テンプレな駄目で馬鹿な貴族と、スラム強襲
主人公また、素が顔をちょっぴり出す
スラムのお偉いさんの厄日
獣人への礼儀講座
帰り道、彼女達の故郷の話を聞いたりしながら進んでいる時、不意に気配を感じそちらに視線を向けると誰もいなかった。念の為に強化した探索魔法を使ったが反応は無かった。
「どうかしましたか?」
「いや、気配を感じたが気のせいだったみたいだな。」
「そうですか。」
「そろそろ、君達を襲った奴等の話を聞いて対応を考えようか。」
「よろしいのですか?」
「もう一蓮托生だし、これからが落ち着かないからね。」
「「ありがとうございます。」」
町に帰り冒険者ギルドで、盗賊討伐の報酬を受け取ったが冒険者ギルドでは、入る時と出る時にまるでモーゼ状態になり笑いを堪えるのに苦労した。決闘の話が拡がったのだろうが特に問題無いから放っておいて、宿屋に向かった。
宿屋の店主に料金を渡し馬車と馬を預け、夕食を頂き部屋に入る。
因みに、馬達には破壊不可の付与を付けた魔道具の首輪を着けており、馬の首をはねないと取れない様になっている。馬車の方も、破壊しないと取り出せない仕様にした発信器モドキの魔道具を付けているから安心だ。ついでに言うと、彼女達に渡した腕輪にも、発信器モドキを付与している。
食後のまったりを満喫し、そろそろ話を切り出した。
「君達を襲った奴等で何か分かっている事は無いか?」
「いいえ。特に特徴の有る名称や服や武装も有りませんでした。」
「唯一の情報が、この町のスラムで、拘束されていた事だけです。」
「そうか、分かったよ。明日はギルドからの買い戻しが有るか無いかの確認をして、その後スラムの情報を集めてスラムに行ってみよう。」
リンとランは順番に返事を返した
「はい。」
「分かった。」
ここでずっと気になっていた質問を切り出した。
「君達獣人の耳や尻尾はどんな人やどんな条件で触れたり出来るの?」
2人が若干もじもじしながら答えた。
「私達獣人にとっての耳や尻尾なのですが、耳は家族や本人が認めた者なら触れても大丈夫ですよ。尻尾は、成人している場合は血の繋がった雌か、婚約者以上の異性のみとなります。」
「因みに、悪意を持って尻尾に触れる以上の事をすれば、殺されても文句は言えない。と私達獣人全体の認識だと思います。」
「後、耳や尻尾の無い獣人は、アレの無い雄。自然加齢以外で子を産めない雌と同じ扱いになり、屈辱と侮蔑の対象となり獣人としての扱いは無くなります。」
「へえ~。そうなんだ。じゃあ俺は耳に触れるのは、良い?駄目?どっちだい?」
「セツナさんは耳は大丈夫ですよ。助けて貰いましたし、獣人の雌は強き者に惹かれる習性が有るので。」
「リンに、ほとんどいわれましたが、ランも同じ意見です。」
「それは光栄だ。」
そう言って2人の頭を撫でた。2人は目を細め、されるがままになっていた。
しばらく撫でて満足すると、寝る事にした。勿論、3人共、別々のベッドだよ。
朝目覚めて朝食を取り、店主から冒険者ギルドの言付けが有る事を伝えられ、早速冒険者ギルドに向かい受付嬢に話しかける。
「おはようございます。言付けを聞いたけど、誰?」
「おはようございます、セツナ様。買い戻し希望の方が今日1人居られ、2階の応接室に既に来られております。希望者は貴族ですのでご注意を。」
「分かりました。」
「私も見届け人として同行致します。」
「それでは行きましょうか。」
とりあえず、遺品や関係者以外所持しない方が安心な物品は、一般的な価値や値段が判る『完全鑑定』で調べているから、ぼったくりだけは、阻止出来るから大丈夫だろう。
「御待たせ致しました。此方の方が買い戻しに応じられた冒険者です。」
「紹介された冒険者です。何の買い戻しを希望されますか?」
「来るのが遅すぎる。儂が来る30分前には、玄関で地に額を擦り付けて待つのが常識だろうが!!」
あ!駄目な馬鹿だ。只のぼったくりでは無く、高額ぼったくりか、売却拒否したろ。
「それは申し訳無いですね。それで、希望の物品は何ですか?」
「紋章の修飾されている腕輪だ。それを寄越せ!」
「確かにそれらしい腕輪が1つ有りますが、買い戻しに来て、『寄越せ』は無いでしょう。」
「ふん。ならば、銅貨1枚恵んでやろう。」
「話にも成りません。金貨2000枚です。」
「ふざけるな!」
「金貨2000枚です。」
「腕輪自体金貨50枚で、付加価値で金貨50枚で、手数料込みで精々金貨200枚だ。その10倍だとー!」
「金貨2000枚です。」
「金貨300枚だ。」
「金貨2000枚です。」
「金貨500枚だ。」
「最後通告です。金貨2000枚です。」
「……。白金貨2枚だ。」
因みに金貨2000枚と白金貨2枚は同額だ。
「誠意ある話し合いでした。買い戻しに応じます。」
うん。睨んでる。睨んでる。
「この町に居る限り安全には気を配るのだな。」
「それは脅迫ですか?ギルドとして流せない言葉ですが。」
「ただの気遣いだ。」
駄目で馬鹿の貴族が出て少し経ち
「宜しかったのですか?あんなにふっかけて?」
「問題無いですよ。それより悪かったな、リンとラン。また無駄な時間を過ごさせて。」
「大した事ではないわ。」
「そうだよ。ランも気にしてないよ。」
「そうかい。では受付嬢さん、お暇します。」
「はい。今日はありがとうございます。また、買い戻しの希望者が出ればお願い致します。」
「良いけど。今日みたいなのは勘弁かな。」
「私共に言われてもこればかりは。」
「そうですね。では失礼します。行こう2人共。」
結局、大した情報は集まらず、スラムに行ってみた。スラムの入り口に近付くと、厳つい兄さんが寄って来て、脅迫されたよ。
「命だけは助けてやる。服以外と女を置いて立ち去れ。」
俺はこの馬鹿を歩ける程度に抑えボコボコにし、責任者の元へ案内させた。途中、より偉そうな奴が出たら同じようにして乗り換えて目的地を目指した。
責任者スラムのボスに面会が出来た俺は、とりあえず取り巻きを半死半生にして、ボスに優しく聞いた。
「ちょっと前に此処に来た、左腕の無い2人の獣人について全ての情報を話せ。」
「何も知らねえ。」
ボスの足を剣で刺す。
「本当に知らねえ。預かっていただけだ!」
ボスの両足を剣で致命傷に為らないように何度も刺す。
「本当だ!本当に知らねえんだ!!」
「なら、この件から手を引け。そうすれば命だけは助けてやる。もし、間違いや勘違いや手違いでも俺達や関係者に手を出せば、今回以上の拷問を掛け激痛の中で殺す。」
「分かった。左腕の無い預かっていた2人の獣人から手を引く。」
「命拾いしたな。」
「行くよ、2人共。」
「情報有りませんでしたね。」
「無かったですね。」
「まあ、仕方ない。結構な時間だし、宿屋に帰ろうか。」
「「はい。」」
こうして、俺達は宿屋に帰り、明日の事を話し合い寝た。
何度も言うけど、別々のベッドで、何もイベント無いよ。俺が起きている間は……。
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