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秘密が堕ちてゆく。

セツナは自身を護れるのか?

「トゥルーサキュバスなんて全然聞いた事が無いわ。」

「まあ、それはそうよね。私も聞いた事が無いもの。」

「!?」

「バレない様に男をつまみ食いしながら旅を続けていたら、いつの間にか、私の種族がサキュバスから『トゥルーサキュバス』に変わっていたのよ。」

「さっきは、秘密と言っていたのに、今は随分とお喋りだな。」

「まあ、居なくなる人なら問題無いしね。それに久しぶりに本性を顕したから気分が良いのよね。」

「そうかい。それじゃあ始めようか。」

「進化しようとも、本性はサキュバスです。セツナ様は、控えて下さい。」

「お姉さんは、女の子でも大丈夫よ。……あら、女の子では無くてもう女性なのね。お相手はそこのセツナ君かな?」

「貴女に教える必要は無いわ。」

「ダメよ。そこは、妖しい笑顔で肯定しないと良い女になれないわよ。」

「大きな御世話なのじゃ!」

「まだまだね。例え戦いの中でも美しく魅せないと。」

「戦いには必要無いのであります。」

「何言っているの。貴女達の大切なセツナ君が見ているのよ。

 アピールしないとダメじゃない。」

「要らん御世話や!」

「笑顔、笑顔よ。」

「セツナさ、分かってくれる。」

「まだお子様ね。言わなくても解りあえるなんて幻想よ。」

「ボクは騙されない。」

「もう、折角の親切心なのに~。」


 一応言って置くが、同士討ちを防ぐ為に魔法を使わずに近接戦をしているし、お互いに命のやり取りと言える凄まじい攻防を繰り広げているぞ。

 因みにギリギリの戦闘の中でランだけが会話に参加して無いのは、恐らくは会話の意味が解らないからだと俺は睨んでいる。

 しかし、先程の圧力は何処かに行ってしまい、会話だけ聞けば模擬戦しながら良い女に成る為の勉強をしている様に聞こえる。

 仕方ない。パイリ母さんに作って貰った抗サキュバスの薬を飲んで決着をつけますかな。

 しかし、何故? パイリ母さんはコレを作って持たしたのか? 俺って信用無かったのだろうか?

 少し悲しくなった。


「皆! 俺が決着を着ける。」

「駄目です、セツナ様。男性ではサキュバスに勝てません。」

「まあ、見てろって。」

「やっと痺れを切らして出て来たわね。お姉さんは大歓迎よ。」

「さっさと終わらせよう。」

「あら、ダメよ。女性に対して急かせるものじゃないわ。」


 瞬間、俺の周りに頭の中を溶かす様な甘い香りが充満した。


「セツナ!」×8

「これで、セツナ君はお姉さんのモノよ。」

「俺としては、皆を大事にしたいから御断りさせて頂くよ。」

「え!? ウソー!?」


「瞬光閃斬! 峰打ち!!」

「うっ!」


 リリスの戦闘不能を確認して、アイテムボックスから魔封じの拘束具・女性用を皆によってリリスに装着した。

 因みにこの拘束具・女性用だけは、パイリ母さんを始めとした女性陣による完全監修の下に製作された為に、日本で言う所の中学生以上が見ても問題無いデザインにしている。


「あれ? お姉さん負けちゃった?」

「ああ。だから、知っている事を全て教えて欲しい。」

「大した情報は無いわよ。」

「先ずはあのキメラの不死身振りは?」

「あのキメラは既に死んでいるのよ。それを死霊術士が操っていたわけよ。」

「じゃあ、あの黒い液体は?」

「アレはね、何か紅いヴァンパイアの女性から貰ったの。使い捨て用に適当なウソで利用しろってね。」

「だからといって無実の人を犠牲にして良い訳じゃないわ。」

「其処ら辺も大丈夫よ。お姉さんが利用した男性は全て犯罪者よ。裏で売っているヤツを買って使っているの。」

「では、あのキメラは何でありますか?」

「あのキメラはお姉さんの魅力で支配していたの。飽きた獲物を処分して貰っていたのよ。勿論、お姉さんの護衛役よ。」

「何故、この町、この森に居た?」

「完全な偶然よ。気分転換に森の中でのんびりしようと思っていたから、キメラに周りの警戒を頼んだからよ。」



「どうしようか? 完全な悪党とは見えない。」

「確かに、そうですね。」

「でも、危険だわ。」

「さっさと殺してしまえば良いのじゃ。但し、その時は、アヤツの胸の贅肉をもいでからなのじゃ!」

「シャオ、落ち着け。」

「妾は冷静なのじゃ。だから、あの贅肉を削ぎ落とすのじゃ。」

「シャオ! あっちの待機組に行きなさい。」

「は~い。分かったのじゃ。」


 俺が強く言うとシャオは静かになり、頭脳労働が苦手な者達の所に行き合流した。


「さて、脱線したが、どうする?」

「お姉さんは、サキュバスだから『貞淑』も知っているからどっちもイケるわよ~。」

「何を言っているんだ?」

「都市ミズナヤに小さな令嬢を集めているんでしょう?」

「何故、ソレを知っている!?」

「お姉さんの情報収集を嘗めたらダメよ。」

「セツナ様。こうなったら、アレを誓約の魔法でガッチガチに縛って屋敷に送り、メイドとしてこき使いましょう。」

「……そうだな。」


 俺はリンの意見を採用して、誓約の魔法でガッチガチに縛って屋敷に送る事にしたのだが、リリスは笑えない話を爆弾降下の様に溢した。


「紅いヴァンパイアが、『南の大国バイコウ』で何かする見たいよ。」

「!!!」


 俺達はリリスを拘束したまま、俺はリリスを脇に抱えて急ぎ領主館に向かった。

 俺達はセドリック伯爵に説明をして、依頼書に必要事項を記入して貰い、俺達が南の大国バイコウに向かう事を話し、また訪れる事を約束して早々に領主館を後にして冒険者ギルドで手続きを済ませ、先ずは第2ダンジョンに向かった。

 ダンジョンの出入口で馬車をアイテムボックスに収納して、アンスラ達と共にコアルームから、都市ミズナヤの第1ダンジョンに転移した。



 俺達はエリスをユリアさんに預け、説明した後に調き……指導を頼んだ。

 俺達はユリアさんの説明の後、直ぐに南の大国バイコウに向かった。



 5日後に遂に前回は行かなかった南の大国バイコウに到着した。



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