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魔族の戦闘と切り札

世界の規則で厨二、発動

ナメ◯ク以降での見えない、音だけの戦闘は楽しい?

ボクは物足りない。だから無理に書かない。

「皆さん、初めまして。この少年の身体を頂戴しました、魔族です。」



 俺は唖然としていた。再び静寂が訪れ、魔族と称した存在が動いた。胸に刺さったままの短剣は音も無く、身体の中に沈み刺し傷は消え、話し始めた。

「この少年の内側から楽しく見物しておりましたが、つまらない結末に大変強い不快感を感じております。ですのでここにいる皆さんで、不快感を解消したいと思います。

 それでは皆さんには役割を持って貰います。大丈夫ですよ、台本が無くても私が指揮しますから、阿鼻叫喚を期待します。」


 俺はこの窓の向こう側が庭で芝生だったのを思い出し、運良く俺と魔族と窓が一直線上だったので風魔法を使い、魔族を庭に押し出した。その後を追い、俺も庭に踊り出る。


「おやおや、乱暴な方ですね。折角、私の指揮振りを披露する所でしたのに無粋な方だ。」

「そういう訳にはいかないな。折角、危ない所を助けたし、宿のお世話になっているんだ。恩は返さないといけない。」

「全く、その程度でたった1つしかない命を投げ出すとは、可哀想な方だ。せめて、その安い命を私が有効利用してあげますよ、私の指揮振りによって!」


 俺は予め彼女達には、魔物以外で魔法込みで戦闘を始めたら、護衛対象を優先して安全を計り、周りに自分達しか居ない場合は、ある程度離れて周りに注意しつつ自身の防衛を優先するように伝えてある。

 だから俺は前にいる魔族のみに意識を向けて対処出来る。

「器になった少年は無事なんだろうな?」

「貴方の目は節穴ですか?胸に刺した短剣を見て無いのですか?」

「いや、短剣無いし、胸に傷跡無いし。」

「胸に短剣を刺して無事でいられる生物が存在すると思いますか?短剣は元々、私の物です。」

 テンプレを考えるとアノ可能性が有るな。

「さあ!無駄なお喋りは終了して、一方的な蹂躙を受けなさい。」

「死ぬのは嫌だから抵抗さして(させて)貰う!」


 俺は戦いながら、長男を救える可能性を探した。

 助けた後治す事を前提に腕を斬ってみたが、血が流れる事無く、斬り落とした腕が勝手に浮かび斬り口同士が引っ付き傷跡無く元通りになった。

 チラッと領主館の方を見ると、庭の出入口に領主とそれを守る様に彼女達が立っていた。どうやら、腕を斬り落とした辺りから見ていたようで、


「セツナ君、構わない。長男の魂を救ってくれ!」


 俺は領主の覚悟を聞いて、俺も覚悟を決める。

 俺は徐々に力を上げていった。魔族も段々追い詰められて、胸に沈んだ黒塗りの短剣を出現させ振るい始めた。


「人族にしては出来ていますね。誉めて差し上げますよ。」

「それはどうも。こう見えても冒険者ランクはCなんでね。」

「それがどれ程のモノかわかりませんが、お遊びは此処までにしましょう。」


 俺は魔族が何かしようとした瞬間のスキを逃さず、剣に魔力を纏わせスキルに寄る強化込みの身体強化を掛け、一気に駆け寄り黒塗りの短剣を俺の剣で叩き斬って破壊した。


「……!?」


「……我が主より戴いた短剣が!」


「貴様、楽に死ねると思うなよ。親でさえ、一目見れぬ無惨な身体にして、激痛の中で殺してくれるわ!」


 あらら。思った以上に怒っているよ。

 しかし、可能性の1つで有る短剣が本体でした。というのは消えたな。この後、器である長男の身体を捨てて、魔族を倒したら生きていた……は、甘い希望かな。


「もう良いわ。この器は必要無い。」


 魔族が宣言した瞬間、長男の口から黒い液体が溢れだし長男の全身を覆い外見が変わっていった。

 熊型の魔物に近いが、頭には山羊のような角を生やし、魔族の腰辺りからワニのような尻尾が生えていた。普通なら変身中に遠慮無く、止めを刺すべく動くのだが、念の為に様子を見た。


「さあ、恐怖と激痛と絶望を抱く時間が来た。

 我が主より戴いた短剣を、破壊した罪を悔いながら死を覚悟するがいい!!」


 俺は魔族の力量を計りつつ、互角の戦いを演じた。本性を晒した魔族の力量は確かに凄いが、この程度ならリンとランの2人で時間を稼げると判断し彼女達を喚ぶ。


「リン!ラン!魔法を放つ。時間を稼いでくれ!」

「「了解!!」」


「ふっ、愚かな。先に仲間を犠牲にするとはな。では望み通りに仲間の無惨な死体を見て後悔するがいい!」


 俺は、さもこれから放つ魔法が切り札かと周りに思わせるべく、詠唱を始めた。


『荘厳なる大地の戒めよ。一時(ひととき)解き放ち、地の底より業火を呼び寄せ、敵を滅ぼせ。爆炎を放て!獄炎焦熱槍(マグナランス)!!!』


「リン!ラン!離れろ!!」


「グギャアアアアアーー!

 何故、私の身体が燃えているのだ?」

「その魔法はアチラ側にも効果が有るからだよ。」

「貴様、何故、知っている?」

 周りには聞こえない位で

「龍王の弟子を舐めるな!」

 俺は敢えて声を出し、

「じゃあな!」


 魔族は器の長男の身体を残す事無く、消滅した。

「お疲れ様です。」

「ランは魔法見てびっくりしたよ。」

「時間稼ぎ、ありがとう。」


「セツナ君、長男の魂を救ってくれてありがとう。」

「結局は助けれませんでしたけどね。」

「それでもありがとう。」


「ふぅー。疲れたー。」

 







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