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北の大狼~其の2

北の大狼こと北の狼王サラディナ=フロンティーラの意図は?

 あれ? 俺ハブられている!?

 いや、多分は「美味しいモノは最後派」だろう。

 いやだってシャオが俺の強さを明かした瞬間に空気が変わったんだから。

 出来れば、一応龍王クランベル=ドラグナスト様の後継者という事で、殺害だけは勘弁して欲しいなぁ。

 と、少し現実から離れている間に、皆の攻撃は連携を取り始めて苛烈さが増していった。


「皆引くのじゃ。『重力乃弾(グラビティバレット)』!」

「凍えよ。『凍結蔦(アイシクルバイル)』!」

「籠め。『岩壁(ロックウォール)』!」

「吹き荒れろ。『竜巻(トルネード)』!」

「燃え尽きろ。『紅蓮炎葬(グリムゾンロータス)』!」


 ランとリーナとレイカが前衛を務め、シャオが重力系で狼王様の動きを止め、リンが氷系で足を固め止めて、セレンが視界を塞ぎ、イリスが風系魔法で足場を作り、ミヤが炎系魔法を使いイリスの風系魔法と相乗効果を生み出した。

 ランとリーナとレイカは、狼王様の隙を見逃すまいと武器を構えている。


「それまで!」


 大したダメージを負った様には見え無い狼王様が炎が吹き荒れる中から歩み出て来た。

 その瞬間、荒れたダンジョンは何も無かったかの様に元に戻った。


「素晴らしい連携と素晴らしい攻撃と魔法だったぞ。1人1人がそれぞれに独立しながらも、その流れを止める事が無い息の合った連携。さぞや厳しい鍛練を積んだのだろう。」

「総監督は父様。指導員は先代の龍将軍達。鍛練相手は、次期龍将軍の三将なのじゃ。」

「何だ? その馬鹿げた陣容は?」

「セツナのお陰なのじゃ。」

「成る程な。この中に居るのは伊達では無いという事か。」

「そうなのじゃ。」

「なら、男……ええと……」

「セツナだ。」

「……セツナ。私と戦え!」

「お願いします。」

「来い!!」


 先ずは俺もランと同じく肉弾戦で狼王様に挑んだ。

 俺にはまだランに教えていない技術がまだまだ有る。

 とりあえず、肩慣らしの拳闘だ!


「疾っ!」


 素早い左を繰り出す。

 狼王様も初めて見る連撃に驚いている様だ。

 俺は更に畳み掛ける。

 左拳で重心を後方に歪ませた所を右拳を左脇腹に撃ち込むが、一歩下がって避けられるが、その隙を狙い打ちで左拳を顎に叩きつける。

 が、左掌で防がれると判断した瞬間に握り拳を解き、左手首を掴み右手で左肘の関節を極めたまま、左肩の関節を破壊しようと倒そうとすると、自ら回転しながら飛んで関節を解き、俺達は再び相対した。


「何だ? 今の攻め方は? 先程のランの比では無いぞ!」

「そこら辺は今も鍛練を積んでいますから。ランには、いずれは追い付かれるでしょうが、技術は当分は追い付かれる事は無いと自負しております。」

「ならば、もっと出してみよ!」

「行きます!」


 俺は両拳で口元を隠しながら、突進して俺の拳が届く距離直前で殺意の拳を顔面狙って射つ。

 狼王様は思わず両腕で殺意の拳を防ぐが、その隙に懐に潜り、左拳で右脇腹に撃ち込み、頭が少し沈んだ所を右拳で顎を下から叩き上げる!

 一歩下がり体勢を崩した所を、左拳と狼王様の腹との距離が拳1つ分空けた位置から、肩の回転を使い全力の一撃を撃ち込む!!!


「グゥ!?」


 更に右拳で肩の回転を全力で使い、顔面に叩きつける!!!


「があぁ!! ……そこまでだ!」


 全力で叩きつけたんだが、狼王様の顔は綺麗なままだった。

 肉体だけの力とはいえ、全力でやったのになぁ。


「セツナと言ったな。大したもんだ。肉弾戦のみの戦いでこれ程とはな。確かに強い。セツナよ、シャオリートと番で有る以上は龍力を使えるな?」

「はい。最近では有りますが、今では使いこなせていると思います。」

「後、後継者なら、譲り受けた武具一式が有るだろう?」

「はい。」


 俺は龍王様から譲り受けた武具一式を武具召喚を使い装備した。


「その『武具一式』を譲り受けたのか。確かに、セツナは龍王クランベル=ドラグナストの後継者だ!」


 俺は武具召喚で先程の装備に戻した。

 後、俺が元人族で有った事は言わなくても良いかな。


「しかしだな、この様な強き者なら、昔、シャオリートと遊んでいた時に知っているか聞いている筈なんだがな?」

「ディナよ、セツナは元々は人族だったのだが、妾を助けた時に致命傷を負ったが、父様の血で助かったのじゃ。更には、その後の鍛練で度々父様の一撃で致命傷を負い、その都度、父様の血で助かったのじゃ。」

「……何故、龍王との鍛練で死にそうになる?」

「いやぁ、あの結界の中だと、手加減が必要無いので。しかも、相手は龍王様だったので、本気の殺意を込めるのが普通でした。上手い事入りそうな一撃が出た時に、龍王様もつい本気で対処した為にキツい一撃を食らってしまいまして、それが致命傷になり、その度に龍王様の血で助けられています。」

「なんとまあ、無茶苦茶で、馬鹿げた、鍛練を行っていたものだな。」

「強さを求めるのは理屈では無いので。」

「分かった、分かった。セツナよ、お前を認めよう。」

「ありがとうございます。」

「肉弾戦がこれ程なら、当然、魔法も鍛えているよな?」

「当然です!!」

「詠唱破棄や無詠唱は当然として、オリジナル魔法も有るだろう?」

「勿論です。失礼します。『風乃弾丸(エアバレット)』!」

「おおう!? 凡人では見る事すら叶わぬ速さで撃ち込む風の(つぶて)か?」

「はい。この魔法は俺のオリジナルです。雑魚を大量に蹴散らす時等に重宝します。」

「セツナには更に欠片とはいえ、魔王を滅ぼす程の魔法を放つ事が出来るのじゃ。」

「え!? アレはお前達がヤったのか?」

「うむ。止めはセツナの魔法でなのじゃ。」

「まあ、欠片とはいえ、魔王を滅ぼす程の力を持つなら、龍王の後継者として、恥ずかしくないな。」

「そうなのじゃ。」

「よし! 気分良いから、お前達を地上に送ってやる。後、王宮に顔出すから宴会の準備を宜しくな。」

「ちょっと待……」


 俺達は返事を出す間もなく、地上に転移された。

 とりあえず、王宮に戻りヒルドさんにこの後の予定を話し合った。

 まさか、ヒルドさんも北の狼王サラディナ=フロンティーラ様が来るとは思っていなかった為に今、大忙しで宴会の準備をしている。

 その間に俺達はのんびりしている。

 仮にもダンジョンを1つ踏破しているし、その後は連戦でサラディナ=フロンティーラ様と戦ったからな。




「セツナ、シャオリートよ、来たぞ。」





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