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間章~2人のヒロインのその後

2人の収穫祭後の話です。

このタイミングなのは、彼女達は、過去のキャラクターでは無く、これ以降に話が進めば出番があるので。

 シャオのとある日の出来事と覚悟


  「シャオ~ただいま。セツナの浮気は心配無かったよ。」

 ユーリの2人きりの時の言葉使いに嘘は無いと安堵しながら、ユーリを見ると真剣な顔つきに変わっていったのじゃ。

「ユーリ、真剣な顔になってどうしたのじゃ?」

「シャオ、貴女の鱗を5枚欲しいの。」

「どうゆう事なのじゃ?」


 ユーリの話はこうだったのじゃ。


 セツナが1年後の、東の大国オウカの第3王女の誕生会に誘われ、王女に友達として贈り物をしたいらしいのじゃ。

 その贈り物に、三将のそれぞれの鱗3枚ずつと妾の鱗5枚を使って、国王と王妃と第3王女に付与たっぷりの指輪3つを作成したいらしいのじゃ。


 これだけの贈り物を用意すれば、セツナの周りに居る貴族共に、馬鹿にさせない事が表向きの理由らしいのじゃ。

 裏側の理由は、妾という存在を第3王女に暗に知らしめる為のようなのじゃ。

 何せ、三将は兎も角として、妾の場合はまだ鱗が自然に剥がれ落ちないお子様なのじゃ。

 だから、妾の鱗を使うという事は、生爪を剥ぐが如く激痛が走るのじゃ。

 つまり、セツナにはそんな激痛を覚悟出来る女性が近くに居ると伝える事になるらしいなのじゃ。


 何故そんな事が分かるかというとじゃな。

 国王に見せて渡せば必ず、何処から用意したのか問い質す筈だからなのじゃ。

 その場に居るで有ろう第3王女にも伝わるのは確実らしいのじゃ。

 まあ確かに、龍族にとっての龍族の鱗は、そこら辺に落ちている小石程度の価値しか無いけど、地上の人族等にとっては国宝級なのじゃ。


 因みに何故、生爪云々が相手に伝わるかというと、そこら辺の雑学は長い時間の中で、いつしか伝わっていたのじゃ。

 それと、龍族の王族の名前と生まれ年だけは、東の大国の王族だけには教えているからなのじゃ。

 これは、東の大国の初代国王の時からの龍族側の恒例になっているのじゃ。

 蛇足だが、妾とセツナと第3王女は同じ年で、東の大国の王族はこの妾と同年代である事が、かなり喜んだらしいのじゃ。


 その後、妾は鱗を剥ぐ激痛に耐えながら密かに誓ったのじゃ。

 セツナは今の時点で、父様と互角に近い実力を持つのじゃ。

 今後、それ以上になるのは明白なのじゃ。

 ならば、妾がセツナの横に立つにはそれ相応に成れなければならないのじゃ。

 ならば、セツナの横に立つ実力を手にいれるのじゃ。





 東の大国オウカの第3王女リーナ=イバス=キリュウが帰った後の物語


「お父様、お母様、無事到着致しました。そして、龍王様から『今後も見守ってゆく』と御言葉を頂きました。」

「儂の可愛いリーナよ、良かったな。」

「リーナ、龍王様に不作法は無かったかしら?

 アリアもご苦労様です。」

「勿体無い御言葉です、王妃様。」

「アリアに教育されて、そんな失点は有り得ないわ。」

「それもそうだね。」

「リーナ、アルスランはどうだったの?」


 私は、両親に話した。

 下手をすれば移動時間が1年以上掛かるのに、移動中は何も感じずに気づけば数時間で到着して驚いた事。

 案内係が礼節が出来ていて、私と同じ年に見えた事。

 龍王様との謁見は物凄く、物凄く緊張した事。

 私が1番楽しみにしていた竜闘場はやっぱり凄い迫力で、ショーだけど、案内係とドラゴンの戦いは見応え抜群で、手に汗握る程熱中した事。

 案内係は、とても優しくて気配り出来て、楽しい時間を過ごせた事。等々と話していたら、お母様が意味有りげに、手に持つ扇で口元を隠しながら笑っていた。


「あらあら、途中からその案内係の男の子の話ばかり出てくるわねぇ。」

「そうだぞ、儂のリーナよ。はっ、まさか!?」



「なっ、お父様違っ……」


 私は姿勢を正し、お父様とお母様に向き直した


「国王陛下及び王妃様、その事で提案が御座います。」

「いきなりどうしたのだ、リーナよ?」

「あなたは黙って。 リーナ=イバス=キリュウ、申しなさい。」

「はい、申し上げます。この案内係セツナは、不自然な存在でした。礼儀作法は出来ていましたが、付け焼き刃だと思います。

 まあ、そのあたりは町長辺りがしたとして、問題は町の住民の接し方です。

 王族としての日々やアリアに教育を受けたからこそ気付けた事ですが、セツナに接する時の住民の対応が砕けて暖かいものでしたが、僅かに特別な存在に対応しているかの様な部分が幾度か有りました。

 もしかしたら、空想の域ですが、セツナは龍王様に関わる存在かもしれません。」


「アリア、貴女はどう思いました?」

「はい、王妃様に申し上げます。確かにわたくしも、そうした違和感を感じていましたが、流石に空想の域を出ない為、問題無いかと思われます。」


「それでどうしたいのかしら?」

「空想が当たっていた場合と万が一に対応する為の2つの理由から、Sランク冒険者を雇い、今まで以上の戦闘面の鍛練をしたいと思います。

 そして、セツナが誕生会で出す贈り物の内容によっては、セツナと共に世界への冒険の許可を頂き、私の婚約者をセツナにして欲しいのです。

 もし、空想が当りだった場合は、セツナは龍王様の近しい存在で、我が王家にとっても喜ばしい事ですから。」


「儂のリーナは何処の馬の骨とも知れん奴には渡さん!」

「貴方は黙ってて!リーナ、覚悟は……、出来ているようね。

 いいわ、リーナの好きなようにしなさい。勿論、王女としての役割と教育は続けるのよ。」

「はい、ありがとうお母様。」

「アリア、リーナに相応しい冒険者の手配をしなさい。」

「はい、畏まりました王妃様。」

「儂のリーナが~」



 こうして、王女としての役割を果たしながら先生役の冒険者から指導を受ける日々を過ごし、誕生会の3週間前の冒険者からの指導終了後


「王妃様に申し上げます。王女殿下の才能は素晴らしく、相手の攻撃を防ぐ事に関して、魔法攻撃であっても、私達を含むSランク冒険者でも、かすり傷さえ困難なものでしょう。

 勿論、自身が攻撃する場合でも、基礎も厳しく指導しましたので問題無いと思われます。」


「それは素晴らしいわ。今までご苦労様です。」

「ありがとうございます、王妃様。御前失礼します。」

「お母様、冒険の準備は万端ですわ。後は、セツナの贈り物次第。」

「ああ、楽しみだわ。リーナの想い人セツナからの贈り物が何か?」

「お母様ったら……。」




暖かい応援メッセージと星の加点お願いします。

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