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145/511

恋人では無くても女性の扱いは平等に。

女性の美容へのこだわり。

 翌日


 カール女王陛下の仕事の都合上、朝早くからダンジョンに行く事になり、皆で向かい、ダンジョンに到着した。


「では、カール女王陛下だけ、俺達と付いて来て下さい。申し訳ありませんが、お付きの方々はダンジョンの外でお待ち下さい。」

「悪いけど、此処で待っててね。」

「カール女王陛下、お気をつけ下さい。セツナ様方、お頼み致します。」

「お任せ下さい。では、行きましょうか。」


 俺達は、ダンジョンに入って1番入り口に近い小部屋に入った。


「カール女王陛下、俺は準備の為に一旦、この場を離れますが、魔物が1匹出現しますので、それをお1人で討伐して下さい。そうすれば、今後は、このダンジョンに入り、お1人で討伐すれば、その魔物から美容ポーションが出ますから。」

「分かったわ。」


 俺は、カール女王陛下から、死角に入りコア・ルームに転移した。

 コアに触れ、準備を開始した。

 この時、俺はある事に気付き焦った。

 カール女王陛下の事が済み次第、行動に移さないといけないと思った。


「うわ~。気付いて良かったぁ。でも、出来るだけ、早く事に当たらないと後が怖いな。」


 どうやら、カール女王陛下は出現した魔物を無事に討伐出来た様だ。


 俺はカール女王陛下の居る小部屋から死角に転移して皆の所に向かった。。


「どうやら、首尾よく美容ポーションを手に入れた様ですね。」

「セツナよ、感謝するぞ。」

「どう致しまして。では、俺達はこのままダンジョンでする事が有りますので。」

「分かったわ。」


 カール女王陛下は上機嫌で帰って行った。


「セツナ様。このダンジョンで、どの様な用事が?」

「うん。実は、美容ポーションなんだけど、北と西の女王様には渡したけど、南と東には渡していない事に気付いたんだ。」

「……そういえば!?」

「東は、最後になるのは仕方無いとして、南は早急に向かった方が良いと思ったんだ。」

「セツナ君。確かにそうね。」

「だから、ちょっと行って来るよ。」

「分かったのじゃ。」

「じゃあ、皆、コア・ルームに転移しよう。」

「はい。」×8


 俺達はコア・ルームに転移した。

 すると、スーラが近付き、俺にアピールをしてきた。


「ピギー!」

「え!? ……やっぱり居たのか。」

「どういう事でありますか?」

「俺の予想通り、あの時コア・ルームに居た魔族が、分身体を隠していたみたいだ。」

「!?」×8

「でも、スーラがきちんとやっつけてくれたみたいだ。よくやったぞ、スーラ。」

「ピギーーー!!」


 スーラは縦にポンポン跳ねて喜びを表現した。

 ひとしきり、跳ねた後は俺のスーラ専用のポーチ型寝床に入っていった。


「ご苦労様、スーラ。さて、皆。俺はこれから南の大国バイコウに行って、サルビア女王に美容ポーションを渡して来るよ。それまで、コア・ルームで、のんびり居てくれ。」

「セツナはん。早く帰って来るんやで。」

「行って来る。」


 俺は南のダンジョンのコア・ルームに転移した。

 とりあえず、同じ様に、専用のマジックバッグを用意して、中に美容ポーションを100本入れて、バイコウの王城に向かった。


 突然の訪問だが、運良く話が通り、サルビア女王に面会する事が出来た。


 控え室で待つ事1時間後。

 案内のメイドさんが入って来た。


「セツナ様。御待たせ致しました。ご案内致します。」

「はい。お願いします。」


 俺はメイドさんの案内で王宮の応接室に到着した。


「セツナ様をお連れしました。」

「入れ。」

「失礼致します。」

「サルビア女王陛下、突然の訪問にも関わらず、お会いして下さりありがとうございます。」

「構わない。」


「……セツナ、どうしたんだ? 確か、西の大国サザンクロスに転移した筈だが?」

「ええ。実は大変重要な用事が有る事に気付きまして、急遽、此方に来た次第です。」

「うむ。」


 サルビア女王が目線を室内に居るメイドさん達に向けると、メイドさん達が一礼して退出した。


「セツナよ、これで良いか?」

「はい。ありがとうございます。」

「それで、重要な用事とは何だ?」

「それはですね、例え恋人の様な大切な女性だけでなく、関わりの有る女性に対してもある種の平等性は必要だと気付いたのです。」

「回りくどい。はっきり言え!」

「北の女王陛下、西の女王陛下に渡した美容ポーションと同じ物を献上致しますっ!」

「美容ポーション!? どういう事だ?」

「はい。実は、切っ掛けは申せませんが、結果として、北と西の女王陛下に美容ポーションを渡したので、南にも渡さないと平等性に欠けると思って来ました。」

「確かにそうだな。後で知れば、セツナにはどんな楽しい未来が訪れるか予測出来ない所だった。」


 サルビア女王陛下様、陽気な空気に笑顔ですが、目だけは笑っていませんよ!!


「それでですね。美容ポーションの使用上の注意ですが、1ヶ月に1本までです。もし、破れば、醜く爛れ、2度と元に戻れなくなります。」

「のう、セツナ。1ヶ月に1本までなのか? 増やせないのか?」

「無理です。ただ、将来的には足りなくなると思いますので、それについてはお話しします。」

「確かに、私事に、政治的に必要になる。」

「俺のダンジョンに1人で入り、1人で討伐すれば、美容ポーションが手に入る様にします。」

「何!? 本当か?」

「はい。」

「よし! 直ぐに行くぞ!」

「へ!?」


 俺はサルビア女王の事を甘く見ていた。

 まさか、即実行に移すとは……


 俺とサルビア女王を乗せた馬車は、王宮近衛兵を護衛にして、例のダンジョンに向かっている。


「サルビア女王陛下、ダンジョンに到着致しました。」


 ダンジョンの出入り口を王宮近衛兵が固め、俺とサルビア女王と王宮近衛兵の隊長がダンジョンに入っていった。


「では、俺は準備して来ますので、サルビア女王陛下は、出現する魔物を1人で討伐して下さい。そうすれば、例のポーションがドロップします。隊長殿は、ある程度の距離を取って下さい。」

「……」

「ガルン隊長!」

「承知致しました。サルビア女王陛下。」


 俺は死角に入りコア・ルームに転移して準備を開始した。


 どうやら、無事に討伐出来た様だな。

 俺は同じ様に転移して、サルビア女王に話し掛けた。


「サルビア女王陛下。首尾よく例のポーションを手に入れた様ですね。では、今後は必要の際はお1人で討伐して下さい。」

「うむ。分かった。」

「では、ガルン隊長殿、俺の用事は終了致しました。」

「さあ、サルビア女王陛下。王宮に戻りますぞ。」

「うむ。分かった。セツナはこの後はどうするのだ?」

「まだ、西の用事が済んでいないので、戻ります。」

「分かった。終わったら、こっちにも顔をだせ。」

「分かりました。」


 サルビア女王は、馬車に入り王宮に向かった。

 俺は再びコア・ルームに転移して、西のダンジョンに転移した。


「ただいまー。」

「お帰りー。」×8



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