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南の大国バイコウ~其の2

黒幕?が居る王城へ。

 俺達は、王城から来た馬車に乗って王城に向かっている。

 幾つかの門を通り過ぎ、謁見用の控え室に居る。

 周りに聞く耳を立てている可能性が有る為、無言で呼ばれるのを待っている。

 まるで通夜だな。

 まあ、必要事項は昨日の内に済ましてあるけどな。

 控え室にノックの音が響き渡る。


「冒険者セツナ様、及びパーティーの皆様。準備が整いました。」


 俺達は呼びに来た狐人族のメイドさんに案内され、謁見の間に入った。

 一応は儀礼に則り膝は付け頭を下げた。


「面を上げよ。私はこの南の大国バイコウを治める女王サルビア=ヤンジ=バイコウで有る。横に居るのは長女のカンナ=ヤンジ=バイコウ。その隣が次女のレンゲ=ヤンジ=バイコウ。」

「お初目になります。冒険者セツナとパーティーの者達です。」


 この後、皆の自己紹介を終わらせ、本題に入った。


「今、王都で密かに問題になっていた事件を解決した事、大義で有った。」

「この大国のささやかな問題の解決に僅かばかりとはいえ、関われた事を嬉しく思います。」

「うむ。褒美だが、白金貨5枚とする。」


 大臣の誰かが、少々仰々しいトレイに白金貨を乗せてこっちに来た。

 俺は白金貨を受け取る。


「有りがたく頂きます。」

「これにて、謁見を終了とする。冒険者セツナとパーティーの者達は、この後に案内を送る。指示に従うように。」


 俺達は先程居た控え室で案内役を待っている。

 再びノックの音が響き渡る。


「女王様の命令で案内をさせて頂きます、レンゲ=ヤンジ=バイコウです。」

「第2王女殿下に案内役をやらせるとは、何か偉い人になったと錯覚しちゃうな。」

「うふふ。お気に為さらずに。では、御案内致します。」


 案内された場所は、執務室や会議室では無くて何故か周りは綺麗な華々な庭園なんだが、中央は練兵場みたいな殺風景な場所なんだよな。


「何故、この場所なのでしょうか? 女王様と第1王女殿下。」

「うむ。分かっておろうに。」

「プランCだ!」


光影(こうえい)の結界、聖邪の結界、清濁(せいだく)の結界、三界の多重結界を敷き、世界を区切る者なり。『魂獄重陣(ソウルガーディアンサークル)』!」

「なんじゃ? これは?」


 シャオの結界魔法で、女王と2人の王女を結界に閉じ込めた。


「光より影が生まれ、(ひじり)の裏側に(よこしま)が芽吹き、清流と濁流が交互に流れ、調和の楔は破壊される。

業魔滅(カルマ)』!」


 リーナの魔族(・・)用の浄化魔法が発動する。

 この魔法は、体内にいるまだ黒い液体状になっている魔族を滅する為の手段。

 誰が白で、誰が黒か解らないから、レンゲ王女殿下も加えて対応しました。


「ぐっ!」

「がっ!」

「げぇ!」


 お!?

 予想通りに3人共が体内に魔族が隠れていたか。

 レンゲ王女殿下も怪しいと思ったんだ。

 幾ら、訓練を積んだとしても、誰にも気づかずに宿屋の部屋の中に入れる訳無いだろ。

 だから、背後の敵の可能性が有るレンゲ王女殿下も加えて魔法を食らわせた。


「大丈夫ですか? 女王様に第1王女殿下に第2王女殿下。」

「大丈夫だ。」×3


 ありゃ!? 返答が同じだ。親子だなぁ。


「感謝するぞ、冒険者セツナとパーティーの者達よ。」

「記憶が御座いますか。」

「うむ。やっと頭がはっきりしてきた。」

「それは良かった。」

「2人共、大丈夫か?」

「はい。お母様。」×2


 因みに、周辺に隠れていた警備員や暗殺者は、他の皆が威圧を放って牽制していました。

 慣れているリンの威圧が1番怖かった事は秘密にしておこう。

 俺はまだ死にたくないからな。

 だから、リン担当区域の皆さん、すみません。


「途切れたり、千切れた記憶は無いですか?」

「………………、無いな。」

「有りませんわ。」

「此方もです。」

「良かった。では、俺達が此処に案内されたのは何故だ?」

「情報収集と武具等の回収と、……暗殺の為です。」

「気にしないで下さいと言っても余り意味無いですよね。でも、俺達はこの展開を予想していたので大丈夫ですよ。」

「分かったわ。」

「分かりました。」

「では、冒険者セツナとパーティーの者達よ、改めて会議室に案内いたそう。」

「お願いします。」

「後、チグハグな敬語は要らぬ。普通に話せ。肩が凝る。」

「分かった。」



 俺達は会議室で、回収した犯罪に関わる資料を全て渡した。


「セツナよ、他には無いか?」

「未確認かつ、正体不明だが、2人逃げられている。しかも、黒幕級の2人が。」


 俺達は2人の特徴を伝える。

 紅いヴァンパイアはどうするかは、まだ議論の途中だ。

 でも、何処かで衝突するだろう。

 これで、大分終了だ。


「セツナ達よ、何か欲しい物は無いか?」

「その前にお訊ねしたい事がございます。」

「何だ?」

「この周辺にダンジョンは有りますか?」

「うむ。有るぞ。」

「1番利益が少ないダンジョンを1つ下さい。」

「!? ……何故だ?」

「俺達主導限定で、ダンジョン・マスターになりますから。」

「どういう事だ?」

「複数のダンジョンを所有すると、ダンジョン同士で瞬間的な移動が可能です。」

「何と!?」

「北の大国クロツバキからは頂きましたよ。」

「……う~。分かったわ。きちんと褒美として渡そう。」

「流石は南の大国バイコウを治める方ですね。勿論、他言無用ですから。」


 俺は貰ったダンジョンをどうするのかを説明した。


「さて、俺達がこの大国に来た理由は……。」



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