盗賊狩り!
セツナ達の「盗賊狩り」が始まります。
俺達は盗賊共が侵入したという町の出入口から外に出て、盗賊の探索に入った。
「皆、一応気をつけて欲しい。奴等は町を襲うという暴挙に出ている。きっと『裏』が有るに違いない。」
「はい。」×8
数時間後に盗賊共のアジトを発見した。
盗賊共はアジトで宴会中の様だ。
どうやら、町の復旧作業で自分達は後回しにしていると、思っている。
確かに町の人達は復旧作業を優先しているが、俺達の様な者が居る。
宴会をする余裕は無い筈だが……。
まあ良い。
盗賊共を潰す事に変わり無い。
「皆、聞いてくれ。今回は何時もの様にする訳にはいかない。どんな『裏』が有るか分からないから、皆も充分に注意して欲しい。後、頭目と幹部らしき奴等は生かして、他の連中は潰すぞ。」
「はい。」×8
『大地の息吹きよ。悠久の揺り籠を紡ぎ出し囁きを伝えよ。
大地乃蔦獄!』
「……皆、アジトの中に人質に成る様な人は居ないわ。」
『光の希望。闇の安息。紡がれし調和の中で立ち上がる力を。再生乃祝福!』
「これで、皆の力を底上げしたのじゃ。」
「皆、行こう!」
「はい!」×8
「凍えなさい。氷乃矢!」
「切り裂け。風乃裂刃!」
「貫け。岩乃弾丸!」
「燃え尽きろ。炎乃矢!」
「轟け。雷乃矢!」
「収束せよ。光乃矢!」
イリスの魔法により、中の様子が分かり外を蔦で覆っているから逃げる事が出来なくなった。
更に、シャオの魔法によって皆の力を底上げして暗視と冷静の付与が付いている。
よほどの事が無い限り大丈夫だろう。
俺も全体を見ながら、皆に指示をしながら盗賊共を潰していると頭目や幹部連中が出て来た。
「オレ等を町を襲った盗賊と知っているのか?」
「それがどうした。」
「雑魚は倒せてもオレ等は別格だぜ。」
「だからどうした?」
「ガキは捕らえて、女共は無力化してお前の目の前で順番に犯してやる!」
「誰がさせるかっ!!」
「雷乃弾丸!」
俺は頭目と幹部連中5人の両腕と両足に2発ずつ撃ち込み、怯んだ隙に身体強化して奴等の両腕と両足を潰していった。
「ガアぁ!」
俺達は盗賊共の所持金やアジトのお宝を回収して、盗賊共の『裏』を吐き出させる為の尋問を開始した。
「お前達の武器や武具一式は薄汚れていたが、統一性が有った。誰がお前達の裏に居る?」
「誰が喋るか、ボケ。」
「吐き出す口と頭はお前だけでは無いんだぞ?」
「誰も喋らねぇよ!」
「なら……!?」
「それぐらいにして頂けますかな?」
馬鹿な!?
俺達が此処まで近づいているのに気づかないとは!
