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一騎打ち

紅いヴァンパイアとの一騎打ち。


「じゃあ、戦いの狼煙を上げようか。『風乃弾丸(エアバレット)』!」

「グッ! 馬鹿な? この程度の魔法で!?」

雷乃弾丸(ライトニングバレット)!」

「ガアァ!」

「どうした? こっちは初級程度の魔法しか使っていないぞ。」

「ふざけないで! これでも食らいなさい!! 『魔血弾(ブラッドガン)』!」

「障壁を張るまでも無いな。」


 俺はロベリアの攻撃に対して何もしなかった。

 しかし、ダメージらしいダメージを受けなかった。


「なっ!?」

「さて、次は俺のターンだ。」


 俺はロベリアに格闘で挑んだ。

 ロベリアはダメージを受けつつもヴァンパイアの特性か回復をしていた。

 だが、俺も徐々にギアを上げていった。

 次第にヴァンパイアの回復能力でも追い付かなくなったのか、ダメージが残り始めた。


「破ああああぁぁぁぁーーーー!!」


 ロベリアは自身の魔力に圧力を掛け拡散させ、俺を下げさせる。


「良いでしょう。認めましょう。貴方はただ痛め付ける獲物では無く、倒すべき『敵』だという事をね。」


 ロベリアは、貴族の淑女の様な外見から、ヴァンパイアに相応しい外見に変容した。

 髪が金色から銀色に変わり、青い目が金に染まって赤く光り、より赤くなった口から2本の牙が生え、衣装も黒と赤を基本としたデザインに変わった。


「この姿に戻ったのは久しぶりだわ。さあ、お遊びは終わりよ。今度は貴方が赤に染まる踊りを私に見せて貰うわ!」


 ロベリアは、様々な魔法や特殊攻撃を仕掛けて来るが、俺には全てが効かなかった。


「今、何かしたのか?」

「……ああああぁぁぁぁっ!!」


 ロベリアは恐怖の感情を顔に張り付け、自身の爪を伸ばし、その爪で俺を切り刻もうとしたが、服すらも切れる事は叶わなかった。


「さて、殺す前に聞いておこうか。お前が送り込んだ下級魔族14匹は全て滅ぼした。そして、何を調べていた?」

「14匹? 1匹多いわ。私が送り込んだのは13匹よ。」

「何!?」

「どうやら、私以外にも潜んでいた奴が居たみたいね。勿論、私は知らないし、目的も教えないわ。」

「……そうか。なら、もう用は無い。」

「これでも食らいなさい!『魔王血破弾(デモン・ブラッドガン)』!!!」


「覇っ!」


 俺はロベリアの攻撃に対して気合いだけで吹き飛ばした。


「ウソ!?」


「サヨナラだ。『倶利伽羅』!」


 斬!!!


「ギャアアアアアァァァァ!!」


 俺は武器に退魔効果の有る「倶利伽羅」を付与して、ロベリアを斬った。

 倶利伽羅の特殊効果によって、ロベリアは回復するがそれ以上の早さでロベリアを焼き尽くし消滅した。


「鬼神封縛」

龍紋白夜(ドラグラシャナ)



 俺が力を封印した瞬間に異空間は消滅し、皆の泣き顔が見えた。


「皆、ただいま。」

「お帰りなさい。」×8

「もの凄く疲れたぁ。説明は後で。」


 俺は疲労困憊の演技をして、自身に睡眠の魔法を掛けて寝た。


 俺が目が覚めると豪華な寝室に居た。

 ベッドの周りには皆が居た。

 まだ、皆は寝ている。

 俺は皆が寝ている間に、ロベリアとの一騎打ちの内容をどう誤魔化すか考えていると、皆が目が覚めた。


「おはよう。」

「おはよう。」×8


 俺は皆に、今までの全てを出し切ってロベリアに何とか勝てたと伝え、ロベリアの調べていた事が解らなかった事。更に、ロベリア以外にも誰かが潜んでいる事を伝えた。


 女王達にも、差し障り無い程度に抑え説明をした。

 俺達は王城の責任有る立場の者を全て集めて魔法を掛けて調べたが、黒い液体を吐く者はいなかった。

 まだ、油断は出来ないがとりあえずは女王達は安全になっただろう。

「感謝するぞ、セツナよ。」

「リンの身内を助けるのは当たり前だよ。」

「リンよ、良い番に出逢えたな。」

「はい。」

「これで、この王城の危険はとりあえず排除しました。だから、以前言っていたダンジョンを1つ下さい。」

「どんなダンジョンが良いのだ?」

「最重要なのは『ダンジョン・コア』が有る事で、後は、人気が無い。利益が出ない。そんなダンジョンだな。」

「そんな言い方されると釈然としないが、残念ながら当てはまるダンジョンが有る。」

「なら、ソレを下さい。」

「まあ、良かろう。」

「ありがとうございます。後は俺がダンジョン・マスターで、そのダンジョンの支配者である事を秘密厳守でお願いします。」

「うむ。分かった。しかし、もし、踏破されたらどうする?」

「それは不可能でしょう。俺達と互角に近い実力が無いと無理だ。」


 俺達は不遇なダンジョンの位置や何故不遇なのかを聞いて、今、この国に必要な物資やダンジョンの魔物から出るドロップアイテムの希望を聞いた。

 どうやら、そのダンジョンは遭遇する魔物はこの国周辺でも狩れるらしい。更に、ダンジョンの魔物から出るドロップアイテムも普通に外に居る魔物から取れる物みたいで、全くダンジョンの利用価値が無い様だ。だから、誰も馬鹿らしくて踏破する者が居ないらしい。

 俺達は女王から説明を聞いて早速、そのダンジョンに向かい軽く踏破を果たしてダンジョン・コアが有ったのでダンジョン・マスターになった。

 必要事項をあっさりと終わらして、今は女王に用意して貰った部屋で皆と触れ合いながら、のんびりしていた。

 大丈夫だ。触れ合いと言っても子供が見ていても問題無い内容だ。

 しかし、後から聞いたら、大人組は口から砂糖が流れるのを止める事が出来ない程にイチャイチャしていたらしい。

 自覚は無いのだが、そんなにイチャイチャしていたのだろうか?

 皆もそんな自覚は無いらしい。


 そんなのんびりする時間を数日間過ごして居ると、いきなり、誰かが、俺達や女王達が居る部屋に乱入して来た。


「サルビアよ、デカい戦いを感じて来たみたが、どうやら遅かったみたいだな。」

「はい。リアトリス様。」


 女王達は、乱入者に対して膝を折り、臣下の礼を取った。

 女王が臣下の礼を取るなんて、この日本の夏祭りが似合いそうな空気を放つお姉さんは誰だろう?

 あれ?

 シャオも女王達程ではないけど、それ相応の敬服を表している。

 もしかして……。


「あんたがセツナか?」

「はい。そうですが。」

「初めましてだな。あたしの名は『リアトリス=レジャン』だ。そこに居るシャオリート=ドラグナストの父親と同じ立場の南を担当する者だ。宜しくな!」

「はっ!?」






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