主達の別れの日

 最初の頃のクールは何処へやらで、ミリスお嬢様とリンとランが涙を流しながら熱い別れをしていた。


「リンちゃん、ランちゃん、別れたくないよ。ずっとここで一緒に暮らそう。」

「私も別れたくありませんが、私達にはするべき事がありますから。」

「ランも別れたくないけど、リンと同じだから。」

「……なら、お手紙頂戴。返事を必ず書くから。」

「私も必ず書きますね。」

「ランも書くよ。」

 え?俺ですか?別にラノベの主人公でも無いので、「わたくしも、セツナさんに付いていって冒険者になります!」というイベントは発生しません。

 俺は領主とミランダさんと執事さん達に挨拶をして別れをつげた。


 領主館を後にした俺達は、領主推薦の宿屋に宿泊し馬車を預け、武具屋廻りをしていた。


「特に良さそうな武具は有りませんね。」

「ランも無いと思う。」

「なら、俺に考えがある。鍜治屋に向かおう。」


 鍜治屋に到着した俺達は、事前に向かう途中でアイテムボックスからマジックバック(バッグ)に入れ換えた武具を店主に出し、彼女達に合うように調整して欲しいと依頼した。

 しかし、彼女達はまた俺をジト目で見たが店主の熱意が誤魔化す事が出来た。(「店主の熱意が誤魔化す」とは?)

「またですか?何故、こうも準備がよろしいのでしょうか?」

「ランも不思議ー。」

「それは、万が一の時に困るからだよ。」

「確かに坊主の準備には若干怪しいが、武具自体はお嬢ちゃん達の命を護れる『一級品』だ。」

「……そうですか。」

「そうなんだー。」


「後、お嬢ちゃん達の武具もそうだが、坊主の武具も一級品だが、何処で入手した。教えてくれ。」

「アルスランの武具屋の特注品ですよ。」

「アルスランか!」

「それと、預けた武具や俺の武具も見れば判る通り、外見は地味になるように宜しくお願いしますね。何故なら、外見に誘われて面倒くさい奴等が沸いて寄って来るので、そして分かる人と職人用に簡易鑑定したいので。つまり『判る奴は解る』ってやつで。」

「成る程な。坊主、明日には出来ているから何時でも来い。」



 俺達は、鍜治屋の店主に武具の調整を依頼をし、冒険者ギルドに向かった。


「特に良さそうな依頼が無いですね。」

「ランも無いなー。」

「今日の所は、常設依頼で良いか。」


 俺達は盗賊情報を確認してギルドを後にした。


 都市を出て森林に侵入して陣形を俺先頭で次がリン。最後尾をランが担当する。俺の指示するまで、先頭1人が魔物と戦い、真ん中が先頭のフォローに入り、最後尾が後方を警戒する。


 探索を開始するが単発のゴブリンばかり討伐していると、左右前方に12匹のゴブリンによって周りを囲まれたが、歩きながら、『風乃弾丸(エアバレット)』を12連発放ち、全て眉間に命中し撃ち抜く。イメージは、都会の掃除屋の44マグナムのアクションを参照している。


 俺はゴブリンの討伐証拠の右耳を切り取っていく。彼女達は周りの警戒をしている。

「相変わらずの速さと命中率ですね。」

「ランも使いたいなー。」

「まあ、教えても良いけど難しいぞ。後、もっと上を目指しているが、あの速さと命中する事がこの魔法の存在理由だからな。」


 ゴブリンの処理が済んだ俺は、お昼を提案した。

「賛成です。ランの料理の腕も上がっているから楽しみです。」

「ランもー。頑張って作っているから嬉しい。」


 俺達は食後のまったりをしている中、彼女達に話し掛けた。

「2人に渡したい物がある。」

 俺はアイテムボックスから、地味なポーチ2つを2人に渡した。

「このポーチは?何故か嫌な予感がしますが……」

「このポーチくれるのー。」

「2人に渡すポーチは、俺が製作したアイテムボックスの効果を持つ魔道具だ。収納無限で内包物の時間停止する。オマケに内包物のリスト化されている。だから、それぞれ所有者登録をして受け取って欲しい。」


「……そうですか。規格外と思っていたのですが、此処までの化け物とは!」

「何か凄いんだね。大事にするよ。ありがとー。」


 まあ、アイテムボックスの効果を持つマジックバックなんて王国の宮廷魔導師やダンジョンの深部からしか入手手段無いからな。

「2人共。そのポーチは、表向きは容量は『大』で、時間経過『遅延』として扱ってくれ。」

「大丈夫です。心得ております。」

「分かったー。」


 そうそう。これも言っておかないと、

「最初に渡した腕輪はあくまでも緊急措置用だからな。誰が見たり聞いたりするか分からないから、普段から注意してポーチを使うようにして欲しい。」

「「はい!!」」


 ん?何かリンが神妙な顔しているぞ?

「あのいつかはお伺いしたかったのですが。何故これ程の強さと魔道具等を所持されているのでしょうか?」

「ランも気になっていたー。」

「ああ。それはな、俺が何処で冒険者ランクCに成ったかで大体分かると思うよ。」

「まさか!先程、名前が出たあの町ですか!?」

「何処ー?」

「そ。アルスランで冒険者ランクCに成りました。」

「この大陸で最難関のギルドで!!」

「あそこのギルド、有名だよねー。」

「あの町は、冒険者ギルドだけでは無いんだよね。鍜治とか裁縫系とかも、化け物で厳しいんだよね。余り知られていないけど。」


「……そうですか。疑問と不安が取れました。

 改めて、これからも宜しくお願い致します、セツナ様。」

「ランも同じくー。」

「これからも宜しく。リン。ラン。」


 こうして、3人の絆は更に深まり、探索を続行したのだが、


「キャアーーー!!」


 悲鳴が鳴り響いた!


暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

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