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棄てられた段ボールの中から2匹飼う?

やっと本章開始です。

親と、良い人達に囲まれた為に抑えていた部分が出始めます。

  俺は今、東の大国に繋がる街道沿いの林を駆けている。

  何故かって?

  街道使うと利用者に迷惑掛かるし、目立つからな。

  そんで、林を駆けているわけだ。

  スキルや体幹の鍛練になるし、街道利用者の迷惑が掛からないし、目立たないし、目の前の熊型魔物に対して、見られたら騒がれる魔法で瞬殺しても問題無いしな。

  それに、今時間制限の拘束受けているから、この先どんなトラブル有るか判らないから、出来るだけ、時間稼ぎたい訳よ。


  たまに、魔物を討伐しながら、俺は既に村を幾つか通り過ぎ最初の町に到着した。

  この時点で、移動距離は1日で4日分稼ぎ出した。(我ながらおかしいと思うぞ。)

  入場の順番待ちしながら、夕陽の沈み始めを感じながら、この後の予定を考える。


  無事に入場済ませ、宿屋を探しながら町を散策していると、俺の方に向かって来る不自然にふらつきながら歩く小汚ない2人組が、俺との距離が3mで2人共倒れた。


  え!?


  周りも硬直しているが、俺も困っている。

  この空気をどうしようか悩んでいると、小さな声で前方の2人組から聞こえた。


  「……腹へった。」


  俺は諦めに近い感情を持ちながら、2人組が知り合いかのように振る舞い、2人組を両脇に抱えてこの場から逃げ出し、偶然見つけた宿屋に入り、4人部屋の手続きを取り部屋に移動し、先ずは生活魔法の『洗浄(クリーン)』を掛け、マジックバックから2個の弁当を差し出す。


  最初は躊躇していたが、次第に我慢の限界なのかモジモジし始め、俺の「どうぞ。」で、2人が弁当を食べた。(まるで、飼い犬の躾だな。)

  何故か犬食いで食べていたので、良く見ると、2人共『左腕』が肘から先が無かった。



  俺は前世で偶然聞いた町内会の会長婦人が、近所の子供に言ったセリフを思い出した。


  『拾った以上は責任を取りましょう。』


  イエス、マム。

  「食べながら聞いてくれ。とりあえずその弁当は無償だし、ここの宿泊費も俺が持つ。その代わり、君達の事を教えて欲しい。決して悪いようにしない事を誓おう。」



  ぽつぽつと話始め、纏めるとこうだった。

  2人は元々南の大国バイコウに属する町で暮らしていて、そこで冒険者になり生計を建てていた。

  しかし、ちょっとした好奇心で深入りし過ぎて、気がつけば人買いに捕まり大陸中央の帝国で闇組織に売られそうになった。

  スキを突いて逃げ出す事に成功したが追われる事になり、途中の攻防で互いの左腕を失ってしまい捕まってしまう。

  この町のスラムに拘束されたが、最後の力を振り絞り魔法で拘束具を破壊して脱出したが、覚えているのはそこまでで、気がつけば弁当が目の前に有った。と、いう訳だ。


  ラノベの主人公って凄いなぁと思うぞ。

  こんな精神的にクるイベントが日常だもん。


  「知ってしまった以上は君達を助けたいが、幾つかの条件が有る。

 1つ目は、冒険者として仲間になって欲しい。

 2つ目は、契約魔法を使い誓約を交わしたい。

 3つ目は、君達の危険が払われた後も、君達と冒険がしたい。どうだろうか?」

 正直、大した理由でも無いんだよなぁ。

 契約魔法で交わすのは、俺の個人情報流出禁止だし、何より彼女達のケモノミミをモフモフしたい!!

 そう、彼女達は、獣人なのだ。

 しかも、『猫』と『狼』の!!!


  猫の獣人が話出した。

  「契約魔法で何を交わすのでしょうか?」

  「俺に関する冒険者的な情報の流出を禁止させて貰うよ。」

  狼の獣人が聞いてきた。

  「それだけですか?」

  「それだけだよ。契約魔法で縛り、君達が女性として拒絶する事を強要したりしないよ。安心してね。」

  2人は向き会い頷き、猫の獣人が返事を俺に伝えた。

  「貴方との誓約に従います。」

  「では、2人の名前を教えて欲しい。」

  猫の獣人が

  「私の名前は、『リン』です。」

  狼の獣人が

  「私の名前は、『ラン』です。」

  俺は契約魔法を発動して、誓約を交わす。

  「契約に基づき魂に誓約を受諾せよ。

  誓約乃儀魂(ソウルリング)


  「これで、君達は俺の冒険者的な情報を内から外に出そうと判断した瞬間、呼吸が出来なくなり、最後は死亡する。

 諦めれば元通りになるよ。」

  「ラン、質問かい?」

  「内から外に。の意味は?」

  「それは、例えば使い魔とかを自分の腹の中に入れ、腹の中の使い魔に情報を伝え、身体の外に出すとかだよ。当然、言葉や筆記は駄目だよ。」

  「なるほど。」

  「じゃあ、秘密にしなければならない理由を見せるよ。2人共、左腕を出して復元するから。」

  「「え!?」」

  「いいから、君達の左腕に触れるよ。

 復元治療(パーフェクトヒール)

 

  諦めていたと思われる左腕や左手を見たり、触ったりしながら、2人は涙を流し俺に感謝の言葉を言ってくれた。

  「「ありがとう。」」



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