「初めまして。わたくしはソコのゴミの監視役と処理役でございます。」
「ガぁっ!」
しまった! 気をとられている間に頭目と幹部連中5人の口を封じられた。
「それでは役目が終了したので失礼致します。」
「お前は何者だ?」
「いずれまた再会しますよ。」
そう言って奴は消えた。
盗賊共の死体とアジトの処理を済ませた俺達は、町の人達を安心させる為に頭目と幹部連中5人の首級を持って帰った。
俺達は冒険者ギルドに到着して受付嬢さんに盗賊共とアジトを潰した事を伝えた。
「ありがとうございます。これで、町の皆さんが安心出来ます。」
「どういたしまして。処理をお願いします。」
「分かりました。では、盗賊の死体か首級を出して下さい。」
俺は頭目と幹部の首級を出して処理をお願いした。
「お待たせしました。つい先程に町の領主様から、討伐依頼が出ておりましたので、事故処理として受理出来ました。ですのでそれも有り、合計の報酬額は白金貨1枚になります。」
「受付嬢さん。」
「はい。」
「報酬額は金貨100枚で良いから、残りは町の復旧の為に使ってよ。」
「え!? 宜しいのですか?」
「構いません。」
後ろを振り向くと皆が頷いていた。
「そういう訳で、俺達は金貨100枚で良いです。」
「畏まりました。では、残金は領主様に渡しておきます。町の為にありがとうございます。」
「後、騒がれるのは嫌なので、秘密でお願いします。」
「……、分かりました。秘密にしておきます。
ただ、領主様には無理ですよ。」
「それは仕方ないですね。」
「そうです。仕方ないのです。」
俺と受付嬢さんが若干砕けた話していると、後ろ側8ヶ所がつねられた。
「痛っ。」
「仲が良いですね。羨ましいです。」
俺達は冒険者ギルドを後にして、宿屋に戻り部屋でのんびりしていた。
ある程度のんびり出来た所で俺は皆に話し掛けた。
「皆、聞いて欲しい。後、3日程滞在して町の様子を見たいと思う。問題無い様なら、北の大国クロツバキを目指したい。」
「そうじゃな。妾は賛成なのじゃ。」
「セツナ君。私も賛成よ。」
「ボクも賛成だよ。」
他の皆も賛成みたいだ。
「じゃあ、その間は自由行動で。ただ、念の為に2人以上で動いて欲しい。」
「はい。」×8
この後、皆と揉みくちゃになった。
全員の頭を撫でて何とか俺は解放された。
あれから、3日経ち、町の様子に異変は無く、問題無かった。
「長らくお世話になりました。」
「大した事じゃあ無いわ。」
「坊主。この後は何処に向かう積もりだ?」
「北の大国クロツバキを目指したいと思います。」
「最近は良い噂を聞かない。気を付けるんだよ。」
俺達は宿屋の亭主と奥さんに別れを告げて北の大国クロツバキを目指して爆走中だ。
え!? 領主とは何も無かったのか?
いや、勿論、有ったさ。
流石に9人は多いだろうと思って、俺とリーナとリンで領主の召喚に応じた。
先ずは挨拶をと話し掛けても反応が無く。
やっと動き出したかと思えば、何と、リーナに一目惚れをしてプロポーズをした。
横に居た領主の奥様がぶちキレて奥様による領主への蹂躙が始まった。
何とか落ち着かせる事に成功したかと思いきや、今度は領主の次男が無作法に部屋に乱入して、「オレ様が盗賊共を倒す予定だった。」とか「オレ様が盗賊共を倒す予定だったのだから、報酬をオレ様に寄越せ。」とか、訳解らん事を喋り始めたかと思いきや、このバカボンこと、領主の次男はリンを見た瞬間に一目惚れしてプロポーズをした。
領主の奥様は、領主と次男の確かな血の繋がりを確認して倒れ、リンは俺の妻だと言っても次男の右耳から左耳を通り過ぎるだけで意味も無く、次男に殺意が出始めた時に蹂躙された領主が気がつき、奥様もショックから立ち直った。
領主の取り成しで次男と決闘する羽目になり、時間の無駄を省く為に瞬殺したら、「イカサマだ!」と吠え、一応は殺さない様に手加減して倒しても、その度に言い掛かりを付けられ、決闘という名の茶番劇が6回目が終了した時、俺は領主と奥様に提案した。
「決闘とは言え、領主様の血を継ぐ者の1人として殺さない様に手加減していました。
もし、気がつき、再び言い掛かりを掛けて来たら、正式な決闘として手加減せずに殺します。宜しいですね?」
「……構わない。」
「構わないわ。我が息子ながら、何て愚かなの?」
「私には息子が3人居る。長男は嫡子として、私の補佐をしているし、三男は長男に迫る程優秀だ。」
「次男がもし、再び言い掛かりを掛けて来たら、次男は急病に掛かり看護虚しく病死とするわ。」
「分かりました。本当に宜しいのですね?」
「構わない。」
「構わないわ。」
「分かりました。」
結局、次男は急病に掛かり看護虚しく病死したという噂が流れた。
本当に馬鹿と付き合うのは疲れる。
俺達は馬車の爆走のお陰で、通常より早く北の大国クロツバキに到着した。
「これはどういう事だ!?」
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。




